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第1章 王都編
第104話 余興
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会議室に入ると丁度反対側から何人かが入ってきた。
魔法使いの?1団で、そのうちの1人がギルドマスターと挨拶をしているな。
そしてギルドマスターが俺達についてくるように指示された。
やがて兵士が扉番をしている大きく立派な扉の前にぉかあお来た。
魔法使いの1人が兵士に1言伝えると、足早に脇の小扉から中に入っていく。
やがて中から勿体ぶった声が聞こえた。
「・・・我らの誇る最古のダンジョンを攻略したランスタッドとその仲間、妻の御入来!先導は我らの誇る宮廷魔道士と冒険者ギルドのギルドマスター!」
すると兵士が扉を開け、魔法使いもとい、魔道士とギルドマスターが入り、魔道士達が続く。
俺の斜め後ろに先程の美人メイドが控えていた。
「ランスタッド様、どうぞお入りください。他の皆様方もランスタッド様に続いて下さい」
中に入るタイミングを教えてくれた。
少し気になるのは、このメイドと魔道士の家名が同じ事だ。
親子なのかな?
そこは謁見の間で通路を挟み大勢の貴族、騎士がそこにいて俺達を見ている。
最奥に階段があり、その上に玉座が見える。
国王や王妃、王子や王女もいるっぽい。それと家臣か?
やがて先頭の魔道士とギルドマスターが片膝を付き、魔道士が来訪の目的を告げた。
「Sランク冒険者ランスタッド殿及びその妻、パーティー員を連れて、ダンジョン攻略を終えた報告に参りました」
そう述べると貴族達がいる一角に移動し、ギルドマスターと魔道士達も続く。
メイドにギルドマスターがいた位置まで進むよう言われ、俺が前に進むと皆も続く。
皆は片膝をついたが、俺は周りを見ておりしなかった。
「ランスタッド様?」
はっとなると家臣の1人が文句を言う。
「陛下の御前で無礼だぞ」
しかし・・・・
この国王は影武者だ。
必死に名前もを思い出す・・・
分からないからメイドに聞く。
「あれ影武者だね。陛下の名前って分かりますか?」
メイドに告げられたが、家名がメイドと同じだ。
「君の父親のじゃなくて、陛下の名だよ」
「陛下の名ですわよ」
「君王族?」
「メイドですわ」
「だって君の名はリーシャ・リッチーさんで、ギルドマスターと話していた人がラオイネル・リッチーさんだよね。それに壇上の人は皆家名が違うから影武者・・・・ってそうか。君は王女か」
「き、貴様!いくら英雄でも失礼だぞ!」
「これは何かの余興ですか?そこの人は陛下ではない。壇上の者も偽物ですよね」
「貴様愚弄するか!」
家臣達からほう!と感嘆の声が聞こえるのと、叫んでいる者からも怒りは感じられない。
小説か映画でジャンヌ・ダルクがこのような余興に晒されていたなとため息が出る。
「私が本物の陛下を発見できるかの余興なんですね」
俺はメイドさんの手を引き、ギルドマスターの前に行く。
「マスター、私の横に来てください」
「流石だね」
ギルドマスターが俺の横に来ると、ギルドマスターの背中に隠れていた先程の魔道士がいた。
メイドさんを見るが、首を振る。
「お父様、筒抜けでしたわ」
俺はその魔道士の前に片膝を付き臣下の礼をした。
「陛下にダンジョン攻略をした報告に参りました」
「やあ、久し振りだね」
よくよく見ると変装をしていて、付け髭等をしているが、クルシュの館で見た執事だ。
「確か師匠の所で執事の格好をしていたと思いますが」
「ああ。やっぱり覚えていたんだね。ちょっとした頼み事があってね。お忍びで行っていたんだよ。ランスタッド君、先に謁見を済ませても良いかな?」
俺が頷くと、魔道士はメイドさんを伴い壇上に上がり、偽国王が羽織っていたマントや王冠を受け取ると場所を変わっていったのであった。
魔法使いの?1団で、そのうちの1人がギルドマスターと挨拶をしているな。
そしてギルドマスターが俺達についてくるように指示された。
やがて兵士が扉番をしている大きく立派な扉の前にぉかあお来た。
魔法使いの1人が兵士に1言伝えると、足早に脇の小扉から中に入っていく。
やがて中から勿体ぶった声が聞こえた。
「・・・我らの誇る最古のダンジョンを攻略したランスタッドとその仲間、妻の御入来!先導は我らの誇る宮廷魔道士と冒険者ギルドのギルドマスター!」
すると兵士が扉を開け、魔法使いもとい、魔道士とギルドマスターが入り、魔道士達が続く。
俺の斜め後ろに先程の美人メイドが控えていた。
「ランスタッド様、どうぞお入りください。他の皆様方もランスタッド様に続いて下さい」
中に入るタイミングを教えてくれた。
少し気になるのは、このメイドと魔道士の家名が同じ事だ。
親子なのかな?
