28 / 41
互いの存在
しおりを挟む
目を覚ますと、愛らしい狸と狸と狐が顔を覗き込んでいる。
目を瞬かせると、三匹も目を瞬かせ満面の笑みになった。
「おとめちゃんが目を覚ましたわ!!」
「龍神さま!! おとめちゃんが!!」
「おとめちゃん、大丈夫やで。龍神さまのお屋敷だから安心せぇよ?」
三匹の言葉に返事をする前に、ドタドタと廊下を走る音が聞こえ、襖が勢いよく開かれた。
「おとめ!!」
飛びつくように龍神が布団の傍に座り、頬を撫でてくれる。その手の温もりが嬉しくて、おとめはそっと顔を寄せた。
「龍神様、ありがとうございます。みんなも、ありがとう」
涙を浮かべた三匹は首を振って、当たり前だよと布団越しにおとめを抱き締めてくれた。
その頭を撫でてあげたいのに、上手く身体が動かない。
「おとめちゃん、お屋敷に帰ってきたあとに凄い熱がでたのよ。それから三日も眠り続けていたわ」
「三日……――!? お母さん!! お母さんは!?」
「それは大丈夫だ。龍神さまがゆきに面倒を任せて、今は大事をとって村長の屋敷で寝泊まりさせてもらってる。今朝、様子を見た時はもうすっかり元気に手伝いをしてた」
「そっか……ありがとう」
「それより、おとめちゃん。もう少し寝ときよ? あれだけの熱だったんじゃ。身体が元に戻るまではまだ時間かかんよ」
おとめは頷くと同時に酷く咳き込み、喉の痛みを感じた。それを察した龍神は水差しを口に添えてくれたので、ゆっくりと飲み込む。
水は不思議と甘く感じられた。きっと喉に良い薬が溶かされているのだろう。
「ありがとうございます」
「ゆきにおとめを預かると伝えてある。トヨにも伝わっているから、ゆっくりとするといい」
微笑んで龍神を見つめると、心配そうに顔を覗き込んでいた表情が少しだけ和らいだ気がした。
「さ、そろそろ次の食事の準備をするわ」
「オレも村の様子見に行ってきます!」
「おう、行ってきぃ」
「……次郎。あんたも行くのよ」
「え!? おれ何も予定ない、あぁ!! 待ってヤエ!! 尻尾はあかんて!! 尻尾は引っ張ったらあかんて!!」
三匹は騒がしくしながら部屋を後してしまった。
残された布団に寝かされたおとめと、座る龍神。おとめは少し居心地が悪く、何か話題をと必死に頭を巡らした。
その時、ふと疑問に思ったことを龍神に問いかける。
「あの、なぜ助けてくれたんですか? 村に降りてくるって今までなかったですよね?」
その言葉に、龍神は酷く苦しそうに眉間に皺を寄せた。
「……迷惑だったか?」
「え?」
「俺の助けは、不要だったか?」
「そんなことないです! 助けてもらえなかったら、きっと今頃は留吉の嫁にされているか……悪ければ殺されていたと思います。でも、龍神様は今まで村に来たことはなかったでしょう? だから」
「迷惑でなければ良かった。元は、俺のせいだ」
「いえ、私が龍神様を頼り過ぎたんです。頼るだけじゃなくて、何度も通ったのも私がそうしたかったから。……そんな私を、留吉がいなくても、きっと誰かが疑ったり良く思わない人がいたはず」
思うところがあるらしく、龍神はそれを否定はしなかった。優しく頬を撫で、困ったように微笑む。
「それでも……俺はおとめを――おとめは俺にとって特別だ。守らせてくれ」
「私は何もできないのに」
龍神から貰ってばかりで、何もできない。渡している唯一のものはこの身体くらいだ。それも、もう純潔でもなにもない。
「おとめが傍にいるだけでいい。おとめを守らせてくれ。これからも」
頬を撫で、優しく微笑まれるとおとめは何も言えなくなってしまった。
それから一週間。
おとめは起きてはまた体調を崩すことを繰り返し、ようやくヤエのお墨付きを得られ、明日の昼に村に戻ることになった。
村はもうすっかり以前と変わらないと聞いている。そんな情報をどこで? と首を捻ると、まさかのトヨからだった。
あの日、三国にトヨのことを任せ、三匹が看病をしてくれたことにより、仲が良くなったらしく、トヨとこっそりお茶飲み仲間になったから……らしい。
談笑する母トヨと、三匹。目に浮かぶようだ。
「ヤエちゃん達がいないと、静かですね」
「そうだな」
日が沈む前に三匹は帰ってしまったので、今は龍神とおとめはふたりきりで縁側に腰かけ庭を眺めている。
静まり返った庭は、体力回復のために散歩を何度もしたので、この一週間ですっかり慣れた庭になった。
見えてる範囲はほんの一部で、奥に進めば森がある。しかし、もちろんそこも湖の底であり、龍神が作り出しているらしい。
それなら、花畑もできますか? と気軽に聞いた翌日、芝桜が美しい花畑が完成していたので、おとめはうっかり頼み事するのは気をつけようと思ったほどだ。
「私、その、好きです」
「!? 何がだ!?」
「この素敵なお庭も、ヤエちゃん達と話す時間も、龍神様とこうして過ごす時間も」
「あ、あぁ。そういうことか」
少しだけ声を落とした龍神の手にそっと触れる。ピクリと動いたのを無視し、おとめは向けられた瞳をじっと見つめた。
「ど、うした?」
「好きなんです」
「あぁ」
「大好きなんです。だから、また、来てもいい……ですか?」
龍神はほんの少しだけ笑みを浮かべ、いつでも歓迎すると言ってくれた。
好きの中にたくさんの想いを乗せたが、気付いては貰えなかったようだ。それで良い。おとめは隠すつもりで言ったのだから。
しかし、少しくらい気付いて欲しかったと、身体を寄せる。
「どうした?」
「また来ます。でも、その、雪が深い時期なので、いつ来れるか分からないから……」
グッと息を吸い、おとめは顔が見られないように龍神の耳に唇を近付けた。
「抱いて、もらえませんか?」
「!? だ、が、先日まで体調を」
身体をグイと離され、龍神の顔が見えた。顔が赤く染っているので、きっと嫌ではないのだろう。
「それは、ヤエちゃんがもう平気だって! それに元気だから明日帰るんです! 帰る前に、龍神様に触れたくなって……ダメですか?」
「ダメ、な、わけはないが、でも」
「私の体調が心配なら、ゆっくりと交われば良いんだと思います。だから、ね?」
上目遣いで願いを伝えると、龍神は喉を大きく鳴らした。
「おとめ、ひとつよいか?」
「はい」
「その抱く時――、いや、それ以外でも。唇に、触れても良いか?」
「――ッ、もちろん……です」
まさか、そんなことを確認されると思っておらず、おとめは言葉を飲み込んだ。そうでもしなければ、飛び上がって嬉しさが溢れだしてしまいそうだったからだ。
そっと龍神の手がおとめの首筋を撫で、顎に触れる。上向くように持ち上げられれば、龍神の唇が目の前に見えた。
この唇が合わさり、互いの吐息を交換し合っている。そう思っただけで、おとめは下腹部がキュッと音を立てた気がした。
ゆっくりと合わさる初めての触れ合い。
温かく、柔らかく、見た目よりも少しぽってりとした感触にとろけそうになる。
おとめは手を龍神の肩に置き、軽く着物を握った。
すると、龍神は両手でおとめの頬を包み、角度を変えて唇を包むように合わせてきた。まるで食べられているかのようだと思ったが、次の瞬間、それは間違いだったと気付いた。
龍神の舌が入り込んできたからだ。
ねっとりとした柔らかい舌だけれど差し込まれる量が多く、これではおとめが龍神を食べてしまっている。
(すごい……幸せ……)
満たされている感覚に夢中になっていたが、龍神がそっと唇を離してしまった。
うっとりとしつつも、何故と問うように目を向ける。
「――おとめ」
「?? はい、龍神様」
「部屋に入ろう。あぁ、そんな愛らしい顔をするな。今ここで貪ってしまいそうだ」
立ち上がった龍神はひょいとおとめを持ち上げ、額に唇を付けた。
「ゆっくりと、おとめの存在を確認させてくれ」
