伝説となった狩人達

さいぞう

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二十九人目 BLADE 5th

十話

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あれから5年…

心も落ち着きを取り戻し、少し大人になった少女は、久しぶりに森へ行きました。


もちろん、いつも笛を吹いていた場所にも。



すると…ちょうど…

紫の龍が居たのです。











様子が違う…











少女は気付きました。

姿を消さないのです。

そしてもう一つ気付きました。



自分の笛に合わせて振っていた、大きな尻尾と…

印象に残る、透明の綺麗な角がありませんでした。










ズル……ズル…











まるで大怪我をしたように、足を引きずり…


少し進んで…


龍はバタン…と…

寝てしまいました。











あ…あああ…











恐る恐るあの場所へ近付くと、自分が座ってたその場所に…

食いちぎった跡のある大きな尻尾と…

無理矢理折られた綺麗な角が置いてありました。





それは少女に対する…



霞龍の精一杯のお詫びでした…



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