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第2章
落ち込み
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訓練は1時間程で中止された。太一の魔力が尽きかけたからである。フローラは
「今日はここまでにしましょう。これ以上やるとあなたの魔力が枯渇し、暫くの間気絶してしまいます。明日から少し方針を変えますので、今日はゆっくりとお休みなさい。心配せずとも初日にしては悪くなかったですよ」
太一が肩をすくめ落ち込んでいるのを見て取れたからフローラがフォローをしていた。太一はフローラに言われていたのだ。魔力とは何かという事を知る前に魔法を使ってしまった為、頭で理解せずに感覚で魔法を使っているのだと。本来必要としている知識が欠如していて、通常手段で新たな魔法を覚えるのに今の感覚が邪魔をしてしまうと言う。ただ時間が掛かるが初級魔法なら何とか覚えるだろうと言っていた。
太一は自信があったのだが、その自信が見事に打ち砕かれた。今までは教えられてきた事とは何でも水を吸収するスポンジの如くどんどん吸収し、自分の学力の糧にしてきた。それがである、シャロンにできている事が自分にできいのだ。悔しく情けなかった。
ただ代わりに出来た事がある。魔力を手に集中していて、手を魔力で覆うとしていたのだが、結果的にできたのは手から魔力を大量に放出する事だけだった。
魔力を少し手から放出し、その魔力で手を覆わなければならないが、その放出をコントロールできなかったのだ。
まずは魔力で体を覆う為にはまず魔力を体の外に放出しなければならないが、その放出だけは綺麗に出来ており、感覚も分かった。ただ最初はコントロールがきちんと出来ておらず、魔力が大量に外に漏れ出だしていただけだったのだ。
だんだん指向性を持たせる事ができてきていたのだが、前に出す事は可能だったが、体の周りにまとわりつかせるのが中々難しかった。
だが代わりに魔力を押し出す圧力を変えてみてた所、一定の魔力を一気に突っ込み、勢いよく押し出す形で外に出すと何かが飛んで行くのが分かった。
そう、魔力を飛ばしたのだ。それは地面に当たると地面が抉れた。その様子を見ていたフローラが
「それは魔力弾と言って、魔力のみ使って放つ、結界を張れる様になった後覚える上級的な使い方の一つだという。初級を飛び越えて、上級をいきなり行っていたのである。
シャロンははしゃいでいた。自分が教えられた事を出来たのもそうなのだが、太一がやった事がやはり桁外れに凄かったから、自分の事のように喜んでいた。
そして魔力を押し留める、例えば手から1m先まで、そこで止まれと思うと手から先に出る魔力はそこで止める事が出来、それに対して僅かな魔力を流し続ける事で保持出来る事が分かった。
更に上級な使い方の魔力による武器等の具現化であった。
今はまだ精巧な物は出来ないのだが、無手の時に鋼鉄の剣を止められるだけの武器を生成できる、そういった事の前段階が出来たのだ。
フローラの予言にはどうもこの事は無かったらしく、フローラが口をパクパクして驚いていた。そんなフローラの様子を見てシャロンはさらに驚いていた。常に冷静沈着なフローラの驚いた顔を初めて見たからである。
それからはまず魔力結界の練習を行い、その後また太一が見せた放出したり魔力を止めて武器を作る練習を行っていく。
フローラが言うには、下手な初級魔法よりも今放出した魔力弾と言われる物の方が威力が高いと言う。
褒められていたのだが、太一は出来た事よりも、教えられたが出来なかった事を悔やんでいた。
一浪をしている間に僻んでしまうような性格になってしまい、悪い方へ悪い方へと考えてしまう癖がついてしまっていたのだ。シャロンは
「太一様凄い!凄いです!凄いです!」
ともてはやされても、出来なかった部分についての精神的なダメージがあまりにも大き過ぎた。太一はもやもやしていたが、今日の魔法訓練は終わっていった。
今屋敷にいるのは全部で12名だと言う。メイドさんと執事以下3名、後は弟子と剣術の指南役である。
