22 / 119
序章 私刑人誕生編
第22話 リザードマン戦第2幕
しおりを挟む
追跡はそれ程難しくなかった。
血が垂れており、それを伝って行くだけだ。
一度スキルで確認したが、地の跡と逃げた方面が一致するからそれ以降はスキルを使わずに魔力を温存する事にした。
「マリニア、血の跡を辿るが、気配に気を配るんだぞ!」
「あっはい!」
マリニアはショートソードを手に持ち追跡している。
俺は私刑をする時に使ったサブウェポンのツーブレードソードだ。
林の中を進んでいったのでロングソードだと木に当たったりするだろう。
なので取り回しの良いツーブレードソードを選んだ。
「変わった武器ですね」
「こういう時用のサブウェポンだ。オークジェネラルを倒した時のドロップ品で、やたらと丈夫でソードブレイカーを兼ねているんだ」
「格好良いですね!」
「煽ててもこれはやらんぞ!っと、到着だな。気を引き締めて行くぞ!」
また湖畔に来たが、逃げるのに何故か回り道をしている。ひょっとしたら道がこれしかなかったのか?
まあ良い。
そこには壊された馬車の残骸と人の死体が何体かあり、リザードマンが10体程いた。
また、人間の子供?が縛られており、生きているのがいるが死体もあった。
茂みから確認したが魔物の数が多いな。
「さっきのライオットはターゲットを選ぶ事は可能か?」
「子供には当てないように出来ます!でも、全部は無理だよ」
「じゃあ右側の3体へ頼む。俺は残りを殺る。本当はこの依頼はマリニアに任せたかったが、状況が変わったからここからは俺が指示する」
「勿論です。子供を助けるのが優先だよね?」
「そうだ。よし、詠唱が終わったら俺も行く」
マリニアが詠唱を終え、呪文を唱えるタイミングで俺も合わせて唱える。
中級魔法は俺には詠唱が不要だ。
バリバリバリバリ!
稲妻がリザードマンを襲う。
俺はそのまま駆ける。
「子供達を守れ!」
俺は子供達がいる方のリザードマンを倒したが、マリニアの稲妻では殺りきれていなかったので、一気に駆けて残りを倒しに行った。
俺が向かった方には3体が健在で、マリニアの方には1体いる。
子供を守れとつい命じたが、返事を待たずに動いた。
俺は獲物をロングソードに切り替え、魔法陣を展開してタン・タン・タンと跳ねて頭上から剣を振り縦に斬り裂く。
咄嗟に俺の方に尻尾の1撃を放って来た。
寸前でジャンプして躱し、躱し際にその尻尾を叩き斬る。
倒れたそいつに剣を投げて串刺しにし、もう1体へアイスランスを放った。
剣は脳天に刺さり即死、アイスランスは胸を穿ち地面に縫い付けられる形で藻掻いているが、死ぬのは時間の問題だ。
マリニアを見ると1体を倒したようだが、2体とやり合っていた。
どうやら隠れていたか離れていて駆け付けたのがいる。
どうもマリニアは2体を無理して倒そうとはしておらず、攻撃をいなして時間稼ぎをしているがどう見てもジリ貧だ。
多分俺が来るのを待つ作戦だろう。
俺は駆けつけつつ、1体に結界を使い、胸の所で皮1枚残しで切断し残り1体にナイフを投げると目に刺さった。
そこからはマリニアが反撃に出て胴体を半ば切断した。
傷を押さえながら崩れ落ちたので首を差し出す形になり、剣を振りかぶり首を落として決着した。
「よく頑張ったな!索敵をしてくれ」
俺がしても良かったが、どうしても隙が出来るからマリニアにやらせる。
ギフトの関係からマリニアの索敵能力の方が上になるのもある。
「ハァハァハァ。ち、近くに敵はいないです」
「よし。子供達を見るから警戒していてくれ」
マリニアはゼェ、!ゼェ、!と息をきらせていて、その辺の石の上に座るよう手振りで示すとその場にへたり込んだ。
水筒を渡してから子供達の確認だ。
生きているのは3人で、怪我をしているから急ぎ治療を行う。
見た目から4か5歳、6歳、10歳位の3人で粗末な服を着た奴隷だ。
「どうしてこんな幼い子が奴隷なんだ?」
首輪をしているから一目瞭然だ。
一瞬結界魔法で首輪のみを切ろうかと思ったが、まだ細かい制御が荒く、俺だと首を落とし兼ねない。
周りを見ると馬車の残骸があるが子供の死体が3体あり、大人は御者?と思われる者が1人のみだ。
馬車はこの子供達を乗せていただけで、荷物は特になかったのであった。
血が垂れており、それを伝って行くだけだ。
一度スキルで確認したが、地の跡と逃げた方面が一致するからそれ以降はスキルを使わずに魔力を温存する事にした。
「マリニア、血の跡を辿るが、気配に気を配るんだぞ!」
「あっはい!」
マリニアはショートソードを手に持ち追跡している。
俺は私刑をする時に使ったサブウェポンのツーブレードソードだ。
林の中を進んでいったのでロングソードだと木に当たったりするだろう。
なので取り回しの良いツーブレードソードを選んだ。
「変わった武器ですね」
「こういう時用のサブウェポンだ。オークジェネラルを倒した時のドロップ品で、やたらと丈夫でソードブレイカーを兼ねているんだ」
「格好良いですね!」
「煽ててもこれはやらんぞ!っと、到着だな。気を引き締めて行くぞ!」
また湖畔に来たが、逃げるのに何故か回り道をしている。ひょっとしたら道がこれしかなかったのか?
