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操を捧ぐ 1 *
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龍神に促され、奥の部屋へ通される。
寝室と思われるその部屋には、既に高価そうなふんわりとした布団が敷かれ、昼間なのに薄暗くぼんやりと行燈の灯が揺れていた。
その不思議な空間に入り、龍神と対面する。
「本当に、良いのだな?」
「はい。お願いします」
ただ奪う者の顔ではなく、真剣で気遣うような表情の龍神におとめの胸が高鳴った。恋をしたことはなかったが、きっとこれは恋に似た感情なのだと察し、それならば、恋した人に初めてを奪ってもらえるのは幸せなのかもしれないと思えてくる。
「こちらへ」
手を引かれ、布団の傍に寄った。
豪奢な色打掛を脱ぎ、帯を解き、掛下を脱ぐ。普段の着物とは比べ物にならないくらいの小物の量に、脱がされる時間がとても長く感じられた。
脱がした着物を衣桁に掛け、長襦袢が脱がされると、おとめは膝上までの薄い肌襦袢一枚になった。
そのまま後ろから優しく抱き締められるが、背丈が龍神はおとめより頭ひとつ分……いや、それよりも大きな差がある。
恐らく龍神は六尺三寸(約百九十センチ)位だろう。一方おとめは五尺(約百五十一センチ)ほど。
座っている時は気にしなかったけれど、こうして抱き締められると大人と子供のようだ。
「あ、あの……」
「!? 痛かったか!?」
「え!? いえ!! 痛くないです!!」
まだ軽く抱き締めてしかいないのに飛び跳ねるように手を離した龍神は、心配そうに横から顔を覗き込んでくる。
なんだかその表情が愛らしく思えたおとめは、そっとその頬に触れた。
「痛くないですけど……、その私が小さくて触れ難いでしょ? 座りませんか??」
すると、龍神はフッと表情を緩め そうだな と呟き布団に誘うように腕を引いてくれた。そして後ろから再び抱き締められる。
「俺は無駄に背丈が大きいからな。気を使わせた……少し話をしよう。気になることはないか?」
「んぅー……」
そう言われると、気になることだらけなのだが、何を聞いて良いのか悪いのかの判断がつかない。
「神様って皆様背が高いんですか?」
「ん? あぁ……そう言われると高い奴が多いな。しかし、低いのもいるから、たまたまだろう」
「そうなんですね。あ、そうだ。龍神様って言うくらいだから、なんか鱗があったり角があったりするのかと思ってました」
「鱗は無いな。だが、角はあるぞ」
その言葉におとめが振り向くと、触るか? と龍神は頭を差し出してきた。龍神の頭を撫でるなど不敬にあたらないのかと思いつつ、おとめは興味を抑えきれず手を伸ばす。
髪の表面を撫でるが、それらしいものは見当たらない。ただ、手入れがされた美しい黒髪が指の間をすり抜けるばかりだ。
「分かったか?」
「……いえ、まったく」
「ははっ、そうか。ここだ、ここ」
「!?」
軽く笑った龍神はおとめの手の上から自分の手を添え、優しく角へと導く。目尻から頭の上へ真っ直ぐ登った場所に、小さな突起が二つある。たんこぶだと言われたら信じてしまいそうなほどの大きさだ。
「小さいだろう?」
「え!? あ、はい!! 小さいです!!」
こちらの心を読んだかのような発言に驚き、思わず思っていたことをそのまま叫んでしまった。
「事情があってな。通常ならば、頭髪を突き抜けて手のひらほどの長さの角があるのだ」
「事情……?」
「色々だ」
それ以上は踏み込んではいけないと察し、おとめは頭から手を離し正面を向いた。
「ありがとうございます、龍神様の角って初めて触りました」
「あたりまえだ。というかこの日の本に龍神の角に触れた人間なんて片手ほどだろう」
それは過去に人身御供として身を捧げた人だろうか。会ったばかりの相手の、さらにはもう何百年も前に亡くなったと思われる先の生贄の女性に……微かな嫉妬が芽生えた。
それは持ってはいけない感情だろうとおとめは頭を振って、腰に回されていた龍神の手に手を添える。
そして、指をそっと撫でた。
身体と同じように大きく骨張った男らしい手。
父親を知らないおとめにとって、男性と触れ合うことは滅多になかった。記憶を辿っても、子供の頃に村の男衆に遊んでもらった時くらいまで遡らなければならない。
ほとんど初めてといっていいほどの男性との触れ合いに、今更ながら心臓が高鳴り始めた。
