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第三章 リブート編
第47話 初めてのお触り?
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カレンは少し焦っていたが、それでもジークとのデートは楽しかった。
カレンが町を案内する筈だったが、ジークがここに行きたいと言う所に向かわざるを得なかった。
例えば城の正門を見たいとかだ。
ジークが普段のリーダー振りを発揮したようで、カレンが誘導しようとする前に先に言われてしまうのだ。かなり積極的に動いていたのだ。
4人で予測したのは、奥手のジークはカレンに引っ張られ、カレンの案内に任せると。キスもそうだ。ジークからはしてこないから、合流ポイントでキスをお強請りし、あまつさえ胸を触らせ、その最中に皆が現れ4人での交際を迫るが、外で胸を触った事を非難し、後ろめたさから受け入れざるを得ない状況にする筈なのに、狂ったのだ。既に合流している筈だった。
但しローシェルは念の為プランBを用意していた。万が一何かの要因で合流出来ない場合、女子御用達のアクセサリー店に行ってアクセサリーを見たいと店を指定し、そこでローシェル達が待っていて、強引に合流し、その後人目の無い所にて泣き落とすだった。ただお昼を食べる店は事前に予約しており、プランCはそのお店で食べる時に取り囲んで一緒に食べる事だ。
ジークは町の外れのと言うか、防壁の上に上がった。本来は禁止なのだが、冒険者には許される。
ジークは周りに誰もいない事を確かめ、カレンを抱き寄せた。彼女は小さく柔らかく、いい匂いがした。
「カレン、僕と付き合ってくれてありがとう。カレンの事が好きです」
「うん。私もジーク君の事を好きよ」
「カレン、またキスをしたい」
カレンは頷いた。
ジークはそっとキスをした。今度は慌てず、じっくり時間を掛けて手を握りながら。
一度唇を離した。
「カレン、一つ謝らないと行けない事がある。昨夜油断してたけど、アーリアに抱きつかれてしまった。それと、その、治療の為とはいえ、アーリアの胸を触ってしまった」
「いいのよ。アーリアも彼女にしてあげて。その、私のも触っても良いのよ!アーリアさんにした事を私にもして」
「じゃあ触るよ。それと、初めてのディープキスをしたい」
ジークも興奮していた。
熱いキスをしつつ、服の中に手を伸ばし肌着の上から胸を触った。柔らかく、至極の感触だ。だが体が強張ったのですぐにやめた。なぜ服の中に手を突っ込んだのかは、カレンへの配慮だ。服の上からだと万が一誰かに見られたとしても胸を触られているとは思わないからだ。
「ごめん。焦りすぎた。その、まだ早かった」
「うん。初めての事だったから。これがキスなの?凄いわ。アーリアさんやローシェルさん、リースティアさんにもしてあげて」
そんなふうに胸も揉みたかったが、キスをしてその後暫く抱きしめるだけだった。ヘタレである。下手をして嫌われたらと。それと妄想の中ではアーリアの事を言ったが、本人を目の前にして言えなかった。
「ジーク君はキスは上手なのね。私の唇はアーリアさんと比べてどう?」
へっ?と情けない声を上げていた。
「何で知っているんですか?」
カレンは口を滑らせたと焦った。
「待ち合わせ場所に行く時にね、見掛けたの。その時についキスをしてしまったと報告してきたの。だからね、問題ないよと伝えたのよ」
少し違うが夢と同じ展開になるのだと思われた。
「僕も相談したかったんだ。アーリアは分かるけど、どうもカレンを巻き込んでいるっぽいけど、3人から好きだと告白されて戸惑っているんだ。何を聞いているのかなって」
「うん。ジーク君はこれから多分英雄になると思うの。だからね、皆から好かれ、愛されるのよ。偶私が最初にお付き合いするだけで、私の役目はジーク君に相応しくない女を寄せ付け無い事をするの。ジーク君の魂からそう感じるの」
ジークはため息を付いた。
「つまり、4人を彼女にって事?流石にまだ結婚するには僕は早いしまだ複数の妻を持つ資格はないよ?」
カレンがぱっと明るくなった。
「うん。3人も彼女にしてあげてね」
「あくまで彼女にするだけだけど、何か焦っていない?」
「うん。そのね、アーリアさんとリースティアさんが彼氏がいなければ親の決めた相手と結婚させられるんだって。本当はもっとゆっくり話をしたかったのだけれども」
「それでか。ローシェルだけはガツガツしてなかったけど。そういう事なら彼氏の振りはできるよ」
「ジーク君、振りじゃなくて本当の彼氏になって欲しいのよって聞こえていないのか。まあ取り敢えず良しとしないとね」