そこは謁見の間で通路を挟み大勢の貴族、騎士がそこにいて俺達を見ている。
最奥に階段があり、その上に玉座が見える。
国王や王妃、王子や王女もいるっぽい。それと家臣か?
やがて先頭の魔道士とギルドマスターが片膝を付き、魔道士が来訪の目的を告げた。
「Sランク冒険者ランスタッド殿及びその妻、パーティー員を連れて、ダンジョン攻略を終えた報告に参りました」
そう述べると貴族達がいる一角に移動し、ギルドマスターと魔道士達も続く。
メイドにギルドマスターがいた位置まで進むよう言われ、俺が前に進むと皆も続く。
皆は片膝をついたが、俺は周りを見ておりしなかった。
「ランスタッド様?」
はっとなると家臣の1人が文句を言う。
「陛下の御前で無礼だぞ」
しかし・・・・
この国王は影武者だ。
必死に名前もを思い出す・・・
分からないからメイドに聞く。
「あれ影武者だね。陛下の名前って分かりますか?」
メイドに告げられたが、家名がメイドと同じだ。
「君の父親のじゃなくて、陛下の名だよ」
「陛下の名ですわよ」
「君王族?」
「メイドですわ」
「だって君の名はリーシャ・リッチーさんで、ギルドマスターと話していた人がラオイネル・リッチーさんだよね。それに壇上の人は皆家名が違うから影武者・・・・ってそうか。君は王女か」
「き、貴様!いくら英雄でも失礼だぞ!」
「これは何かの余興ですか?そこの人は陛下ではない。壇上の者も偽物ですよね」
「貴様愚弄するか!」
家臣達からほう!と感嘆の声が聞こえるのと、叫んでいる者からも怒りは感じられない。
小説か映画でジャンヌ・ダルクがこのような余興に晒されていたなとため息が出る。
「私が本物の陛下を発見できるかの余興なんですね」
俺はメイドさんの手を引き、ギルドマスターの前に行く。
「マスター、私の横に来てください」
「流石だね」
ギルドマスターが俺の横に来ると、ギルドマスターの背中に隠れていた先程の魔道士がいた。
メイドさんを見るが、首を振る。
「お父様、筒抜けでしたわ」
俺はその魔道士の前に片膝を付き臣下の礼をした。
「陛下にダンジョン攻略をした報告に参りました」
「やあ、久し振りだね」
よくよく見ると変装をしていて、付け髭等をしているが、クルシュの館で見た執事だ。
「確か師匠の所で執事の格好をしていたと思いますが」
「ああ。やっぱり覚えていたんだね。ちょっとした頼み事があってね。お忍びで行っていたんだよ。ランスタッド君、先に謁見を済ませても良いかな?」
俺が頷くと、魔道士はメイドさんを伴い壇上に上がり、偽国王が羽織っていたマントや王冠を受け取ると場所を変わっていったのであった。
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