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二十八人目 BLOOD WORK
九話
しおりを挟む二人の壮絶な喧嘩を見て…
俺は変わってねえなあと思った。
嫌な仕事また引き受けてよ…
屋根の上から、あいつらの死に様を見てる俺に…
一瞬笑いながら…
中指立てて死んでったよ。
ちびの頃からよ。
俺はつええ!お前よりな!って粋がる時は…
いつも二人で中指立ててよ。
また俺に喧嘩売る。
二人同時には、一回も来なかったがな。
勝ったり、負けたり。
今日は、俺達の負けだなあ。
全く、あいつららしい最期だった。
そして…
全員の人生を背に乗せて…
俺は、最後の仕事をする。
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