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序章 私刑人誕生編
第38話 女の正体
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皆が俺のした事に驚いていた。
「ランスタッド?大丈夫?ボクだよ?」
おかしい・・・マリニアの声だ。
「ボクだよって?まさか貴女はじゃなくて、お前マリニアなのか?女装が趣味だったのか?」
「ランスタッド様?寝ぼけておいでですか?マリニアさんはれっきとした女の子ですよ」
スニシスの一言に俺は愕然となる。
「マリニア・・・お前本当に女なのか?」
マリニアは俺の手を取り、その小さな胸に当てた。
僅かだが柔らかな感触が伝わる。
「ボクだよ。まだ胸が小さくてランスタッドの好みには遠いかもだけど、少しは胸があるでしょ?」
俺はハッとなり、その場に崩れ落ちた。
「ま、まさか!それじゃあ俺は女相手に猥談をかましていたのか?」
「気にしていないよ!男ってそんなもんだし、ランスタッドは他の男よりそういうの少ないじゃない。それよりボクが女の子だって分かってくれた?」
マリニアは俺の手を股間に当てたが、そこには男のそれが無かった。
俺は慌てて手を引っ込めた。
そして土下座をした。
「てっきり男だと思いこんでいた。すまない。穴があれば入りたい位に恥ずかしい。マリニアがボクっ娘だったとは・・・」
「うん。ボクって言っていたし、最初にそれで誤解したようだからそのまま誤解して貰ったほうがボクの貞操が安全かなって」
やらかした感がいっぱいだ。
今思えば女としか思えない仕草があり、決して一緒に湯浴みをしなかったり、着替えま早かったり女だと思う所は多々あった。
「良かった。胸以外はランスタッドの好みの姿をしているようだし。スニシスと一緒に僕を娶っても良いんだよ?さっき咄嗟に交際を申し込もうとしていたでしょ?でしょ?」
マリニアがニンマリとしていた。
からかわれているのだと気が付いた。
「くう!やられた・・・た、確かにお前のその姿は・・・胸以外は好みだと認めてやる!だがな、スニシス位の大きさにならなきゃ揉まんぞ!」
「このセクハラ男!女の敵!死んじゃえ!」
マリニアがポカポカと叩いてくる。
俺は頭をポンポンとし改まって片膝をついた。
その手を取り真っ直ぐに見つめる。
「マリニア、改めて言うが、これからも俺の大事な仲間として一緒にいて欲しい。俺の事幻滅していなきゃ良いが」
マリニアは俺をそのお腹に抱きしめた。
「うん。こちらこそお願いね。一応言っておくと、手を出したら即責任を取って貰う事!」
開放された後に1つ質問した。
「なあ、女の格好をすれば物凄い美少女だぞ?なんで追放するかな?お前と同じ年の男なら、例え弱くても下心丸出しで俺が守ってやるってなると思うんだよな」
「それは経験からですか?」
「前にいたパーティーのリーダーがその手のタイプで、パーティーの女から嫌われているのにいつも口説いていて哀れささえ感じたな。俺がいるから口説けないと思ったようなんだよな」
「どういう事でしょうか?ランスタッド様は鬼神の如く強くて私は見惚れた位ですよ」
「スニシス、詳しくは馬車の中で話すが、俺は2ヶ月前にSランクパーティーから追放され、皮肉にも追放されたお陰で能力が開放され、今の強さを手に入れたんだ」
「ボクの事だよね?多分ランスタッドと同じだよ。自己紹介の時に男が女なんて誰も言わなかったから。男ばかりだったからボクって言っていたから男の子と思ったんだと思うよ」
「マリニア、これからはちゃんと性別が分かるようにしろよ。依頼とかで困るからな」
おこちゃま2人が俺にかまって構って!になり話は終わったが、マリニアの姿にトキメイたのはナイショ。
冗談抜きで胸が大きければプロポーズしたかも・・・
胸が小さい=まだ子供
の認識ね。
「ランスタッド?大丈夫?ボクだよ?」
おかしい・・・マリニアの声だ。
「ボクだよって?まさか貴女はじゃなくて、お前マリニアなのか?女装が趣味だったのか?」
「ランスタッド様?寝ぼけておいでですか?マリニアさんはれっきとした女の子ですよ」
スニシスの一言に俺は愕然となる。
「マリニア・・・お前本当に女なのか?」
マリニアは俺の手を取り、その小さな胸に当てた。
僅かだが柔らかな感触が伝わる。
「ボクだよ。まだ胸が小さくてランスタッドの好みには遠いかもだけど、少しは胸があるでしょ?」
俺はハッとなり、その場に崩れ落ちた。
「ま、まさか!それじゃあ俺は女相手に猥談をかましていたのか?」
「気にしていないよ!男ってそんなもんだし、ランスタッドは他の男よりそういうの少ないじゃない。それよりボクが女の子だって分かってくれた?」
マリニアは俺の手を股間に当てたが、そこには男のそれが無かった。
俺は慌てて手を引っ込めた。
そして土下座をした。
「てっきり男だと思いこんでいた。すまない。穴があれば入りたい位に恥ずかしい。マリニアがボクっ娘だったとは・・・」
「うん。ボクって言っていたし、最初にそれで誤解したようだからそのまま誤解して貰ったほうがボクの貞操が安全かなって」
やらかした感がいっぱいだ。
今思えば女としか思えない仕草があり、決して一緒に湯浴みをしなかったり、着替えま早かったり女だと思う所は多々あった。
「良かった。胸以外はランスタッドの好みの姿をしているようだし。スニシスと一緒に僕を娶っても良いんだよ?さっき咄嗟に交際を申し込もうとしていたでしょ?でしょ?」
マリニアがニンマリとしていた。
からかわれているのだと気が付いた。
「くう!やられた・・・た、確かにお前のその姿は・・・胸以外は好みだと認めてやる!だがな、スニシス位の大きさにならなきゃ揉まんぞ!」
「このセクハラ男!女の敵!死んじゃえ!」
マリニアがポカポカと叩いてくる。
俺は頭をポンポンとし改まって片膝をついた。
その手を取り真っ直ぐに見つめる。
「マリニア、改めて言うが、これからも俺の大事な仲間として一緒にいて欲しい。俺の事幻滅していなきゃ良いが」
マリニアは俺をそのお腹に抱きしめた。
「うん。こちらこそお願いね。一応言っておくと、手を出したら即責任を取って貰う事!」
開放された後に1つ質問した。
「なあ、女の格好をすれば物凄い美少女だぞ?なんで追放するかな?お前と同じ年の男なら、例え弱くても下心丸出しで俺が守ってやるってなると思うんだよな」
「それは経験からですか?」
「前にいたパーティーのリーダーがその手のタイプで、パーティーの女から嫌われているのにいつも口説いていて哀れささえ感じたな。俺がいるから口説けないと思ったようなんだよな」
「どういう事でしょうか?ランスタッド様は鬼神の如く強くて私は見惚れた位ですよ」
「スニシス、詳しくは馬車の中で話すが、俺は2ヶ月前にSランクパーティーから追放され、皮肉にも追放されたお陰で能力が開放され、今の強さを手に入れたんだ」
「ボクの事だよね?多分ランスタッドと同じだよ。自己紹介の時に男が女なんて誰も言わなかったから。男ばかりだったからボクって言っていたから男の子と思ったんだと思うよ」
「マリニア、これからはちゃんと性別が分かるようにしろよ。依頼とかで困るからな」
おこちゃま2人が俺にかまって構って!になり話は終わったが、マリニアの姿にトキメイたのはナイショ。
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