漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

KeyBow

文字の大きさ
上 下
40 / 119
序章 私刑人誕生編

第40話 王都への旅の開始

しおりを挟む
 俺は隣に座る情報屋とひそひそ話をしていた。

「なんでお前がここにいるんだ?王都に行くと言った時に何も言っていなかったよな?それにあのろじゃなくてクルシュさんが何故いる?」

「サプラーイズ!驚いたでやしょ?」

 俺はジト目をする。

「アッシは旦那の担当ですぜ。クルシュさんの事は直接聞かれたらどうでやす?」

「お前何の組織にいるんだよ。いや、聞きたくない」

「旦那、暫くは大丈夫だと思いやすが、町を出る時に見られていましたから、王都に近いところで襲われると思いやすので気をつけてくだせえぇ」

「まあ、俺も視線は気になっていたが、遠過ぎてどうこう出来なかったな」

 そんな話をしているとクルシュから声を掛けられた。

「坊主、我とこの子にクリーンを掛けるのじゃ」

 いつの間にかカタマリヤがロリババアに抱っこされて寝ていた。

 俺は失礼しますと言ってから2人の頭に触れながらクリーンを使う。

「相変わらず便利じゃのう。コヤツとチェンジしたい位じゃ」

「御主人様あぁ!そんな事言わないでくださいようぅ」

「カタマリヤがすいません」

「よいよい。我も子供は好きじゃて。この子らをどうするのじゃ?」

 因みにベイグルドはリリアーナに抱っこされて寝ている。

「先ずは親兄弟を探そうと思います」

 リリアーナをちらりと見てから問い質してきた。

「見つからなんだらどうするのじゃ?」

「その時は俺が引き取ります」

「お主冒険者じゃろ?出来るのかえ?」

「孤児院じゃ駄目なんだ。あそこは人格を歪める。俺が何とかします。金はありますから人を雇えば俺が冒険者をして不在でも何とかなると思います。これでもA級ですから、子供の2、3人位余裕ですよ。所で何をしに王都に行くので?」

「帰るだけじゃよ。あの町での用が済んだだけじゃ」

「一応伝えておきますが、王都に着く前にほぼ間違いなく襲撃されます」

「知っておる。坊主の隣のバカタレから聞いておる。結界師が2人もおるのにノコノコやってきたら返り討ちじゃて。フフフフ」

 ロリババアは襲撃されるのは腕がなるとウエルカムでした・・・

 その後リリアーナが涙目にクリーンを要求し・・・
 休憩時に水を出したりと中々休む暇が無かった。
 1度後ろからワーウルフが追い掛けてきたが、スニシスが矢を放ちさくっとやっつけていた。
 俺はマナーとして死体の回収をしてまた馬車に乗るのをした。
 街道の真ん中に魔物の死体が転がっているいるのなんて迷惑以外の何物でもないからな。

 俺がそうやって魔物の死体を回収してから馬車に戻るまでの一連のアクロバットのような動きに、スニシスが感動して凄い凄いと情報屋との間に割って入り、抱き着いてきた。
 そういった事を出来るように教えて欲しいと熱烈に話してきたが、身長差から谷間がくっきりで目の保養、もとい毒だ。
 これで15歳とは末恐ろしい。
 取り敢えず初日は順調で、おこちゃま達も特に愚図る事もなく平和な旅となったのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

KeyBow
ファンタジー
 この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。  人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。  運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。  ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

処理中です...