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第38話 ハーレム
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朝ブラットが目醒めると己の胸に愛する女性がいて、愛おしくなりぎゅっと抱きしめていた。
昨夜の情事が思い出されてニンマリとしていた。
お互い異性と肌を重ねるのは人生2度目だ。今は身籠られると困るからと避妊をしてはいる。
お互い経験が少ない為、ぎこちなくではあったが、無事に肌を重ねていた。
ルキエルは驚いていた。あまりにもブラッドがうぶ過ぎたからだ。
てっきり初夜以来誰にも肌を許していないからブラッドがリードしてくれるものだと思ったら、あまりにもぎこちなく、経験が少ないのだと驚いた。
「ねえブラッド、女を抱いてこなかったの?」
ルキエルはストレートに聞いた。
「ああ。願掛けだ。他の女とやったらお前が他の男のモノになるのではないかと、お前を抱くまで女を抱かないと決めていたんだ」
「うふふ。愛されているのね」
ルキエルは泣いた。ブラッドはオロオロした。
「違うのよ。嬉しいの。私を抱くまで他の女を抱かないと決めたというのなら、これからは私以外の女を抱きなさい。そして多くの子を得るの」
「何を言っているんだ?」
「でもね娼婦は駄目よ。ちゃんと愛してあげてね。私が認めた女なら良いわ。もう少し成長したらタミアさんやニスティーさん、マリーナさんもね。それと王都にも一人いるのでしょ?その女性にも会わせて」
「へっ?」
「聞いたわ。一夫多妻権を下賜いえ、恩賜されたのでしょ?それならば何人かを娶らなければ反逆の意思有りとなり、国に仇なす者としてあの子達も殺されるの。貴方と違い、私やあの子達には長い逃亡生活は無理よ。だからといって振りをするのは駄目よ。ばれるから」
「ああ、そういう事か。分かったがニスティーとマリーナは俺の事を嫌っているだろう?」
「いえ。今貴方が俺の妻の一人になれと言えば2つ返事をするわよ。あの後貴方が重症者の治療に行っている間に、あの子達から私を正妻として認めるから、貴方の妻とは言わない、妾として側にいさせて欲しいと頼んできたの」
「何故俺に直接言わないんだ?」
「やっぱり女の事を何も知らないのね。基本的にハーレムを作る場合は正妻となる者の許可を得ないと妻の一人になれないの。大陸の慣習よ」
「そうか。それでも俺はお前を愛している。お前が欲しい!」
「私も愛しているわ。来て」
合体、熱烈合体…某XX日記の表記…
どちらからともなく求めあっていた。
終わった後少ししてから着替え、食堂に行くと皆が集まりつつあった。
食事の時にブラッドは村長に聞いた。
「爺さん、何故村が襲われた?奴らの要求は何だったんだ?頭領は生きて捕える事は出来なかった。スキル持ちで殺さなきゃ俺が殺られていたから聞けなかったんだ」
「分からぬのじゃよ。1つはルキエルの筈じゃ。子持ちとはいえ、この地方ではその美貌は有名じゃったからのう。じゃがそれであれば村を囲み、襲われたくなければ、金と彼女を差し出せと言えば良いのに襲ってきたのじゃ。ひょっとしたらルキエルはついでで、リリニアとアリアナの二人じゃろうて」
「何故だ?まだ9歳だぞ」
「後10年すれば19歳じゃ。すでに美少女と有名でな。母親も美貌で有名でな。その子が絶世の美女となるのは明らかじゃ。じゃから悪いがなるべく早くに村を離れてはくれぬかの?」
「そうか。何処かの貴族の差金か?」
「ルキエルはいくつかの貴族から後妻にと打診があったのじゃが、全てを断ったからのう。あやつらの目的が彼女達だったと気が付く者も現れよう。するとどうなる?」
「分かった。そうだな。考えたくはないが、そうだな。昼には出るよ。墓参り位はさせてくれ。俺は今迄王都に住んでいたから、彼女達を迎えに来たと、その時に偶々賊が村を襲ったのだと、そんな所か?」
「話が早くて助かるよ」
「3人は納得しているのか?」
「3人からの進言じゃわい」