龍神の指におとめは自らの指を絡ませる。すると、ピクンと龍神の身体が動いた。
「その、初めてで不足があるかと思いますが……龍神様の良いように抱いてください」
指を絡ませたまま手を持ち上げ、自らの胸に寄せる。肌襦袢は身体を隠しているものの、薄いその布越しであればおとめの胸が豊かなことは伝わるだろう。
龍神はおとめの耳元で 触れるぞ と呟くと指をやんわりと曲げて大きな手のひらで両乳房を揉んだ。
大きなその龍神の手のひらにも収まりきらないほど、おとめの胸は大きく育っている。
それを何度か揉むと、龍神は下から持ち上げるように撫でたり、横から形を確かめるように手のひらを滑らせた。
その手の動きは、まるでおとめに夢中になっているように何度も何度も繰り返される。
顔や髪の色は父親に似たらしいけれど、小さな身体に豊満な胸と細い腰、そしてほどよく丸みを帯びた尻は母親似だ。
農作業や山に入るときは、邪魔な乳は要らないと友人に言ったりしたが……。こうして龍神が乳房の柔らかさに夢中になってくれるならば、今は豊満で良かったと思う。
何度も何度も揉まれていると、身体の奥がじんわりと温かくなってきた。
「――んっ」
「!? 痛むか?」
「いえ、大丈夫……です……」
「そうか――。おとめ……おとめの乳房の愛らしい――乳首が勃ちあがっている」
驚いておとめは自らの胸を確認する。すると確かに、薄い肌襦袢をぷっくりと二つの乳首が持ち上げていた。しかも、肌襦袢が薄いので乳首の色までしっかりと見えてしまっている。
「あ、こんな――」
「ここにも触れるぞ」
「んんッ――」
龍神はしっかりと手のひらで下から乳房を支え、両人差し指でぷっくりと持ち上がった乳首を指の腹で擦った。
乳首の先や側面を撫でられ続け、おとめは薄ら唇を開き甘い吐息が漏れる。
その吐息に安心したのか、龍神は先端を軽くつねる。そして、おとめの耳元で 痛みがあればすぐに言ってくれ と優しい声色で……だが、どこか興奮したような上擦った声で囁いてきた。
コリコリと弄られ、その後にすぐ優しく癒すように撫でられ、時折乳房の柔らかさを堪能するように手のひら全体で揉まれる。
飽きないのかと思うくらい長い時間、龍神は乳房と突起した乳首を愛で続けた。
「ぁ、龍神様――ンッ、あぁッ」
「気持ち良いか?」
「ん、ぅ、ん――、でも、なんか……なんか……ぁ!」
ゾワゾワと背筋を何かが這い回っているような感じを覚え、おとめは龍神の腕を掴む。這い回る感覚で腰がぴくんぴくんと何度も動いてしまい、それがなんだかとても恥ずかしいことのように思えた。
そんなおとめの反応があっても、龍神は愛撫を止めることはなく……むしろ、指の動きは激しさを増した。
「もっと、集中しろ。俺の指先が、乳首を擦っている感覚をしっかりと覚えるんだ」
「や、やぁ――なんか、くる――ッ、龍神様、なんか変になるの、きちゃう、こわいッ――ぁぁ!!」
「怖くない。大丈夫だ。そのまま、変になってしまえ」
「――ッ!! んぁァッ!!」
ビクンと大きく腰を跳ねさせ、おとめは初めての絶頂を迎えた。しかし、それが達したということだと知らないおとめは、下半身の湿り気を感じ粗相をしてしまったと思い、涙を浮かべて龍神を見た。
「ごめんな、さい」
「何を謝る。達したようで……良かった」
「達した? ってなんですか?」
「快楽の頂に登ったのだ。男が魔羅から精を出すように、女も絶頂を迎えるんだ。最近では、その絶頂を迎えそうな時はイくと言うらしいが……」
「イく…………、ねぇ、龍神様」
今の自身の反応が一般的なのだと知って、おとめは安心感を覚えた。そして、背後から抱き締めてくれている龍神に寄りかかり見上げる。
「龍神様、私、イッちゃった」
その言葉に、龍神の喉仏が上下に動く。その様子で、おとめは興奮してくれていると察することができ、嬉しく思えた。
「龍神様、もっと、欲しい……です」
達した感覚は知らなくとも、おとめも十八の女性だ。交わりは何をどうすればいいのかくらいは知っている。
腰に巻かれた龍神の手を撫でて甘えるように掴み、自らの下半身に移動させた。
汗で微かに張り付いた肌襦袢を除けて秘部へ導く。達したばかりのおとめの身体は、自身以外の体温を敏感に感じとり、下腹部の奥が熱くなる。
「触れて、下さい」
「――、痛みがあったら」
「ちゃんと言いますから。もっと、触れて欲しいんです」
「わ、かった」
