漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

KeyBow

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序章 私刑人誕生編

第41話 2人は焦る

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 初日の宿は俺達は大部屋をあてがわれた。
 クルシュさんはメイドと2人部屋。
 情報屋も部下と2人だ。
 初日だと言うのもあり、おこちゃまの興奮度は高く遊び疲れて寝た時には安堵したものだ。

 そして俺も精神的な疲れから早々に眠ったが・・・
 朝右にスニシス、左にマリニアが俺の腕にしがみついて寝ている。
 いくら相手が15歳とは言え美少女だ。
 押し付けられている胸の感触を意識しない訳にはいかない。

 幸いここにはリリアーナやおこちゃまがいるから俺の理性は保たれているが、いつまで持つ事か。
 これには対策が必要だ。
 2人共まだ大人の男に対する憧れから勘違いしているだけだ。

 俺はパーティーのリーダーとしてちゃんと導いてやり、男を見る目を養いちゃんとした相手と結ばれるようにしてやる必要がある。
 歳の近いところで相手を見つける方が幸せだろう。
 特にスニシスはエルフ。
 長寿のエルフが人間と結ばれるのは不幸の始まりだ。

 1番は寿命が違う。
 人間の倍は生きる。
 ただでさえ長寿なのに、俺の方が歳上だ。
 もし俺とむすばれたとして、俺は彼女が若い姿の時に、性欲がいちばん強い時期に死んでしまい、その後は孤独が待っている。

 数年後の事を考えると間違いなく美人になるのもあり、異性としての魅力は凄まじい。
 マリニアも同じレベルで美人になるのは間違いない。
 そんな彼女達の幼さにつけいるのは大人の男として恥じる事だ。

 2日目はやはり2人が何かに付け俺にボディータッチをする。
 腕を組み、異性としての振り向かせたいようだ。

 俺はとぼけた感じで躱す。
 この日は特に何もなく、俺はおこちゃま2人を抱きしめながら寝る事にした。
 2人には悪いが、もしも18歳になった時点で俺を好いているならその気持ちに応じるかもだが、今は駄目だ。

 2日目の夜、2人は愕然としていた・・・・ランスタッドがおこちゃま2人が左右の腕にしがみついているからしがみつけない。

 2人は全く振り向かないランスタッドに対し、共同戦線を張り誘惑していた。

 理性が飛び手を出して来ればそれに対して責任を取り、妻の座に・・・
 そんな思いがあった。
 ムキになっていたのだ。

 2人共ランスタッドの強さを目のあたりにし、その強さに惚れたのだ。
 少女の大人の男に対する憧れからだ。
 まだ愛するという感情ではない。

 俺はそれが分かっているから、今の彼女達の気持ちに応える訳にはいかない。

 そんな2人の少女の計画は頓挫しているのだが、俺は何かにつけ外観を褒める。
 主に髪型だったりするが、褒めてやり頭を撫でると挑発してこない。

 逆に時折りお尻を撫でたりすると怒ってくるが、本気で怒ってはいない。

 時折り軽くお触りをすると自分に興味があると安心して過度に挑発してこない事が分かった。
 思春期の女の子の扱いは難しい。
 寝る時もキスをおねだりされたりするのでキスをしてやる。
 ただし、おでこにだ。

 俺達の関係は良好になりつつある。
 リリアーナは頑張りすぎるから時折り色々話を聞いている。

 そんな感じで王都まで残り2日となった時に事故が起こった。
 朝馬を馬車に繋げる時に馬が暴れ、御者の1人が重症を負ったのだ。
 傷は俺が治療したが、壊れた箇所を直すのに時間が掛かり、出発が2時間ほど遅れた。

 その為、その日の目的地までまだ距離が有るのにもう日が落ちてしまったので、急遽野営をする事になった。

 馬車で野営地を囲み、その中でテントを張る。
 俺達は俺の収納にあるテントを使い、クルシュさん達は馬車を寝床として過ごす事になったのであった。

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