【本編完結】大学一のイケメンに好きになったかどうか聞かれています。

羽波フウ

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本編2

デート(後編)※

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 わぁ、すばらしい筋肉…ですが、いつ鍛えてるんでしょーか?
 だってずっと俺と一緒にいるよね??

 春樹の時間の使い方に若干の疑問を抱きつつ、そのよく鍛えられた腹筋をまじまじと見る。
 いつもお風呂で見ていないこともないが、ベッドの上だと感じ方が違う。ドキドキする。

 俺、こう見えても一応筋トレちょっとしてるんだけど…どう頑張ってもこうはならないよな。

 胸もすごいなぁ、良い枕になりそう、なんて無意識にペチペチと春樹の筋肉に触れる。


「優里~戻っておいで~今、イきたかったんじゃなかった?」

 いつからこんなに筋肉フェチみたいになったのか、自分の欲が筋肉の方に向いていた。


「いつまで触ってるの~?後で触らせてあげるから、今はこっち、ね?」

 そう春樹が俺の頭を、筋肉よりも下の方に向かせる。
 自然と下に下がった俺の視線に映ったのは、へその方まで反り上がった彼の男根だった。



 うわっすご。
 この前見たはずなのに。いや、あれよりもすごいかもしれない。



 俺が彼のモノに驚いている間に、彼はどこからか何かのボトルを取り出してきた。うん、何かっていうのは知らない訳じゃないよ、うん。



「はるき」

「うん?」


 彼は俺に口付けながら器用に俺の胸の飾りと勃ちあがったものの両方を触る。


「ん…っふ…んん…」

 口が塞がれているので変な声が出なくとも感じているのがわかってしまうので恥ずかしい。


「きもちいいね」

「…ん」

 チュッと音を立ててキスをすると唇が離れていく。
 彼はボトルからドロッとした液体を手のひらに出し、少し温める。

 そしてそれを俺の後の孔へ。

「脚広げて」

「へ…」

 なんだこの体勢。恥ずかし。

「結構ほぐれてると思うけど念のため、ね?」

 彼は液体を長い指に纏わせ、中指を一本俺のナカにいれた。


「ひゃぁ…」

 お風呂とは違う。春樹の指をより感じる。


「ん…」

「大丈夫?痛くない?」

「だいじょうぶ…んっ…………あっ、そこやぁ」

「ここね、きもちいいよね」

「あぁぁっ、や、」

 春樹は片手でナカの膨らんでいるところを、もう片方の手で俺の頭を撫でてくる。

「指増やすね」


 複数になった指がいろんな風に動いて、違う動きをしたりする。その度にいろんな角度に当たる。

「もっ、やぁら…ん、ねぇ」

 今までで与えられたことのない快楽。でも絶頂はさせてくれない。


「どうしたの?なにがしてほしい?」

「ふっ…ゆび、やらぁ……イか、せて」

 つらくなった俺は涙を流し始める。
 もうやだよ、はるき。指じゃやだよ。


「あぁごめんね、優里。いじわるしすぎちゃったね、泣かないで」

 春樹は俺の涙を舐めて拭った。

「初めてなのにごめん」

 そう言いながら春樹は自分の立派な男根にゴムを被せ、俺の孔の入り口にあてた。


「ゆっくりにすすむね」

 指とは比べ物にならないほどの質量と圧迫感。そして熱さ。
 でもあれだけほぐしたからか、全く痛くない。

「んんん…」

「きつっ……だいじょうぶ?」

「ん、」

 それを肯定と受け取った彼はもっと奥へと進む。


「あっ…や、ん、あぁっイく」

 一度ソコをかすっただけで俺はイった。

「優里イっちゃったの?かわいいね、でももうちょっと頑張ってね」

 イったことで緩んだのか、春樹が腰を進めるのが速くなった。

「はっ……ん、あっ」

「んん」



「はるき…」

「おくまで、はいったよ」

「ん」

 なんかすごい。
 苦しいのにうれしい。


「うごくね」


 そう言うと彼は俺のナカから腰を引いて抜いていく。
 同時に内臓が引っ張られるような感覚がし、一瞬寂しさを感じたが、そのつぎの瞬間ソレは俺のナカに戻ってきた。


「ああん…やぁ、はっ………んんん」

「かわいい」

 激しいピストン。俺の脚は春樹の腰に巻き付き、腕は首へ。


「やぁ……ん……も…イ、く」

「おれも」

 春樹は荒々しく俺の口を塞ぐと、2人で絶頂した。


 その後の記憶はない。






















 朝、目が覚めると身体は大変さっぱりきれいな状態だった。
 隣には誰もいない。ただかすかな温もりが残っていた。

「ゲホッゲホッ」

 相当喉が乾いているらしい。


「大丈夫?」

 洗面所のところからひょっとりと顔を出した春樹。髪が濡れているのでお風呂にでも入っていたんだろうか。

 慌てて水のペットボトルをこちらに持ってくる。


 ゴクゴク。美味しいな。
 さすが、うさうさ住んでいるの森の水。

「身体大丈夫そう?」

「たぶん?立てない気はするけど」

「それは、うん」

 明らかに腰がおかしい。しょうがないけどさ。
 せっかくうさうさの部屋なのにこんな過ごし方したなんて……っていうか春樹と、その、しちゃったんだ……


 なんだかわからないがだんだん乙女思考になっていく俺。



「歩けないなら運ぶから大丈夫、安心して」

 とはいえ、実は今日も遊園地で遊ぶ日なのだ。2daysパスなので!!
 せっかく来ているのに腰が痛いせいで遊べないのは困るのだ、本当なら。


「いや歩くよ。ジェットコースター乗るんだから」

「無理しない方が…」

「誰のせいさ!」

「俺です。ごめんなさい」



 その後気合いで1日歩いたが、その次の日、腰が悲鳴をあげ、1日休まざるをえなくなった。
 腰が痛いという理由で大学を休んだ俺。

 後で栄にからかわれるな……。














 ーーーーーーー

 濡れ場苦手なんです……





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