太一は余りにも落ち込んでおり、夕食に何を食べたか覚えていなかった。太一はフローラに食後直ぐに風呂に入る事を勧められ、着替えを持って風呂場に向かうのであった。
「今日はここまでにしましょう。これ以上やるとあなたの魔力が枯渇し、暫くの間気絶してしまいます。明日から少し方針を変えますので、今日はゆっくりとお休みなさい。心配せずとも初日にしては悪くなかったですよ」
太一が肩をすくめ落ち込んでいるのを見て取れたからフローラがフォローをしていた。太一はフローラに言われていたのだ。魔力とは何かという事を知る前に魔法を使ってしまった為、頭で理解せずに感覚で魔法を使っているのだと。本来必要としている知識が欠如していて、通常手段で新たな魔法を覚えるのに今の感覚が邪魔をしてしまうと言う。ただ時間が掛かるが初級魔法なら何とか覚えるだろうと言っていた。
太一は自信があったのだが、その自信が見事に打ち砕かれた。今までは教えられてきた事とは何でも水を吸収するスポンジの如くどんどん吸収し、自分の学力の糧にしてきた。それがである、シャロンにできている事が自分にできいのだ。悔しく情けなかった。
ただ代わりに出来た事がある。魔力を手に集中していて、手を魔力で覆うとしていたのだが、結果的にできたのは手から魔力を大量に放出する事だけだった。
魔力を少し手から放出し、その魔力で手を覆わなければならないが、その放出をコントロールできなかったのだ。
まずは魔力で体を覆う為にはまず魔力を体の外に放出しなければならないが、その放出だけは綺麗に出来ており、感覚も分かった。ただ最初はコントロールがきちんと出来ておらず、魔力が大量に外に漏れ出だしていただけだったのだ。
だんだん指向性を持たせる事ができてきていたのだが、前に出す事は可能だったが、体の周りにまとわりつかせるのが中々難しかった。
だが代わりに魔力を押し出す圧力を変えてみてた所、一定の魔力を一気に突っ込み、勢いよく押し出す形で外に出すと何かが飛んで行くのが分かった。
そう、魔力を飛ばしたのだ。それは地面に当たると地面が抉れた。その様子を見ていたフローラが
「それは魔力弾と言って、魔力のみ使って放つ、結界を張れる様になった後覚える上級的な使い方の一つだという。初級を飛び越えて、上級をいきなり行っていたのである。
シャロンははしゃいでいた。自分が教えられた事を出来たのもそうなのだが、太一がやった事がやはり桁外れに凄かったから、自分の事のように喜んでいた。
そして魔力を押し留める、例えば手から1m先まで、そこで止まれと思うと手から先に出る魔力はそこで止める事が出来、それに対して僅かな魔力を流し続ける事で保持出来る事が分かった。
更に上級な使い方の魔力による武器等の具現化であった。
今はまだ精巧な物は出来ないのだが、無手の時に鋼鉄の剣を止められるだけの武器を生成できる、そういった事の前段階が出来たのだ。
フローラの予言にはどうもこの事は無かったらしく、フローラが口をパクパクして驚いていた。そんなフローラの様子を見てシャロンはさらに驚いていた。常に冷静沈着なフローラの驚いた顔を初めて見たからである。
それからはまず魔力結界の練習を行い、その後また太一が見せた放出したり魔力を止めて武器を作る練習を行っていく。
フローラが言うには、下手な初級魔法よりも今放出した魔力弾と言われる物の方が威力が高いと言う。
褒められていたのだが、太一は出来た事よりも、教えられたが出来なかった事を悔やんでいた。
一浪をしている間に僻んでしまうような性格になってしまい、悪い方へ悪い方へと考えてしまう癖がついてしまっていたのだ。シャロンは
「太一様凄い!凄いです!凄いです!」
ともてはやされても、出来なかった部分についての精神的なダメージがあまりにも大き過ぎた。太一はもやもやしていたが、今日の魔法訓練は終わっていった。
今屋敷にいるのは全部で12名だと言う。メイドさんと執事以下3名、後は弟子と剣術の指南役である。
太一は余りにも落ち込んでおり、夕食に何を食べたか覚えていなかった。太一はフローラに食後直ぐに風呂に入る事を勧められ、着替えを持って風呂場に向かうのであった。
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