ブラッドが3人を見ると頷いていた。
「墓参りをしている間に荷物を全て出しておいてくれ」
「馬車では運べる量ではないぞ?」
「ああ大丈夫だ。俺には聖騎士から奪ったストレージの腕輪が有るからな。全て入る。後に整理をすれば良い」
ルキエルが次の話に入る。
「タミアさん、ニスティーさん、マリーナさん、貴女達には主人と娘達と冒険者パーティーを組んで貰いたいのです。その後正妻として私の主人のハーレムに入る許可を出します」
3人の顔がぱっと明るくなった。
「それと確か隣町に奴隷商が集まっている筈ですから、マリーナさんとニスティーさんを奴隷から開放するのよね?」
ルキエルがジト目でブラッドを見る。
「ちょっと待て。タミアは俺の女にしてくれと言っていたから分かるが、マリーナとニスティーは違うだろ?俺の事が嫌いだろう?」
「ブラッド様。ブラッド様は私達の事をお嫌いなのですか?」
「いや、その、綺麗な女性だと思うし、欠損修復を使えるようにしてくれた恩がある。元々体が直ったら開放するつもりで、王都に帰ったらと思っていたんだ。俺がお前らを気に入っているかどうかの問題ではないぞ。嫌がる女を、奴隷と主人の立場では抱かんぞ」
「では私達がブラッド様を好いていれば問題はないですわね?」
「へっ?」
「お嬢様。この男は鈍いのです。ブラッド様、私達2人はブラッド様に嫁ぎたく娶って頂く事を求めます」
ブラッドは状況が分からなかった。
「正妻としてお2人を歓迎し、タミアさんを含め、貴女達3人を私の主人でありるブラッドの妻の一人として迎え入れましょう。但し、即日ではありません」
「奥様、それでは私達は?」
「丁度主人が1年を買い戻しをする期限にしていたのでしょう?その期間を過ぎてもまだハーレム入を心から臨んでいるのなら、その時です。今は2人共16歳になったばかりよね?17歳でも少し早いと思いますが、そうですね、17歳の誕生日をハーレム入の日にしましょうか。タミアさん、貴女もですよ。勿論愛想が尽きて離れるのも貴女達の自由よ。」
「はい奥様」
ブラッドが抗議を仕掛けたが、ルキエルがひと睨みし、しゅんとなるブラッドだった。
昨夜の情事が思い出されてニンマリとしていた。
お互い異性と肌を重ねるのは人生2度目だ。今は身籠られると困るからと避妊をしてはいる。
お互い経験が少ない為、ぎこちなくではあったが、無事に肌を重ねていた。
ルキエルは驚いていた。あまりにもブラッドがうぶ過ぎたからだ。
てっきり初夜以来誰にも肌を許していないからブラッドがリードしてくれるものだと思ったら、あまりにもぎこちなく、経験が少ないのだと驚いた。
「ねえブラッド、女を抱いてこなかったの?」
ルキエルはストレートに聞いた。
「ああ。願掛けだ。他の女とやったらお前が他の男のモノになるのではないかと、お前を抱くまで女を抱かないと決めていたんだ」
「うふふ。愛されているのね」
ルキエルは泣いた。ブラッドはオロオロした。
「違うのよ。嬉しいの。私を抱くまで他の女を抱かないと決めたというのなら、これからは私以外の女を抱きなさい。そして多くの子を得るの」
「何を言っているんだ?」
「でもね娼婦は駄目よ。ちゃんと愛してあげてね。私が認めた女なら良いわ。もう少し成長したらタミアさんやニスティーさん、マリーナさんもね。それと王都にも一人いるのでしょ?その女性にも会わせて」
「へっ?」
「聞いたわ。一夫多妻権を下賜いえ、恩賜されたのでしょ?それならば何人かを娶らなければ反逆の意思有りとなり、国に仇なす者としてあの子達も殺されるの。貴方と違い、私やあの子達には長い逃亡生活は無理よ。だからといって振りをするのは駄目よ。ばれるから」
「ああ、そういう事か。分かったがニスティーとマリーナは俺の事を嫌っているだろう?」
「いえ。今貴方が俺の妻の一人になれと言えば2つ返事をするわよ。あの後貴方が重症者の治療に行っている間に、あの子達から私を正妻として認めるから、貴方の妻とは言わない、妾として側にいさせて欲しいと頼んできたの」
「何故俺に直接言わないんだ?」
