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第一章 リスタート編
第20話 中打ち上げ
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「カンパ~イ!」
僕達は明日が有るからと、ノンアルコールで乾杯をした。
店の人が途中で他のテーブルに出す筈の飲み物とアルコールを間違えてしまっていた。誰もその事に気が付かないまま運ばれており、僕達のテーブルに誰も注文をしていないアルコールが回ってきてしまったのだ。
そして知らずに皆飲んでしまったんだ。僕も少し酔ってしまったが、ユーリクスがかなり酔ってしまった。
お酒が入ると空気が読めなくなる。僕は機嫌がよくなったけど、ほろ酔い程度だった。
「あのっすね!カレンしゃんは、兄貴と付き合ってたりするんすっか?」
「えっ?」
「なんか朝手を握ってたし、いい雰囲気だったじゃないっすか!どうなんっすか」
「ちょっとお酒飲ませたの誰?もう、カレンさんが困っているわよ」
「カレンしゃん!しゅきっです!彼女になってくらしゃい!」
「えっ!」
「きゃージークさんが告白した!」
「は、はい。彼女にして下さい」
「いいなぁ兄貴!流石っす!もう羨ましいっす」
「ヒューヒュー」
女の子の3人組は複雑な顔をしていたが、皆少し酔っているものの素直に祝福をしていた。
「ジークしゃん!あたいもジークしゃんだいすき~お嫁さんにして~!」
「じゃあ私脱ぎます!」
アーリアが脱ぎ始めたので皆で必死に止めた。
「こりゃあ!だれら?胸触ったでしょ?エッチ!」
そんなこんなでジークとカレン以外は潰れてしまった。
僕もカレンさんも酔ってはいたが、何とか潰れずに会話をしていたんだ。そして、さっき告白をしてオッケーを貰ったのを思い出した。
「カレンさん。本当に良いんですか?僕なんかと」
「ううん。ジーク君が良いの。きのうあの冒険者に襲われた時にジーク君が助けてくれて、とても嬉しかったの。そ、その、格好良かったぞ!」
「そのですね、僕ってカレンさんが初めての彼女になるから、女の人と付き合うに不慣れなので変だったりしたら教えて下さいね」
「私が初めてなんだ。うふ。私も殿方とお付き合いするのは初めてなの。そのね、ギルドの受付嬢って少し特殊なの。お付き合いをさせて頂くのに注意がいるのよ。ギルドの中ではね、ただの一人の受付嬢と、ただの一人の冒険者として接しなければならないの。つまり贔屓をするなって事なの。でもにぇ、ギルドの外ではねぇ恋人と見られるのは良いのらよ」
カレンの呂律も怪しくなってきた。
「うん。分かっているよ。なんかね、孤高の剣を追放された時は絶望的だったんだけど、今はそれすら感謝をするかなぁ。追放されていなかったらこうやってカレンしゃんとお付き合いをする事なんてなきゃったもょんね」
「そのね、きのう私から告白したかったの。でもできにゃきゃったの」
「うん。知っているよ。受付嬢からは告白しては駄目だらというあれだしょ?」
「そうなの。だからジーク君がひゃんと告白してくれたからホットしたの。そう言えばこの子達どうひよう?」
「このままにしておけへんから、女将さんと相談してくるよ」
お互い呂律が怪しく妙にテンションが高い。2人共覚えていないがキスまでしていたのだ。カレンがジーク君お付き合いのチューね!と言ってブチューと。2人共夢と思っているが、そこまで酔っており、フラフラだった。
結局間違ってお酒を出してしまった所為だからと、泊まらせる事になった。部屋も空きが有るからと、女将さんと僕達で運び入れたんだ。それもなんとなくとしか覚えていなかったし、ドサクサに紛れてリースティアの胸を少し揉んだのはご愛嬌と言う事で。本人はしっかりと覚えていて、好意を持ってくれていると嬉しがっていたりする。
皆を部屋に運び入れた後、カレンさんは一人で帰る事が出来ると言っていたけど、僕は彼女を寮まで送り届ける事にした。こんなに酔っているカレンさんを一人で帰す事なんか出来ないよね!
短い距離だったけれども、カレンさんと手を繋いで歩いたんだ。つい握ったらギュッと握り返して来たんだよね。
それにしても女性の手って小さくて柔らかいな!えがった!
