107 / 119
第1章 王都編
第107話 ゲイボルグ
しおりを挟む
オルシーナの事は俺も噂には聞いていた。
自愛に満ちた穏やかで美の女神とまで言われており、口を利いたならば、我が人生に1片の悔い無し!と片手を突き上げて逝ってしまうほどと聞いた事がある。
ソシアが俺の耳元にそっと言う。
「幼き頃からの想いを受け入れて下さい。ヤーナなら理解します。私かヤーナが認めるなら娶る事を許可する事になっています」
いつの間にかそんな事になっていたとは・・・あかん・・・気絶しそうだ・・・眩し過ぎる。
マリニアとスニシスは驚いているが、俺を見て頷く。
おい、その頷きは何だ?
オルシーナ姫が一人一人に謝辞を述べているな。
あっ!マリニアとスニシスへハグした!
ソシアには握手し、あれ?ヤーナが登ってくるぞ?
あっ!ハグした!
ソシアとヤーナを連れて国王に何か報告し・・・あれ?女性陣に頭を下げている?
まだ何か余興があるのか?
そんなふうにしていると、謁見の間の入り口が騒がしい事に気が付いた。
あれ?扉ごと兵士が吹き飛んだぞ。
あかん!襲撃だ。
「先輩は陛下を、マリニアは王妃、スニシスは姫を、姉さんはフォローを」
俺は皆の武器や装備を出した。
そして姫の前に片膝をつく。
「オルシーナ姫、あの時と同じで良い子にしていてくださいね」
「愛おしい方。陛下をお守りしてください」
そっとその手にキスをすると剣を構えた。
「それは俺のだ!この横取り野郎があああああ」
「サンタナか・・・」
俺は壇上から降りていき、兵士を身振りで下がらせた。
「もう止めておけ。ギルミーはどうした?今投降すれば、国外追放で何とか済ませてやる」
ガキーン
サンタナが剣を振り抜いた。
俺が今持っている剣は刃を潰した儀典用のナマクラだ。
だが、サンタナは俺がそんなナマクラで伝説級の剣を軽々と受け止めたから驚愕の表情を浮かべる。
倒すのは簡単だ。
結界を使えば一瞬で終わる。
こいつがサンタナで、その実力は皆知っている。
だから俺は通常の戦闘で軽くあしらい圧倒する事にした。
身体能力向上系は何も言わずともソシアが掛けてくれているので動きも軽い。
また、陛下達は結界で覆った。
先読みもあり、これで万が一もない。
我武者羅に剣を振る。
俺は剣を結界で囲み剣身を守っている。
「何でだよ!糞が!ゲロビーの分際で!何で当たらねえ!そいつは俺がやるんだ!俺のxでyyyしてやるんだ!」
「下品な奴め。ソロソロ行くぞ!」
1度蹴りを入れてから攻撃に転じたが、そこからはサンタナは防戦一方だ。
切れないはずの剣で切り傷を負わせていく。
ソロソロ制圧してやるかと思ったのだが、何かが飛んできた。
結界で防ぐもすり抜けてきた。
「ゲイボルグか!」
確か魔力をかなり食うから必殺の奥の手の一撃としていた。
ハートブレイクと言う何をしようが心臓を貫く恐ろしいスキルだ。
正確に俺の心臓を貫くコースで飛んでくる。
そして防ごうとした剣を砕き、ゲイボルグは俺の左胸を貫通すると床に刺さり、俺は縫い付けられたのだった。
自愛に満ちた穏やかで美の女神とまで言われており、口を利いたならば、我が人生に1片の悔い無し!と片手を突き上げて逝ってしまうほどと聞いた事がある。
ソシアが俺の耳元にそっと言う。
「幼き頃からの想いを受け入れて下さい。ヤーナなら理解します。私かヤーナが認めるなら娶る事を許可する事になっています」
いつの間にかそんな事になっていたとは・・・あかん・・・気絶しそうだ・・・眩し過ぎる。
マリニアとスニシスは驚いているが、俺を見て頷く。
おい、その頷きは何だ?
オルシーナ姫が一人一人に謝辞を述べているな。
あっ!マリニアとスニシスへハグした!
ソシアには握手し、あれ?ヤーナが登ってくるぞ?
あっ!ハグした!
ソシアとヤーナを連れて国王に何か報告し・・・あれ?女性陣に頭を下げている?
まだ何か余興があるのか?
そんなふうにしていると、謁見の間の入り口が騒がしい事に気が付いた。
あれ?扉ごと兵士が吹き飛んだぞ。
あかん!襲撃だ。
「先輩は陛下を、マリニアは王妃、スニシスは姫を、姉さんはフォローを」
俺は皆の武器や装備を出した。
そして姫の前に片膝をつく。
「オルシーナ姫、あの時と同じで良い子にしていてくださいね」
「愛おしい方。陛下をお守りしてください」
そっとその手にキスをすると剣を構えた。
「それは俺のだ!この横取り野郎があああああ」
「サンタナか・・・」
俺は壇上から降りていき、兵士を身振りで下がらせた。
「もう止めておけ。ギルミーはどうした?今投降すれば、国外追放で何とか済ませてやる」
ガキーン
サンタナが剣を振り抜いた。
俺が今持っている剣は刃を潰した儀典用のナマクラだ。
だが、サンタナは俺がそんなナマクラで伝説級の剣を軽々と受け止めたから驚愕の表情を浮かべる。
倒すのは簡単だ。
結界を使えば一瞬で終わる。
こいつがサンタナで、その実力は皆知っている。
だから俺は通常の戦闘で軽くあしらい圧倒する事にした。
身体能力向上系は何も言わずともソシアが掛けてくれているので動きも軽い。
また、陛下達は結界で覆った。
先読みもあり、これで万が一もない。
我武者羅に剣を振る。
俺は剣を結界で囲み剣身を守っている。
「何でだよ!糞が!ゲロビーの分際で!何で当たらねえ!そいつは俺がやるんだ!俺のxでyyyしてやるんだ!」
「下品な奴め。ソロソロ行くぞ!」
1度蹴りを入れてから攻撃に転じたが、そこからはサンタナは防戦一方だ。
切れないはずの剣で切り傷を負わせていく。
ソロソロ制圧してやるかと思ったのだが、何かが飛んできた。
結界で防ぐもすり抜けてきた。
「ゲイボルグか!」
確か魔力をかなり食うから必殺の奥の手の一撃としていた。
ハートブレイクと言う何をしようが心臓を貫く恐ろしいスキルだ。
正確に俺の心臓を貫くコースで飛んでくる。
そして防ごうとした剣を砕き、ゲイボルグは俺の左胸を貫通すると床に刺さり、俺は縫い付けられたのだった。
1
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる