【本編完結】大学一のイケメンに好きになったかどうか聞かれています。

番外編

体力(前編)

「う、うごけない」

　朝目が覚めると、目の前には超絶美形が。はあ、寝てる時でさえこんなに美しいのに。目を開けると宝石みたいにきれいな瞳が俺だけを見るんだもんな。つらい。

　みんなに想像してほしい。常にイケメンに見つめられる生活を。
　恥ずか死ぬだろ。


　とはいえ、こんなイケメンが俺のこと大好きで俺のことしか興味がないというのは一目瞭然で、浮気の心配がないのは大変よろしい。



　で、今なぜ動けないのかというと、俺の体に春樹の長ーい手足が絡みついているからだ。真っ裸で絡みつく俺らの体。うん、なんか表現がよくないな。まあ、やることやった後の朝チュンなんだが。


　そんな俺の最近の悩みを聞いてくれるだろうか。

　そう、「俺、体力無さすぎないか問題」である。
　これは以前からお察しのとおりである。俺は気づかぬうちに春樹の良質筋肉枕で寝てしまっているのだ。

　俺が朝起きるとこんなに体がきれいだということは、春樹は事後の後処理から何から何までした後に寝ていることになる。ひとりでやるのは大変だろう。
　そもそも春樹はすぐに寝てしまう俺相手に満足しているのかどうかすら怪しい。


　ムムムと考えた末、俺は最後まで体力がもつように休日の昼間に春樹を襲うことにした(もちろんそういう意味でね！！)








(後編へ続く)