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第11話 2人目を買いに行く
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タミアは不安がっていたが、食らいついてきた。
「ボクには女の子として魅力がないっていうのですか?確かにあまり食べていなくて今はおっぱいが小さくなってしまったけど、沢山食べて大きくするから!」
「なあタミア。折角奴隷から開放されるんだ。喜べよ。それに男扱いして悪かったな。だが、お前の言っている事は矛盾しているぞ。俺に犯されるのが怖かったんだろう?それが今は手を出してこない事に文句を言っていないか?」
「その、ブラッド様と一緒にいさせてください。その、冒険者として、仲間としては駄目ですか?」
「死ぬかもしれないんだぞ?それに寝ぼけてお前に迫るかもだぞ?」
「だ、大丈夫です。ブラッド様はそんな事しません!それにもしボクを抱いたら責任を取って貰いますし、アイリさんが許さないと思います」
「分かった。好きにすれば良いさ。じゃあアイリさん、今晩はこいつの開放祝になるが良いか?」
「う、うん。私、負けないわ!」
「何をだ?」
「こっちの話よ」
「じゃあ換金を頼むよ」
「どうすれば良いのかしら?」
「7対3で分けて、今回はタミアの取り分の金貨200枚を俺にくれ。それで買い戻し完了だ。アイリさんが立会人になってくれ」
「じゃあ用意するから、ロビーで待っていて」
そうしてロビーにてアイリから呼ばれるのを待った。
10分程でお金の準備が出来たので、ブラッド達はお金を受け取った。
「あのうブラッドさん、確かにブラッドさんは強いと思いますが、タミアさんを仲間として冒険者をするなら、下のランクを相手にしてタミアさんを育てないと、タミアさんは貴方の所為で死なせる事になるわ。それに2人だときついと思うの」
「なあに、たんまりお金をもらったから、新たな奴隷を買うさ」
「奴隷から救う為に?」
「そう、こいつのようにな。あっ!」
「口が滑ったようね。やっぱりタミアさんを救いたいと思って買ったんだ。うふふ。お人好しね」
「駄目か?俺自身が開放奴隷だからな。奴隷制度自体が許せないが、今の俺では体制をどうこうできないから、せめて俺が出来る範囲でと思ってな」
「見た目に反してお優しいのね。今晩楽しみにしているわ。ほら、早く開放してあげなさいね!ちょっと貴方の事を見直したかも」
そうして奴隷商の所に向かった。
ギルドからは大した距離がないので早々に奴隷商に着き、奴隷商の入り口のドアに手を伸ばしてさあ中に入ろう!開いたのだが、入口にも関わらす、中から騒ぐ声が聞こえて来た。どうやら女が騒いでいるようだ。
入り口からそっと中に入ると、頭から血を出している奴隷商の主がいた。
「どうした?」
「こ、これはブラッド様。お見苦しい所を見せてしまいました」
「ちょっと頭を触るから動くな」
何も聞かず、奴隷商は大人しく従った。
「ほら、これで怪我も治ったし、血も取れたぞ。何の騒ぎだ?」
「ありがとうございます。本日仕入れた奴隷が騒いでおりまして、花瓶を投げられましてこの始末でしてな。それより如何いたしましたか?」
「こいつを開放してやってくれ。これがギルドにて立ち会って貰った証だ。こいつが俺に対して買い戻し金の支払いが完了した証だ。それと新たに奴隷が欲しいので来たんだ。そうだな、その新しく入った元気なのを見せてくれ」
「こ、これは驚きました。此奴女でしたか。性奴隷とすればかなりの儲けが出たのですが」
「ふーん。お前、こいつを俺に売ろうとして小細工をしたな。何が目的だ?」
「ほほほ。滅相もない。仕入れた途端に売れましたからな。細工も何もないですぞ」
「そういう事にしておくよ。とっとと開放してやってくれ」
奴隷商は部下を呼び、何やら指示をしていた。
「部下に準備をさせますが、暫く時間を頂きますので、その間に新しく入った奴隷達を見られますかな?」