そうして仕方がないなとなり、ローシェル達と合流すべく移動するのであった。
カレンが町を案内する筈だったが、ジークがここに行きたいと言う所に向かわざるを得なかった。
例えば城の正門を見たいとかだ。
ジークが普段のリーダー振りを発揮したようで、カレンが誘導しようとする前に先に言われてしまうのだ。かなり積極的に動いていたのだ。
4人で予測したのは、奥手のジークはカレンに引っ張られ、カレンの案内に任せると。キスもそうだ。ジークからはしてこないから、合流ポイントでキスをお強請りし、あまつさえ胸を触らせ、その最中に皆が現れ4人での交際を迫るが、外で胸を触った事を非難し、後ろめたさから受け入れざるを得ない状況にする筈なのに、狂ったのだ。既に合流している筈だった。
但しローシェルは念の為プランBを用意していた。万が一何かの要因で合流出来ない場合、女子御用達のアクセサリー店に行ってアクセサリーを見たいと店を指定し、そこでローシェル達が待っていて、強引に合流し、その後人目の無い所にて泣き落とすだった。ただお昼を食べる店は事前に予約しており、プランCはそのお店で食べる時に取り囲んで一緒に食べる事だ。
ジークは町の外れのと言うか、防壁の上に上がった。本来は禁止なのだが、冒険者には許される。
ジークは周りに誰もいない事を確かめ、カレンを抱き寄せた。彼女は小さく柔らかく、いい匂いがした。
「カレン、僕と付き合ってくれてありがとう。カレンの事が好きです」
「うん。私もジーク君の事を好きよ」
「カレン、またキスをしたい」
カレンは頷いた。
ジークはそっとキスをした。今度は慌てず、じっくり時間を掛けて手を握りながら。
一度唇を離した。
「カレン、一つ謝らないと行けない事がある。昨夜油断してたけど、アーリアに抱きつかれてしまった。それと、その、治療の為とはいえ、アーリアの胸を触ってしまった」
「いいのよ。アーリアも彼女にしてあげて。その、私のも触っても良いのよ!アーリアさんにした事を私にもして」
「じゃあ触るよ。それと、初めてのディープキスをしたい」
ジークも興奮していた。
熱いキスをしつつ、服の中に手を伸ばし肌着の上から胸を触った。柔らかく、至極の感触だ。だが体が強張ったのですぐにやめた。なぜ服の中に手を突っ込んだのかは、カレンへの配慮だ。服の上からだと万が一誰かに見られたとしても胸を触られているとは思わないからだ。
「ごめん。焦りすぎた。その、まだ早かった」
「うん。初めての事だったから。これがキスなの?凄いわ。アーリアさんやローシェルさん、リースティアさんにもしてあげて」
そんなふうに胸も揉みたかったが、キスをしてその後暫く抱きしめるだけだった。ヘタレである。下手をして嫌われたらと。それと妄想の中ではアーリアの事を言ったが、本人を目の前にして言えなかった。
「ジーク君はキスは上手なのね。私の唇はアーリアさんと比べてどう?」
へっ?と情けない声を上げていた。
「何で知っているんですか?」
カレンは口を滑らせたと焦った。
「待ち合わせ場所に行く時にね、見掛けたの。その時についキスをしてしまったと報告してきたの。だからね、問題ないよと伝えたのよ」
少し違うが夢と同じ展開になるのだと思われた。
「僕も相談したかったんだ。アーリアは分かるけど、どうもカレンを巻き込んでいるっぽいけど、3人から好きだと告白されて戸惑っているんだ。何を聞いているのかなって」
「うん。ジーク君はこれから多分英雄になると思うの。だからね、皆から好かれ、愛されるのよ。偶私が最初にお付き合いするだけで、私の役目はジーク君に相応しくない女を寄せ付け無い事をするの。ジーク君の魂からそう感じるの」
ジークはため息を付いた。
「つまり、4人を彼女にって事?流石にまだ結婚するには僕は早いしまだ複数の妻を持つ資格はないよ?」
カレンがぱっと明るくなった。
「うん。3人も彼女にしてあげてね」
「あくまで彼女にするだけだけど、何か焦っていない?」
「うん。そのね、アーリアさんとリースティアさんが彼氏がいなければ親の決めた相手と結婚させられるんだって。本当はもっとゆっくり話をしたかったのだけれども」
「それでか。ローシェルだけはガツガツしてなかったけど。そういう事なら彼氏の振りはできるよ」
「ジーク君、振りじゃなくて本当の彼氏になって欲しいのよって聞こえていないのか。まあ取り敢えず良しとしないとね」
そうして仕方がないなとなり、ローシェル達と合流すべく移動するのであった。
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