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第1章 王都編
第49話 ギルトへ再び
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マーチスからまずは住居を買う事を提案されたが、明日ダイモン一行の討伐報酬を受け取る時に聞く予定だった、先日スニシスを助けた時に討伐した貴族の件を今から聞きに行く事になった。
リリアーナとおこちゃま2人はクルシュ邸に残す。
あまり子供をギルドに連れて行くのは良くない。
特にカタマリヤが冒険者を見て怖がっていたから、クルシュ邸で預かって貰う話をしているとホッとしていた。
ギルドに戻るが、朝の依頼受託の混雑が終わり、受付嬢もギルド内の掃除やらをする時間だ。
ただ、暇な時間でも誰かは受付にいる。
偶々朝応対してくれた受付嬢で、俺の顔を見ると怪訝そうな顔をしていた。
「ランスタッドさん、まだ金額は出ていませんよ?」
「別件です。明日にしようと思ったんですが、早い方が良いかと思いまして。で、これを」
俺はギルドマスター宛の手紙を渡したが、裏を見てギルドマスターの所に確認に行った。
「ギルドマスターがお会いになります。ご案内致しますので付いてきてください」
2階にあるギルドマスターの部屋か。
「今もゲドモルドさんがマスターなのか?」
「マスターをご存知なのですか?」
「最後に話したのは3年前ですが、あの爺さんは相変わらずか?」
「無害なお年寄りですよ?」
「君新人?」
「いえ。2年になりますが、温厚な方ですわ」
コンコンコン
「ヤーナです。A級のランスタッドさんをお連れしました」
「久しいな。まあ掛け給え。ヤーナ君、お茶を頼むよ」
俺は座る位置をマリニア達に指示をしたが、スニシスには立って貰う事にした。
「マーチスも一緒とは変わった組み合わせだねぇ。知己があるとは意外だねぇ。そうそうランスタッド君のパーティーの方は悪いけどその辺の椅子を持ってきて適当に座ってくれ給え」
スニシスは机の前にある椅子を待ってきた。
「スニシス、悪いが部屋を出るときに元の位置に戻しておいてくれ」
スニシスは頷いく。
「今回王都へ来る時の馬車が同じだったんですよ。そいつらに、襲われたんですけどね」
「査定が遅くなって悪いねぇ。騎士団に確認しているからねえ」
「いえ。護衛対象から襲われルトはおもいませんでしたけどね」
お茶が運ばれてきた。
「ヤーナ君、お茶をありがとう。そのまま私の隣に座り給え。ところでサンタナ君の所を追い出されたと聞いたが、彼も見る目がないな。今はA級になり、新たなパーティーを組んだようだね」
「色々有りましたし、最初は腐っていましたがね」
「そうか。所で手紙の件だが、取り潰しが決まったよ。報酬はこの王都に館を持っていてそれを譲渡となった。住むもよし、売るもよしだ」
「丁度住むところを探そうと思ったところなんです」
「早速見に行くかい?」
「見れるんですか?」
「鍵も渡されているのだよ。ヤーナ君、案内して欲しいが行けるかね?」
ヤーナはハイと返事をし、流れで見に行く事になったのであった。
リリアーナとおこちゃま2人はクルシュ邸に残す。
あまり子供をギルドに連れて行くのは良くない。
特にカタマリヤが冒険者を見て怖がっていたから、クルシュ邸で預かって貰う話をしているとホッとしていた。
ギルドに戻るが、朝の依頼受託の混雑が終わり、受付嬢もギルド内の掃除やらをする時間だ。
ただ、暇な時間でも誰かは受付にいる。
偶々朝応対してくれた受付嬢で、俺の顔を見ると怪訝そうな顔をしていた。
「ランスタッドさん、まだ金額は出ていませんよ?」
「別件です。明日にしようと思ったんですが、早い方が良いかと思いまして。で、これを」
俺はギルドマスター宛の手紙を渡したが、裏を見てギルドマスターの所に確認に行った。
「ギルドマスターがお会いになります。ご案内致しますので付いてきてください」
2階にあるギルドマスターの部屋か。
「今もゲドモルドさんがマスターなのか?」
「マスターをご存知なのですか?」
「最後に話したのは3年前ですが、あの爺さんは相変わらずか?」
「無害なお年寄りですよ?」
「君新人?」
「いえ。2年になりますが、温厚な方ですわ」
コンコンコン
「ヤーナです。A級のランスタッドさんをお連れしました」
「久しいな。まあ掛け給え。ヤーナ君、お茶を頼むよ」
俺は座る位置をマリニア達に指示をしたが、スニシスには立って貰う事にした。
「マーチスも一緒とは変わった組み合わせだねぇ。知己があるとは意外だねぇ。そうそうランスタッド君のパーティーの方は悪いけどその辺の椅子を持ってきて適当に座ってくれ給え」
スニシスは机の前にある椅子を待ってきた。
「スニシス、悪いが部屋を出るときに元の位置に戻しておいてくれ」
スニシスは頷いく。
「今回王都へ来る時の馬車が同じだったんですよ。そいつらに、襲われたんですけどね」
「査定が遅くなって悪いねぇ。騎士団に確認しているからねえ」
「いえ。護衛対象から襲われルトはおもいませんでしたけどね」
お茶が運ばれてきた。
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「早速見に行くかい?」
「見れるんですか?」
「鍵も渡されているのだよ。ヤーナ君、案内して欲しいが行けるかね?」
ヤーナはハイと返事をし、流れで見に行く事になったのであった。
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