まあ良い。
そこには壊された馬車の残骸と人の死体が何体かあり、リザードマンが10体程いた。
また、人間の子供?が縛られており、生きているのがいるが死体もあった。
茂みから確認したが魔物の数が多いな。
「さっきのライオットはターゲットを選ぶ事は可能か?」
「子供には当てないように出来ます!でも、全部は無理だよ」
「じゃあ右側の3体へ頼む。俺は残りを殺る。本当はこの依頼はマリニアに任せたかったが、状況が変わったからここからは俺が指示する」
「勿論です。子供を助けるのが優先だよね?」
「そうだ。よし、詠唱が終わったら俺も行く」
マリニアが詠唱を終え、呪文を唱えるタイミングで俺も合わせて唱える。
中級魔法は俺には詠唱が不要だ。
バリバリバリバリ!
稲妻がリザードマンを襲う。
俺はそのまま駆ける。
「子供達を守れ!」
俺は子供達がいる方のリザードマンを倒したが、マリニアの稲妻では殺りきれていなかったので、一気に駆けて残りを倒しに行った。
俺が向かった方には3体が健在で、マリニアの方には1体いる。
子供を守れとつい命じたが、返事を待たずに動いた。
俺は獲物をロングソードに切り替え、魔法陣を展開してタン・タン・タンと跳ねて頭上から剣を振り縦に斬り裂く。
咄嗟に俺の方に尻尾の1撃を放って来た。
寸前でジャンプして躱し、躱し際にその尻尾を叩き斬る。
倒れたそいつに剣を投げて串刺しにし、もう1体へアイスランスを放った。
剣は脳天に刺さり即死、アイスランスは胸を穿ち地面に縫い付けられる形で藻掻いているが、死ぬのは時間の問題だ。
マリニアを見ると1体を倒したようだが、2体とやり合っていた。
どうやら隠れていたか離れていて駆け付けたのがいる。
どうもマリニアは2体を無理して倒そうとはしておらず、攻撃をいなして時間稼ぎをしているがどう見てもジリ貧だ。
多分俺が来るのを待つ作戦だろう。
俺は駆けつけつつ、1体に結界を使い、胸の所で皮1枚残しで切断し残り1体にナイフを投げると目に刺さった。
そこからはマリニアが反撃に出て胴体を半ば切断した。
傷を押さえながら崩れ落ちたので首を差し出す形になり、剣を振りかぶり首を落として決着した。
「よく頑張ったな!索敵をしてくれ」
俺がしても良かったが、どうしても隙が出来るからマリニアにやらせる。
ギフトの関係からマリニアの索敵能力の方が上になるのもある。
「ハァハァハァ。ち、近くに敵はいないです」
「よし。子供達を見るから警戒していてくれ」
マリニアはゼェ、!ゼェ、!と息をきらせていて、その辺の石の上に座るよう手振りで示すとその場にへたり込んだ。
水筒を渡してから子供達の確認だ。
生きているのは3人で、怪我をしているから急ぎ治療を行う。
見た目から4か5歳、6歳、10歳位の3人で粗末な服を着た奴隷だ。
「どうしてこんな幼い子が奴隷なんだ?」
首輪をしているから一目瞭然だ。
一瞬結界魔法で首輪のみを切ろうかと思ったが、まだ細かい制御が荒く、俺だと首を落とし兼ねない。
周りを見ると馬車の残骸があるが子供の死体が3体あり、大人は御者?と思われる者が1人のみだ。
馬車はこの子供達を乗せていただけで、荷物は特になかったのであった。
1
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる