奴隷勇者の転生物語

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第二章 大地の絆始動編

第43話 魔力虚脱

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 ジークはローシェルに呆れられていた。

「一体あの威力は何なの?上級魔法を使ったのには驚かされたけど、凄まじかったわ。空気が震えていて町は大騒ぎだったんだからね」

「ごめんなさい。よく分からないんだ。あのページを初めて詠んだのに、何故か使えるって分かったんだ。ただ、あの量の魔力放出にまだ体が慣れていないからああなったようなんだ。その、人肌で温めてくれてありがとう。魔力虚脱時の回復方法をよく知っていたね」

「あのう、ジークさん、魔力が枯渇したんじゃなかったのですか?」

「違うよ。中級魔法を使わずにいきなり上級魔法を使ったから、体が驚いたんだよ。本来は中級魔法を使い込んでから上級を使うんだ。昔はいたんだ。知らずにいきなり上級魔法を放って虚脱する者が」

「あのう、いつの話をしているのですか?」

「いつって?いつの事だろう?あう?うーん」

「また知らない記憶?確かに魔力は感じられるのに、魔力が枯渇した症状だったから戸惑っていたの。ローシェルなんかね」

「ちょっと、やめなさいよ」

 ジークは3人を抱きしめた。

「3人には感謝をしているんだ。ありがとう。恥ずかしかったでしょ?」

 その後何食わぬ顔をして夕食を食べ、風呂に入ってから寝る前に勉強を5人に教えていた。飲み込みの早い5人に、驚きも有ったが、ある程度で切り上げて眠りにつくのであった。

 そして翌朝、朝の稽古をしていると、アーリアが現れ、朝練を一緒にさせて欲しいと言うので走り込みと軽く手合わせをした。

 と言っても木剣で攻め手と受け手を交互に変えながら軽くだ。薄着の為体のラインが出ていた。しかも胸の突起もはっきりと見えていた。汗が滴り、妙に美しく見えた。ついタオルを出してその顔に滴っている汗を拭いた。

「その、ありがとう。やはり体を動かすのは気持ちが良いものだな。私は本気なのだ。妻に出来ないのならば妾でも良いのだ。必要なら仕えよう。考えておいてくれないだろうか?私は文字通りジーク殿に命を救われた。だからもう決めたのだ。これからの人生はジーク殿の為に使おうと。重いだろうか?」

「君程の女性にそこまで言わせているんだね。困ったな。カレンさんと付き合うまでだったら迷う事なく抱きしめるのに」

「あまりしつこいと嫌われるだろうから今はこの辺にしておこう。取り敢えず今の私の気持ちは伝えたから。そろそろ水を浴びて朝食にしたいな」

 そうして湯浴み場にて水を浴びたが、アーリアは恥ずかしげもなく裸になっていたが、ジークはその裸体を見て反応していたが、アーリアは何も言わなかった。ただ、水を浴びたあとジークのクリーン魔法で乾かしたが、ジークはアーリアの裸体を堪能していた。

 乾かした後は何食わぬ尾をして部屋に引き上げたのだった。
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