「やっぱり女の事を何も知らないのね。基本的にハーレムを作る場合は正妻となる者の許可を得ないと妻の一人になれないの。大陸の慣習よ」
「そうか。それでも俺はお前を愛している。お前が欲しい!」
「私も愛しているわ。来て」
合体、熱烈合体…某XX日記の表記…
どちらからともなく求めあっていた。
終わった後少ししてから着替え、食堂に行くと皆が集まりつつあった。
食事の時にブラッドは村長に聞いた。
「爺さん、何故村が襲われた?奴らの要求は何だったんだ?頭領は生きて捕える事は出来なかった。スキル持ちで殺さなきゃ俺が殺られていたから聞けなかったんだ」
「分からぬのじゃよ。1つはルキエルの筈じゃ。子持ちとはいえ、この地方ではその美貌は有名じゃったからのう。じゃがそれであれば村を囲み、襲われたくなければ、金と彼女を差し出せと言えば良いのに襲ってきたのじゃ。ひょっとしたらルキエルはついでで、リリニアとアリアナの二人じゃろうて」
「何故だ?まだ9歳だぞ」
「後10年すれば19歳じゃ。すでに美少女と有名でな。母親も美貌で有名でな。その子が絶世の美女となるのは明らかじゃ。じゃから悪いがなるべく早くに村を離れてはくれぬかの?」
「そうか。何処かの貴族の差金か?」
「ルキエルはいくつかの貴族から後妻にと打診があったのじゃが、全てを断ったからのう。あやつらの目的が彼女達だったと気が付く者も現れよう。するとどうなる?」
「分かった。そうだな。考えたくはないが、そうだな。昼には出るよ。墓参り位はさせてくれ。俺は今迄王都に住んでいたから、彼女達を迎えに来たと、その時に偶々賊が村を襲ったのだと、そんな所か?」
「話が早くて助かるよ」
「3人は納得しているのか?」
「3人からの進言じゃわい」
ブラッドが3人を見ると頷いていた。
「墓参りをしている間に荷物を全て出しておいてくれ」
「馬車では運べる量ではないぞ?」
「ああ大丈夫だ。俺には聖騎士から奪ったストレージの腕輪が有るからな。全て入る。後に整理をすれば良い」
ルキエルが次の話に入る。
「タミアさん、ニスティーさん、マリーナさん、貴女達には主人と娘達と冒険者パーティーを組んで貰いたいのです。その後正妻として私の主人のハーレムに入る許可を出します」
3人の顔がぱっと明るくなった。
「それと確か隣町に奴隷商が集まっている筈ですから、マリーナさんとニスティーさんを奴隷から開放するのよね?」
ルキエルがジト目でブラッドを見る。
「ちょっと待て。タミアは俺の女にしてくれと言っていたから分かるが、マリーナとニスティーは違うだろ?俺の事が嫌いだろう?」
「ブラッド様。ブラッド様は私達の事をお嫌いなのですか?」
「いや、その、綺麗な女性だと思うし、欠損修復を使えるようにしてくれた恩がある。元々体が直ったら開放するつもりで、王都に帰ったらと思っていたんだ。俺がお前らを気に入っているかどうかの問題ではないぞ。嫌がる女を、奴隷と主人の立場では抱かんぞ」
「では私達がブラッド様を好いていれば問題はないですわね?」
「へっ?」
「お嬢様。この男は鈍いのです。ブラッド様、私達2人はブラッド様に嫁ぎたく娶って頂く事を求めます」
ブラッドは状況が分からなかった。
「正妻としてお2人を歓迎し、タミアさんを含め、貴女達3人を私の主人でありるブラッドの妻の一人として迎え入れましょう。但し、即日ではありません」
「奥様、それでは私達は?」
「丁度主人が1年を買い戻しをする期限にしていたのでしょう?その期間を過ぎてもまだハーレム入を心から臨んでいるのなら、その時です。今は2人共16歳になったばかりよね?17歳でも少し早いと思いますが、そうですね、17歳の誕生日をハーレム入の日にしましょうか。タミアさん、貴女もですよ。勿論愛想が尽きて離れるのも貴女達の自由よ。」
「はい奥様」
ブラッドが抗議を仕掛けたが、ルキエルがひと睨みし、しゅんとなるブラッドだった。
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