別れ際に彼女は送ってくれてありがとうと言って、僕の頬にキスをしてくれたんだ。
そうしてルンルンなジークは、宿に戻る最中にヤッター!とガッツポーズを取ったりしていたのであった。
僕達は明日が有るからと、ノンアルコールで乾杯をした。
店の人が途中で他のテーブルに出す筈の飲み物とアルコールを間違えてしまっていた。誰もその事に気が付かないまま運ばれており、僕達のテーブルに誰も注文をしていないアルコールが回ってきてしまったのだ。
そして知らずに皆飲んでしまったんだ。僕も少し酔ってしまったが、ユーリクスがかなり酔ってしまった。
お酒が入ると空気が読めなくなる。僕は機嫌がよくなったけど、ほろ酔い程度だった。
「あのっすね!カレンしゃんは、兄貴と付き合ってたりするんすっか?」
「えっ?」
「なんか朝手を握ってたし、いい雰囲気だったじゃないっすか!どうなんっすか」
「ちょっとお酒飲ませたの誰?もう、カレンさんが困っているわよ」
「カレンしゃん!しゅきっです!彼女になってくらしゃい!」
「えっ!」
「きゃージークさんが告白した!」
「は、はい。彼女にして下さい」
「いいなぁ兄貴!流石っす!もう羨ましいっす」
「ヒューヒュー」
女の子の3人組は複雑な顔をしていたが、皆少し酔っているものの素直に祝福をしていた。
「ジークしゃん!あたいもジークしゃんだいすき~お嫁さんにして~!」
「じゃあ私脱ぎます!」
アーリアが脱ぎ始めたので皆で必死に止めた。
「こりゃあ!だれら?胸触ったでしょ?エッチ!」
そんなこんなでジークとカレン以外は潰れてしまった。
僕もカレンさんも酔ってはいたが、何とか潰れずに会話をしていたんだ。そして、さっき告白をしてオッケーを貰ったのを思い出した。
「カレンさん。本当に良いんですか?僕なんかと」
「ううん。ジーク君が良いの。きのうあの冒険者に襲われた時にジーク君が助けてくれて、とても嬉しかったの。そ、その、格好良かったぞ!」
「そのですね、僕ってカレンさんが初めての彼女になるから、女の人と付き合うに不慣れなので変だったりしたら教えて下さいね」
「私が初めてなんだ。うふ。私も殿方とお付き合いするのは初めてなの。そのね、ギルドの受付嬢って少し特殊なの。お付き合いをさせて頂くのに注意がいるのよ。ギルドの中ではね、ただの一人の受付嬢と、ただの一人の冒険者として接しなければならないの。つまり贔屓をするなって事なの。でもにぇ、ギルドの外ではねぇ恋人と見られるのは良いのらよ」
カレンの呂律も怪しくなってきた。
「うん。分かっているよ。なんかね、孤高の剣を追放された時は絶望的だったんだけど、今はそれすら感謝をするかなぁ。追放されていなかったらこうやってカレンしゃんとお付き合いをする事なんてなきゃったもょんね」
「そのね、きのう私から告白したかったの。でもできにゃきゃったの」
「うん。知っているよ。受付嬢からは告白しては駄目だらというあれだしょ?」
「そうなの。だからジーク君がひゃんと告白してくれたからホットしたの。そう言えばこの子達どうひよう?」
「このままにしておけへんから、女将さんと相談してくるよ」
お互い呂律が怪しく妙にテンションが高い。2人共覚えていないがキスまでしていたのだ。カレンがジーク君お付き合いのチューね!と言ってブチューと。2人共夢と思っているが、そこまで酔っており、フラフラだった。
結局間違ってお酒を出してしまった所為だからと、泊まらせる事になった。部屋も空きが有るからと、女将さんと僕達で運び入れたんだ。それもなんとなくとしか覚えていなかったし、ドサクサに紛れてリースティアの胸を少し揉んだのはご愛嬌と言う事で。本人はしっかりと覚えていて、好意を持ってくれていると嬉しがっていたりする。
皆を部屋に運び入れた後、カレンさんは一人で帰る事が出来ると言っていたけど、僕は彼女を寮まで送り届ける事にした。こんなに酔っているカレンさんを一人で帰す事なんか出来ないよね!
短い距離だったけれども、カレンさんと手を繋いで歩いたんだ。つい握ったらギュッと握り返して来たんだよね。
それにしても女性の手って小さくて柔らかいな!えがった!
別れ際に彼女は送ってくれてありがとうと言って、僕の頬にキスをしてくれたんだ。
そうしてルンルンなジークは、宿に戻る最中にヤッター!とガッツポーズを取ったりしていたのであった。
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