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三十一人目 PARADISE
四話
しおりを挟む白蛇……
あいつ、みんなにそう呼ばれてたわ。
蛇剣はよく出回ってるから、あなたも知ってるわね?
あいつの剣は、白い蛇剣なの。
珍しいわよ?あれは。
雪獅子の素材が、白鳥竜と融合した…唯一の…
難しいから、あの馬鹿に聞いて?
この剣の事もあるけど、それよりね…
あいつは竜に対して、とてつもなく執念深いのよ…
殺されそうになっても絶対に諦めず…
しぶとく竜を殺るまで、いつまでも狙い続け…
何日かかろうが、確実に仕留めるの。
他の狩人は、この蛇見たいな男と組むのをかなり嫌がってたわ。
龍を殺るためにはさ。
仲間の迷惑なんか考えなかったしね。
だからいつも一人…
本人はあまり気にしてなかったけど。
それにさ。
酒場に赤ん坊連れて飲みに来る奴なんかいないしね。
それで私達、話しするようになったのよ。
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