上 下
109 / 119
第1章 王都編

第109話 今後の話し

しおりを挟む
 オルシーナ姫は別室に入ると俺にベッタリで、谷間が堪らん!

 段々当時の事を思い出したが、まさかこんな美人になるとは思いもよらなかった。
 そばかすがあり、男勝りの元気っ子だったような気がする。
 気の利いた言葉を掛けないとだな。

「大人の綺麗な女になったね。あの時のお転婆娘がこんな美人になるとは思わなかったよ」

「今でもお転婆でしてよ。私との約束を守って頂きたいのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?」

「さっき言っていた攫う事ですか?」

「ランスタッド様、今ここには私達しかおりませんから、普通に話してください!」

「いやいやいやいや、陛下がいらっしゃいますよ?」

「ランスタッド様のパーティーと私の家族しかおりませんわ」

「ランスタッド君、オルシーナの言う通りだ。君は私達家族の命を救ってくれた恩人なのだよ。人前ではともかく、そうでない時は敬語はいらないよ」

 俺はベッカード先輩とクラシス姉を見たが、その途端に視線を外された・・・

「私達は恩人にお礼を言えていないのですよ。5年前は助けてくれてありがとう。先程の事は取り消さねばならないな。5年前に既に娘と婚姻する約束をしていたとなると、どうしたものか」  

「えっと、私がオルシーナ姫を・・・」

「オルシーナです。姫はいりません」

「じゃあオルシーナさん」 

「さんが余分です」 

「オルシーナで良いのですか?」

「はい。ランスタッド様」

「一応聞くけどギルドの受付嬢のヤーナとこのソシアと既に実質的な婚姻関係にあり、マリニアとスニシスも18歳になったら多分娶る事になるが良いのか?」

「お父様は1人ですが、お祖父様より少ないので問題ありませんわ」

 確か先代の国王は・・・

「少し時間が欲しいけど、オルシーナの気持ちは揺るぎないんだね」

 頷くオルシーナの意志は変わらない。

「ランスタッド君、取り敢えず座り給え」

 テーブルに皆座っていく。

「君の事を調べたよ」

「私の事を?」

「夜な夜な黒服で出掛けている事も」

「誰から聞いたのですか?」

「情報屋は背景を言わなかったのだね。クルシュもマーチスもその昔一緒に冒険者をしていてね、お互い引退した時に組織を作ったのだよ」

「全て仕組まれた事だったのですか?」

「引き込むつもりはなかったのだけれども、君がしている事をしている者は他にもいるのだよ。尤も君程の力はないがね。私刑人ではなく、掃除人と呼ばれている者だがね。残念ながらこの国は病んでいてね。私が国王となった時に組織したのだよ」

 いつの間にか違うと言うか、変な方向に話が振られ、オルシーナを娶るのは決定事項らしい。

 取り敢えずじゃないんだが、決定事項としてサンタナの話になった。

 奴隷にして魔王討伐に旅立たせるようだ。
 他の犯罪者と組ませて送り出す事にし、討滅したら恩赦で放免する事になった。

 なので後日欠損修復を頼まれた。
 ソシアの事はバレバレだった。
 ただ、討てなかったら俺に討伐をして欲しいと。

 翌日又登城して今後の話をする事になり、本日は館に戻る事になった。、
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ざまぁから始まるモブの成り上がり!〜現実とゲームは違うのだよ!〜

KeyBow
ファンタジー
カクヨムで異世界もの週間ランク70位! VRMMORゲームの大会のネタ副賞の異世界転生は本物だった!しかもモブスタート!? 副賞は異世界転移権。ネタ特典だと思ったが、何故かリアル異世界に転移した。これは無双の予感?いえ一般人のモブとしてスタートでした!! ある女神の妨害工作により本来出会える仲間は冒頭で死亡・・・ ゲームとリアルの違いに戸惑いつつも、メインヒロインとの出会いがあるのか?あるよね?と主人公は思うのだが・・・ しかし主人公はそんな妨害をゲーム知識で切り抜け、無双していく!

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

処理中です...