奴隷勇者の転生物語

第三章 リブート編

第69話 ジークのステータスと報酬

　ジークはカレンにお願いをしてステータスを確認した。（）は前回の内容

　名前　ジーク
　年齢　15(男)
　身長　155ｃｍ(150cm）
　ジョブ　転生勇者（未選択）
　レベル　67（6）
　魔力量　314159（47424）
　魔力度　31415（4742）
　身体能力　512（252）
　耐久力　256（154）
　冒険者ランク　B（E）
　パーティー　孤高の剣
　ホームタウン　ミハカマラ国王都

　ギフト　
　大器晩成
　逆境

　スキル
　全属性適正
　統べる者
　鑑定
　剣術(特)
　格闘術(特)
　
　転生術　NEW


　かなり変わっており、数値自体はまだまだ転生前には及ばない。スキルは大輝の記憶にあった転生術が増えているが、使うつもりはないので意味を成さない。

　それと何故か急激に身長が伸びたようだ。
　ステータスを見たカレンが流石ねと唸っていた。
　少なくともレベルを100にまで上げないと話にならない。魔王が表立って活動を始めるのに早くて2年。その間にできるだろうかとため息が出た。

　但し、ジークの前世と違い、今世では敵もいるが、信頼に足る仲間がいる。勿論今の段階では皆力が足りない。ならば育てるまでだと思う。

　もう一度きちんと話をしなければならない。魔王が発生したのは間違いない。

　ステータスを確認していたが、ギルドマスターが伝え忘れた事があったと慌てて降りてきた。
　ゴブリンキングの件が有るので、ジーク個人のランクをAに上げるとの事だった。

　ゴブリンキングの報酬は流石にジーク個人のものとなり、金額が高額になり過ぎるので、貴族街の外れになるが、代わりとしてクランメンバー全員が住める程の屋敷と当面の間のメイドを派遣するとされた。但し、戦闘があり清掃は済んでいるが多くの者が死んだ、所謂事故物件ではあるが、諸事情によりギルドが管理する取り潰しになった貴族の屋敷が有り、ジークに与えるとなった。また、現金として金貨500枚が別途払われるのだという。

　へっ？となったが、クラン全員が住めるのは大きい。

　また、今回の依頼の報酬はジークとアイシア、マリーシスを除いたメンバーに人数割とする事にした。アイシアとマリーシスにはジークのキングの取り分から支払う事にした。

　屋敷自体は数日後に引き渡したいとの事だが、カレンに皆には内緒にとお願いをした。サプライズにしたいからだ。

　ステージア達は先に宿に引き上げたが、他のメンバーと会議室に入った。カレンが金額の説明をし、いないメンバーにはジークが渡すと伝えてくれた。

　また、魔王の事を話し、少なくともジークは魔王討伐からは逃げられない。付き合うか付き合わないかを考えるように伝えた。

　付き合うなら全力で強くなるように鍛えたり、魔法を教えるとした。

　ストレージの中にあるのは宝石類、魔道具の類、武器ばかりであり、防具が殆どなかった。しいていえば何かしらの効果の付いたマント等がある程度だ。

　後で宿で打ち合わせをするとし、各自への分配金を渡してこの場で解散となった。基本的にまともな防具を持っていない者が多いので、そのままいつものおっちゃんの店に防具を見繕ってもらいに行くと言っていた。ジークは多少のお金であれば融通するので、防具にはケチるなと告げておいた。そして乙女の残りがと黒焰柱のパーティーリーダーに金貨150枚ずつを一時的に渡しておいた。余ったら返せばいいし、余らなかったらそれはそれでいいと。もはやお金には困らないとして、無理矢理押し付けたのであった。