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三十三人目 JUDAS PAIN
八話
しおりを挟むその竜人の職人はね。
その博打っつうのをさ、あいつに教えたんだ。
あんちゃん。
あんたが神さんに好かれとったら、すぐ見つかるやろで?
ハハハ……
俺は嫌われてるよ。
そうかいな。
まあ、それもまた人生やな。
ほな、言うで?
あいつは言われた通りに火山に行き、伝説の武器を掘り続けたよ。
何個も何個も…
十五年も掘ったんだよ。
あんちゃん!ついにやりよったなあ…
後はわしに任せとき!
七日後。
伝説の封龍剣を、あいつはさ。
悲しそうな…喜んでそうな……
そんな顔でさ、剣を受け取った。
おっちゃん。
気使わせて悪かったな。
じゃあな、おっちゃん!
俺の一生の中で、こりゃ最高の恩義だった!
.
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