顔を正面に戻しているので、背後の龍神の顔は見えていないけれど、おとめには男らしい喉仏がまた上下に動いたのが感じられた。
寝室と思われるその部屋には、既に高価そうなふんわりとした布団が敷かれ、昼間なのに薄暗くぼんやりと行燈の灯が揺れていた。
その不思議な空間に入り、龍神と対面する。
「本当に、良いのだな?」
「はい。お願いします」
ただ奪う者の顔ではなく、真剣で気遣うような表情の龍神におとめの胸が高鳴った。恋をしたことはなかったが、きっとこれは恋に似た感情なのだと察し、それならば、恋した人に初めてを奪ってもらえるのは幸せなのかもしれないと思えてくる。
「こちらへ」
手を引かれ、布団の傍に寄った。
豪奢な色打掛を脱ぎ、帯を解き、掛下を脱ぐ。普段の着物とは比べ物にならないくらいの小物の量に、脱がされる時間がとても長く感じられた。
脱がした着物を衣桁に掛け、長襦袢が脱がされると、おとめは膝上までの薄い肌襦袢一枚になった。
そのまま後ろから優しく抱き締められるが、背丈が龍神はおとめより頭ひとつ分……いや、それよりも大きな差がある。
恐らく龍神は六尺三寸(約百九十センチ)位だろう。一方おとめは五尺(約百五十一センチ)ほど。
座っている時は気にしなかったけれど、こうして抱き締められると大人と子供のようだ。
「あ、あの……」
「!? 痛かったか!?」
「え!? いえ!! 痛くないです!!」
まだ軽く抱き締めてしかいないのに飛び跳ねるように手を離した龍神は、心配そうに横から顔を覗き込んでくる。
なんだかその表情が愛らしく思えたおとめは、そっとその頬に触れた。
「痛くないですけど……、その私が小さくて触れ難いでしょ? 座りませんか??」
すると、龍神はフッと表情を緩め そうだな と呟き布団に誘うように腕を引いてくれた。そして後ろから再び抱き締められる。
「俺は無駄に背丈が大きいからな。気を使わせた……少し話をしよう。気になることはないか?」
「んぅー……」
そう言われると、気になることだらけなのだが、何を聞いて良いのか悪いのかの判断がつかない。
「神様って皆様背が高いんですか?」
「ん? あぁ……そう言われると高い奴が多いな。しかし、低いのもいるから、たまたまだろう」
「そうなんですね。あ、そうだ。龍神様って言うくらいだから、なんか鱗があったり角があったりするのかと思ってました」
「鱗は無いな。だが、角はあるぞ」
その言葉におとめが振り向くと、触るか? と龍神は頭を差し出してきた。龍神の頭を撫でるなど不敬にあたらないのかと思いつつ、おとめは興味を抑えきれず手を伸ばす。
髪の表面を撫でるが、それらしいものは見当たらない。ただ、手入れがされた美しい黒髪が指の間をすり抜けるばかりだ。
「分かったか?」
「……いえ、まったく」
「ははっ、そうか。ここだ、ここ」
「!?」
軽く笑った龍神はおとめの手の上から自分の手を添え、優しく角へと導く。目尻から頭の上へ真っ直ぐ登った場所に、小さな突起が二つある。たんこぶだと言われたら信じてしまいそうなほどの大きさだ。
「小さいだろう?」
「え!? あ、はい!! 小さいです!!」
こちらの心を読んだかのような発言に驚き、思わず思っていたことをそのまま叫んでしまった。
「事情があってな。通常ならば、頭髪を突き抜けて手のひらほどの長さの角があるのだ」
「事情……?」
「色々だ」
それ以上は踏み込んではいけないと察し、おとめは頭から手を離し正面を向いた。
「ありがとうございます、龍神様の角って初めて触りました」
「あたりまえだ。というかこの日の本に龍神の角に触れた人間なんて片手ほどだろう」
それは過去に人身御供として身を捧げた人だろうか。会ったばかりの相手の、さらにはもう何百年も前に亡くなったと思われる先の生贄の女性に……微かな嫉妬が芽生えた。
それは持ってはいけない感情だろうとおとめは頭を振って、腰に回されていた龍神の手に手を添える。
そして、指をそっと撫でた。
身体と同じように大きく骨張った男らしい手。
父親を知らないおとめにとって、男性と触れ合うことは滅多になかった。記憶を辿っても、子供の頃に村の男衆に遊んでもらった時くらいまで遡らなければならない。
ほとんど初めてといっていいほどの男性との触れ合いに、今更ながら心臓が高鳴り始めた。
龍神の指におとめは自らの指を絡ませる。すると、ピクンと龍神の身体が動いた。
「その、初めてで不足があるかと思いますが……龍神様の良いように抱いてください」
指を絡ませたまま手を持ち上げ、自らの胸に寄せる。肌襦袢は身体を隠しているものの、薄いその布越しであればおとめの胸が豊かなことは伝わるだろう。
龍神はおとめの耳元で 触れるぞ と呟くと指をやんわりと曲げて大きな手のひらで両乳房を揉んだ。
大きなその龍神の手のひらにも収まりきらないほど、おとめの胸は大きく育っている。
それを何度か揉むと、龍神は下から持ち上げるように撫でたり、横から形を確かめるように手のひらを滑らせた。
その手の動きは、まるでおとめに夢中になっているように何度も何度も繰り返される。
顔や髪の色は父親に似たらしいけれど、小さな身体に豊満な胸と細い腰、そしてほどよく丸みを帯びた尻は母親似だ。
農作業や山に入るときは、邪魔な乳は要らないと友人に言ったりしたが……。こうして龍神が乳房の柔らかさに夢中になってくれるならば、今は豊満で良かったと思う。
何度も何度も揉まれていると、身体の奥がじんわりと温かくなってきた。
「――んっ」
「!? 痛むか?」
「いえ、大丈夫……です……」
「そうか――。おとめ……おとめの乳房の愛らしい――乳首が勃ちあがっている」
驚いておとめは自らの胸を確認する。すると確かに、薄い肌襦袢をぷっくりと二つの乳首が持ち上げていた。しかも、肌襦袢が薄いので乳首の色までしっかりと見えてしまっている。
「あ、こんな――」
「ここにも触れるぞ」
「んんッ――」
龍神はしっかりと手のひらで下から乳房を支え、両人差し指でぷっくりと持ち上がった乳首を指の腹で擦った。
乳首の先や側面を撫でられ続け、おとめは薄ら唇を開き甘い吐息が漏れる。
その吐息に安心したのか、龍神は先端を軽くつねる。そして、おとめの耳元で 痛みがあればすぐに言ってくれ と優しい声色で……だが、どこか興奮したような上擦った声で囁いてきた。
コリコリと弄られ、その後にすぐ優しく癒すように撫でられ、時折乳房の柔らかさを堪能するように手のひら全体で揉まれる。
飽きないのかと思うくらい長い時間、龍神は乳房と突起した乳首を愛で続けた。
「ぁ、龍神様――ンッ、あぁッ」
「気持ち良いか?」
「ん、ぅ、ん――、でも、なんか……なんか……ぁ!」
ゾワゾワと背筋を何かが這い回っているような感じを覚え、おとめは龍神の腕を掴む。這い回る感覚で腰がぴくんぴくんと何度も動いてしまい、それがなんだかとても恥ずかしいことのように思えた。
そんなおとめの反応があっても、龍神は愛撫を止めることはなく……むしろ、指の動きは激しさを増した。
「もっと、集中しろ。俺の指先が、乳首を擦っている感覚をしっかりと覚えるんだ」
「や、やぁ――なんか、くる――ッ、龍神様、なんか変になるの、きちゃう、こわいッ――ぁぁ!!」
「怖くない。大丈夫だ。そのまま、変になってしまえ」
「――ッ!! んぁァッ!!」
ビクンと大きく腰を跳ねさせ、おとめは初めての絶頂を迎えた。しかし、それが達したということだと知らないおとめは、下半身の湿り気を感じ粗相をしてしまったと思い、涙を浮かべて龍神を見た。
「ごめんな、さい」
「何を謝る。達したようで……良かった」
「達した? ってなんですか?」
「快楽の頂に登ったのだ。男が魔羅から精を出すように、女も絶頂を迎えるんだ。最近では、その絶頂を迎えそうな時はイくと言うらしいが……」
「イく…………、ねぇ、龍神様」
今の自身の反応が一般的なのだと知って、おとめは安心感を覚えた。そして、背後から抱き締めてくれている龍神に寄りかかり見上げる。
「龍神様、私、イッちゃった」
その言葉に、龍神の喉仏が上下に動く。その様子で、おとめは興奮してくれていると察することができ、嬉しく思えた。
「龍神様、もっと、欲しい……です」
達した感覚は知らなくとも、おとめも十八の女性だ。交わりは何をどうすればいいのかくらいは知っている。
腰に巻かれた龍神の手を撫でて甘えるように掴み、自らの下半身に移動させた。
汗で微かに張り付いた肌襦袢を除けて秘部へ導く。達したばかりのおとめの身体は、自身以外の体温を敏感に感じとり、下腹部の奥が熱くなる。
「触れて、下さい」
「――、痛みがあったら」
「ちゃんと言いますから。もっと、触れて欲しいんです」
「わ、かった」
顔を正面に戻しているので、背後の龍神の顔は見えていないけれど、おとめには男らしい喉仏がまた上下に動いたのが感じられた。
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