「そうしよう」
「その、まだ教育をしておりませんが、最上級の性奴隷として売り出す予定でございます。勿論生娘でございますが、仕入れたばかりでまだ調教前ですし、首輪もこれからの為抵抗して暴れておる次第なのです」
「分かった。因みにいくらの奴隷だ?」
「金貨1000枚でございます。王族の娘ですが、既に国は滅びましてございます」
「かなりの金額だな。まずは見ようか」
そうして目的の奴隷がいる部屋に向かった。
鉄格子の部屋を過ぎ、個室のエリアに入った。そして目的の部屋には奴隷商の職員が漸く取り押さえた女の奴隷がいたが、丁度首輪を嵌めた所だった。その女はまるでお姫様のようだったが、首輪が嵌められると泣き出した。
16歳位だろうか、見事な金髪のロングで、ザッツお嬢様、いやお姫様だ。貴族か?と思うような気品のある美人だ。そういえば王族って言っていたよなと思い出した。タミアよりは背丈は大きいが、それでも小柄だな。
「おい、怪我をしているじゃないか!」
その娘はブラッドを見て睨みつけた。
「事情は分からんが、取り敢えず治療するから肩に触れるぞ。おい奴隷商、俺の奴隷じゃないが、肩に触れる位は良いよな?あんたの怪我を治したのと同じだよ」
「宜しいのですか?是非お願いしたいものです」
ブラッドが近付くと、その女は唾を吐き掛けて叫んだ。
「この下郎が、気安く触れるでない!妾を誰だと思っているのだ!」
「ブラッド様に何をするの!好意で治療をしてくださるのよ!」
「何よ貴女は?」
「ボクはブラッド様の従者だよ。買い戻しを許可され、お金を用意したからこれから奴隷開放をして貰うの。その、私は生娘のままだよ。この方は違うの。見た目は怖いけど、優しいんだよ」
睨みはしているが、取り敢えず大人しくなった。
「今痛みを取ってやるからな。それとクリーンだ」
「あ、ありがとう。聖騎士様と同じスキルを使われるのですわね」
「そりゃあ、あいつのスキルだったからな」
「どういう事ですか?」
「片手を犠牲にしたが、俺があの性騎士を殺し、そのスキルを2つ頂いたんだよ。それよりあいつを知っているのか?」
「よくもあの方を!私のフィアンセなのに!立派で素晴らしい方をよくも!」
「あのなぁ、お前、大丈夫か?あの騎士が巷でなんと言われていたのか知らないのか?」
「せ、聖騎士様よ!」
「はあ。それとなぁ、俺が勝てたのはなぁ奴は戦場にも関わらず女と情事の真っ最中でな、俺が情事の最中に奴の天幕を襲い、奴はパンツ一丁で剣を持っただけだったから勝てたんだ。殺した後に俺自身が天幕の中を確認して、裸の女がいたのをこの目で見たから間違いないぞ。おい、あんたからも教えてやってくれ」
「はい。この国で散々やってくれましてね。討伐命令が出たのですよ。近隣の町を襲い、公開レイプまでしたのですよ。10人以上を犯したそうで、性騎士と言われております。ご存知ないのですか?奪い返した町の者はその様を見ておりますぞ。尤も逆に攻め入られ、貴女の国は滅び、今や奴隷ですがな」
タミアが告げた。
「ボクの親は彼に嬲り者にされ殺されました。この目で見たから間違いないです。それに私も奴隷として売られ、最後にここに流れ着いたの。ブラッド様に仕えるのは奴隷としてではなく、親の仇を討ってくれた恩人だからなの。まだ私は奴隷よ。奴隷は嘘をつけないの。嘘をつくと激痛が走るから。試しに何か嘘を言ってご覧なさい」
押し黙った。
「これが事実だと知りなさい。それでブラッド様、この子はどうされますか?買いますか?」
「金貨1000枚か。買えなくはないが、どうしようかな」
「誰が貴様などの奴隷になるものか!」
「なあ、こいつを俺が買わなかったらどうなる?」
「お得意様の領主様のご子息の誰かが買うでしょうな。そして散々蹂躪した後は部下に払い下げ、飽きたら娼館送りでございましょうな」
「だそうだ。俺はさてどうするかな。お前、魔法を使えたり、スキルを持っているのか?もし俺が買ったとして、何か役に立つスキルを持っているのなら冒険者をさせる。無いなら俺の世話係だな。それに俺は買い戻しをさせてやるよ」
「ボクには女の子として魅力がないっていうのですか?確かにあまり食べていなくて今はおっぱいが小さくなってしまったけど、沢山食べて大きくするから!」
「なあタミア。折角奴隷から開放されるんだ。喜べよ。それに男扱いして悪かったな。だが、お前の言っている事は矛盾しているぞ。俺に犯されるのが怖かったんだろう?それが今は手を出してこない事に文句を言っていないか?」
「その、ブラッド様と一緒にいさせてください。その、冒険者として、仲間としては駄目ですか?」
「死ぬかもしれないんだぞ?それに寝ぼけてお前に迫るかもだぞ?」
「だ、大丈夫です。ブラッド様はそんな事しません!それにもしボクを抱いたら責任を取って貰いますし、アイリさんが許さないと思います」
「分かった。好きにすれば良いさ。じゃあアイリさん、今晩はこいつの開放祝になるが良いか?」
「う、うん。私、負けないわ!」
「何をだ?」
「こっちの話よ」
「じゃあ換金を頼むよ」
「どうすれば良いのかしら?」
「7対3で分けて、今回はタミアの取り分の金貨200枚を俺にくれ。それで買い戻し完了だ。アイリさんが立会人になってくれ」
「じゃあ用意するから、ロビーで待っていて」
そうしてロビーにてアイリから呼ばれるのを待った。
10分程でお金の準備が出来たので、ブラッド達はお金を受け取った。
「あのうブラッドさん、確かにブラッドさんは強いと思いますが、タミアさんを仲間として冒険者をするなら、下のランクを相手にしてタミアさんを育てないと、タミアさんは貴方の所為で死なせる事になるわ。それに2人だときついと思うの」
「なあに、たんまりお金をもらったから、新たな奴隷を買うさ」
「奴隷から救う為に?」
「そう、こいつのようにな。あっ!」
「口が滑ったようね。やっぱりタミアさんを救いたいと思って買ったんだ。うふふ。お人好しね」
「駄目か?俺自身が開放奴隷だからな。奴隷制度自体が許せないが、今の俺では体制をどうこうできないから、せめて俺が出来る範囲でと思ってな」
「見た目に反してお優しいのね。今晩楽しみにしているわ。ほら、早く開放してあげなさいね!ちょっと貴方の事を見直したかも」
そうして奴隷商の所に向かった。
ギルドからは大した距離がないので早々に奴隷商に着き、奴隷商の入り口のドアに手を伸ばしてさあ中に入ろう!開いたのだが、入口にも関わらす、中から騒ぐ声が聞こえて来た。どうやら女が騒いでいるようだ。
入り口からそっと中に入ると、頭から血を出している奴隷商の主がいた。
「どうした?」
「こ、これはブラッド様。お見苦しい所を見せてしまいました」
「ちょっと頭を触るから動くな」
何も聞かず、奴隷商は大人しく従った。
「ほら、これで怪我も治ったし、血も取れたぞ。何の騒ぎだ?」
「ありがとうございます。本日仕入れた奴隷が騒いでおりまして、花瓶を投げられましてこの始末でしてな。それより如何いたしましたか?」
「こいつを開放してやってくれ。これがギルドにて立ち会って貰った証だ。こいつが俺に対して買い戻し金の支払いが完了した証だ。それと新たに奴隷が欲しいので来たんだ。そうだな、その新しく入った元気なのを見せてくれ」
「こ、これは驚きました。此奴女でしたか。性奴隷とすればかなりの儲けが出たのですが」
「ふーん。お前、こいつを俺に売ろうとして小細工をしたな。何が目的だ?」
「ほほほ。滅相もない。仕入れた途端に売れましたからな。細工も何もないですぞ」
「そういう事にしておくよ。とっとと開放してやってくれ」
奴隷商は部下を呼び、何やら指示をしていた。
「部下に準備をさせますが、暫く時間を頂きますので、その間に新しく入った奴隷達を見られますかな?」
「そうしよう」
「その、まだ教育をしておりませんが、最上級の性奴隷として売り出す予定でございます。勿論生娘でございますが、仕入れたばかりでまだ調教前ですし、首輪もこれからの為抵抗して暴れておる次第なのです」
「分かった。因みにいくらの奴隷だ?」
「金貨1000枚でございます。王族の娘ですが、既に国は滅びましてございます」
「かなりの金額だな。まずは見ようか」
そうして目的の奴隷がいる部屋に向かった。
鉄格子の部屋を過ぎ、個室のエリアに入った。そして目的の部屋には奴隷商の職員が漸く取り押さえた女の奴隷がいたが、丁度首輪を嵌めた所だった。その女はまるでお姫様のようだったが、首輪が嵌められると泣き出した。
16歳位だろうか、見事な金髪のロングで、ザッツお嬢様、いやお姫様だ。貴族か?と思うような気品のある美人だ。そういえば王族って言っていたよなと思い出した。タミアよりは背丈は大きいが、それでも小柄だな。
「おい、怪我をしているじゃないか!」
その娘はブラッドを見て睨みつけた。
「事情は分からんが、取り敢えず治療するから肩に触れるぞ。おい奴隷商、俺の奴隷じゃないが、肩に触れる位は良いよな?あんたの怪我を治したのと同じだよ」
「宜しいのですか?是非お願いしたいものです」
ブラッドが近付くと、その女は唾を吐き掛けて叫んだ。
「この下郎が、気安く触れるでない!妾を誰だと思っているのだ!」
「ブラッド様に何をするの!好意で治療をしてくださるのよ!」
「何よ貴女は?」
「ボクはブラッド様の従者だよ。買い戻しを許可され、お金を用意したからこれから奴隷開放をして貰うの。その、私は生娘のままだよ。この方は違うの。見た目は怖いけど、優しいんだよ」
睨みはしているが、取り敢えず大人しくなった。
「今痛みを取ってやるからな。それとクリーンだ」
「あ、ありがとう。聖騎士様と同じスキルを使われるのですわね」
「そりゃあ、あいつのスキルだったからな」
「どういう事ですか?」
「片手を犠牲にしたが、俺があの性騎士を殺し、そのスキルを2つ頂いたんだよ。それよりあいつを知っているのか?」
「よくもあの方を!私のフィアンセなのに!立派で素晴らしい方をよくも!」
「あのなぁ、お前、大丈夫か?あの騎士が巷でなんと言われていたのか知らないのか?」
「せ、聖騎士様よ!」
「はあ。それとなぁ、俺が勝てたのはなぁ奴は戦場にも関わらず女と情事の真っ最中でな、俺が情事の最中に奴の天幕を襲い、奴はパンツ一丁で剣を持っただけだったから勝てたんだ。殺した後に俺自身が天幕の中を確認して、裸の女がいたのをこの目で見たから間違いないぞ。おい、あんたからも教えてやってくれ」
「はい。この国で散々やってくれましてね。討伐命令が出たのですよ。近隣の町を襲い、公開レイプまでしたのですよ。10人以上を犯したそうで、性騎士と言われております。ご存知ないのですか?奪い返した町の者はその様を見ておりますぞ。尤も逆に攻め入られ、貴女の国は滅び、今や奴隷ですがな」
タミアが告げた。
「ボクの親は彼に嬲り者にされ殺されました。この目で見たから間違いないです。それに私も奴隷として売られ、最後にここに流れ着いたの。ブラッド様に仕えるのは奴隷としてではなく、親の仇を討ってくれた恩人だからなの。まだ私は奴隷よ。奴隷は嘘をつけないの。嘘をつくと激痛が走るから。試しに何か嘘を言ってご覧なさい」
押し黙った。
「これが事実だと知りなさい。それでブラッド様、この子はどうされますか?買いますか?」
「金貨1000枚か。買えなくはないが、どうしようかな」
「誰が貴様などの奴隷になるものか!」
「なあ、こいつを俺が買わなかったらどうなる?」
「お得意様の領主様のご子息の誰かが買うでしょうな。そして散々蹂躪した後は部下に払い下げ、飽きたら娼館送りでございましょうな」
「だそうだ。俺はさてどうするかな。お前、魔法を使えたり、スキルを持っているのか?もし俺が買ったとして、何か役に立つスキルを持っているのなら冒険者をさせる。無いなら俺の世話係だな。それに俺は買い戻しをさせてやるよ」
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