目を瞬かせると、三匹も目を瞬かせ満面の笑みになった。
「おとめちゃんが目を覚ましたわ!!」
「龍神さま!! おとめちゃんが!!」
「おとめちゃん、大丈夫やで。龍神さまのお屋敷だから安心せぇよ?」
三匹の言葉に返事をする前に、ドタドタと廊下を走る音が聞こえ、襖が勢いよく開かれた。
「おとめ!!」
飛びつくように龍神が布団の傍に座り、頬を撫でてくれる。その手の温もりが嬉しくて、おとめはそっと顔を寄せた。
「龍神様、ありがとうございます。みんなも、ありがとう」
涙を浮かべた三匹は首を振って、当たり前だよと布団越しにおとめを抱き締めてくれた。
その頭を撫でてあげたいのに、上手く身体が動かない。
「おとめちゃん、お屋敷に帰ってきたあとに凄い熱がでたのよ。それから三日も眠り続けていたわ」
「三日……――!? お母さん!! お母さんは!?」
「それは大丈夫だ。龍神さまがゆきに面倒を任せて、今は大事をとって村長の屋敷で寝泊まりさせてもらってる。今朝、様子を見た時はもうすっかり元気に手伝いをしてた」
「そっか……ありがとう」
「それより、おとめちゃん。もう少し寝ときよ? あれだけの熱だったんじゃ。身体が元に戻るまではまだ時間かかんよ」
おとめは頷くと同時に酷く咳き込み、喉の痛みを感じた。それを察した龍神は水差しを口に添えてくれたので、ゆっくりと飲み込む。
水は不思議と甘く感じられた。きっと喉に良い薬が溶かされているのだろう。
「ありがとうございます」
「ゆきにおとめを預かると伝えてある。トヨにも伝わっているから、ゆっくりとするといい」
微笑んで龍神を見つめると、心配そうに顔を覗き込んでいた表情が少しだけ和らいだ気がした。
「さ、そろそろ次の食事の準備をするわ」
「オレも村の様子見に行ってきます!」
「おう、行ってきぃ」
「……次郎。あんたも行くのよ」
「え!? おれ何も予定ない、あぁ!! 待ってヤエ!! 尻尾はあかんて!! 尻尾は引っ張ったらあかんて!!」
三匹は騒がしくしながら部屋を後してしまった。
残された布団に寝かされたおとめと、座る龍神。おとめは少し居心地が悪く、何か話題をと必死に頭を巡らした。
その時、ふと疑問に思ったことを龍神に問いかける。
「あの、なぜ助けてくれたんですか? 村に降りてくるって今までなかったですよね?」
その言葉に、龍神は酷く苦しそうに眉間に皺を寄せた。
「……迷惑だったか?」
「え?」
「俺の助けは、不要だったか?」
「そんなことないです! 助けてもらえなかったら、きっと今頃は留吉の嫁にされているか……悪ければ殺されていたと思います。でも、龍神様は今まで村に来たことはなかったでしょう? だから」
「迷惑でなければ良かった。元は、俺のせいだ」
「いえ、私が龍神様を頼り過ぎたんです。頼るだけじゃなくて、何度も通ったのも私がそうしたかったから。……そんな私を、留吉がいなくても、きっと誰かが疑ったり良く思わない人がいたはず」
思うところがあるらしく、龍神はそれを否定はしなかった。優しく頬を撫で、困ったように微笑む。
「それでも……俺はおとめを――おとめは俺にとって特別だ。守らせてくれ」
「私は何もできないのに」
龍神から貰ってばかりで、何もできない。渡している唯一のものはこの身体くらいだ。それも、もう純潔でもなにもない。
「おとめが傍にいるだけでいい。おとめを守らせてくれ。これからも」
頬を撫で、優しく微笑まれるとおとめは何も言えなくなってしまった。
それから一週間。
おとめは起きてはまた体調を崩すことを繰り返し、ようやくヤエのお墨付きを得られ、明日の昼に村に戻ることになった。
村はもうすっかり以前と変わらないと聞いている。そんな情報をどこで? と首を捻ると、まさかのトヨからだった。
あの日、三国にトヨのことを任せ、三匹が看病をしてくれたことにより、仲が良くなったらしく、トヨとこっそりお茶飲み仲間になったから……らしい。
談笑する母トヨと、三匹。目に浮かぶようだ。
「ヤエちゃん達がいないと、静かですね」
「そうだな」
日が沈む前に三匹は帰ってしまったので、今は龍神とおとめはふたりきりで縁側に腰かけ庭を眺めている。
静まり返った庭は、体力回復のために散歩を何度もしたので、この一週間ですっかり慣れた庭になった。
見えてる範囲はほんの一部で、奥に進めば森がある。しかし、もちろんそこも湖の底であり、龍神が作り出しているらしい。
それなら、花畑もできますか? と気軽に聞いた翌日、芝桜が美しい花畑が完成していたので、おとめはうっかり頼み事するのは気をつけようと思ったほどだ。
「私、その、好きです」
「!? 何がだ!?」
「この素敵なお庭も、ヤエちゃん達と話す時間も、龍神様とこうして過ごす時間も」
「あ、あぁ。そういうことか」
少しだけ声を落とした龍神の手にそっと触れる。ピクリと動いたのを無視し、おとめは向けられた瞳をじっと見つめた。
「ど、うした?」
「好きなんです」
「あぁ」
「大好きなんです。だから、また、来てもいい……ですか?」
龍神はほんの少しだけ笑みを浮かべ、いつでも歓迎すると言ってくれた。
好きの中にたくさんの想いを乗せたが、気付いては貰えなかったようだ。それで良い。おとめは隠すつもりで言ったのだから。
しかし、少しくらい気付いて欲しかったと、身体を寄せる。
「どうした?」
「また来ます。でも、その、雪が深い時期なので、いつ来れるか分からないから……」
グッと息を吸い、おとめは顔が見られないように龍神の耳に唇を近付けた。
「抱いて、もらえませんか?」
「!? だ、が、先日まで体調を」
身体をグイと離され、龍神の顔が見えた。顔が赤く染っているので、きっと嫌ではないのだろう。
「それは、ヤエちゃんがもう平気だって! それに元気だから明日帰るんです! 帰る前に、龍神様に触れたくなって……ダメですか?」
「ダメ、な、わけはないが、でも」
「私の体調が心配なら、ゆっくりと交われば良いんだと思います。だから、ね?」
上目遣いで願いを伝えると、龍神は喉を大きく鳴らした。
「おとめ、ひとつよいか?」
「はい」
「その抱く時――、いや、それ以外でも。唇に、触れても良いか?」
「――ッ、もちろん……です」
まさか、そんなことを確認されると思っておらず、おとめは言葉を飲み込んだ。そうでもしなければ、飛び上がって嬉しさが溢れだしてしまいそうだったからだ。
そっと龍神の手がおとめの首筋を撫で、顎に触れる。上向くように持ち上げられれば、龍神の唇が目の前に見えた。
この唇が合わさり、互いの吐息を交換し合っている。そう思っただけで、おとめは下腹部がキュッと音を立てた気がした。
ゆっくりと合わさる初めての触れ合い。
温かく、柔らかく、見た目よりも少しぽってりとした感触にとろけそうになる。
おとめは手を龍神の肩に置き、軽く着物を握った。
すると、龍神は両手でおとめの頬を包み、角度を変えて唇を包むように合わせてきた。まるで食べられているかのようだと思ったが、次の瞬間、それは間違いだったと気付いた。
龍神の舌が入り込んできたからだ。
ねっとりとした柔らかい舌だけれど差し込まれる量が多く、これではおとめが龍神を食べてしまっている。
(すごい……幸せ……)
満たされている感覚に夢中になっていたが、龍神がそっと唇を離してしまった。
うっとりとしつつも、何故と問うように目を向ける。
「――おとめ」
「?? はい、龍神様」
「部屋に入ろう。あぁ、そんな愛らしい顔をするな。今ここで貪ってしまいそうだ」
立ち上がった龍神はひょいとおとめを持ち上げ、額に唇を付けた。
「ゆっくりと、おとめの存在を確認させてくれ」
10
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる