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2 アレクとルディアス
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「蟲属の魔族とのB級契約が1件、羽属の魔族とのC級契約が2件、D級が1件。まあ、こんなところか」
「んー、そう毎日毎日繁盛はしないからなあ」
4件。A級契約がない事を考えると、今日はあまり客が入らなかった方だった。
契約の内容の重さによって、この業界ではランク分けがされている。Eは最低ランク。契約の対価も口付けくらいで済む。逆に最高ランクのS級は、一生を添い遂げるほどの対価を要求される。契約が成立したらその場で体を繋げるくらいは当然、懐妊したら出産の面倒まで見る事が多い。半年に1件あれば良い方だが、その分店に入る報酬も評判も大きい。もちろん、契約が成立すればの話にはなるが。
ちら、とソファに腰掛け今日の契約成立分の資料を読み返す男に視線をやる。真剣に伏せられた目元は涼しく、すっと高く通った鼻筋、薄く形の良い唇。恐ろしいほど整った顔の男だ。そして―――魔族の中でもトップレベルの魔力を持つとされる天属と呼ばれる種。
ルディアスは、紛うことなき魔族だ。
アレクがこの店を持とうと決意した時、魔族のビジネスパートナーを持った方が良いよと先輩にアドバイスを受け、確かに魔族との契約サポートとなる以上、魔族に詳しい、それこそ魔族本人と一緒に仕事が出来ればと思ったのだ。そう考え契約を募ったところ、応じたのがルディアスだった。まさか天属が応じてくれるとは思ってもみなかったものの、力があるに越したことは無い。店が軌道に乗り、生活していけるよう一緒に店を経営するという条件で契約を結んだ。
問題は、対価だ。ルディアスは積極的な性格ではない。だが、だからと言って対価を要求しない訳ではない。契約したその場で体を繋げてはないものの行為自体は行ったし、店を続けていけるようになったその時には契約成立の証として、濃度を最高まで高めた魔力を提供する約束になっている。それにはアレクも同意した。店をやっていけるようになった今、対価を支払うべきだとも思うし実践もしている。―――が、ルディアスの魔力が強すぎるせいか、体を繋げていると如何せんアレクの体力がもたない。要は、行為の最中に気絶してしまい、最後まで致せていなかった。
一般的に、魔族は人間の魔力を食う時には、人間の持つ質の良い魔力に己のそれを混ぜて練り上げたものを食う事が多い。だから体を繋げるのだ。人間本人の純粋な魔力を好む魔族もいるが、それならば言ってしまえば体を繋げる必要はない。快感を与えてやれば良いからだ。
ルディアスも多分に漏れず、アレクに自分の魔力を練り込む事を好んだ。が、今のところ上手くいった試しはない。対価を支払えない以上、アレクは契約不成立としてさっさと捨てられても文句は言えない立場なのだが、ルディアスは、支払えるようになるまで待つ、と事情を考慮してくれている。実際今ルディアスに魔界に帰られてしまうと、経営的にもかなり痛い。助かっているというのが本音だが、罪悪感がない訳ではなかった。
「……ルディアス」
「ん」
狭いソファの隣に腰掛ける。決して高級とは言い難いソファは、成人男性を2人も乗せてぎしりと鳴いた。ぱら、と傷1つない細い手が紙を捲る。
「明日はB級案件の予約が3件も入っているな。EかDが2つは飛び入りで来ると考えて……ふむ、悪くない」
「もうすぐ春だから、もしかするとA級の予約も入るかもしれないな」
「……そうだな。今年は大手の魔具メーカーがサモンビジネスに手を出したと聞く。便乗して駆け出しの起業家からの大きな予約がいくつか入ってもおかしくはない」
「S級が来ると思うか?」
「……分からない。が、来るならこの時期だろうとは思う。去年のこの時期の契約成立分の書類が見たい。どこにしまってあったか」
「ああ、ちょっと待ってろ、すぐ持ってくる」
真面目な男だ、とアレクは嘆息する。もしかすると事業主の自分よりも熱心かもしれないと思うほどに。棚から目的のファイルを取り出してテーブルの上で開く。分厚いファイルの表紙がテーブルにぶつかり、ばたんと重い音がした。
「えーと……去年……去年の……。ああ、あった、これだ」
残念ながら去年のこの時期にS級の契約はなかった。が、秋の初めになんと2件のS級の契約が成立している。今年もこの調子で入れば良いのだが。S級。そう言えば、一攫千金を狙って鉱山へと向かったあの2人はどうしているだろう。明るい笑い声を思い出す。元気にしているだろうか。
「アレク」
「あ、なんだ? ……っん、」
振り返りざま、唇を吸われた。ちゅう、と音を立てて啄むように角度を変えて柔らかな唇がかぶさってくる。何だよ、さっきまで真面目くさった顔で仕事をしてたくせに、と目を開けてやると、思いの外情欲濡れた瞳と視線がぶつかった。
「は……ふ、……んぅ」
「……ん、む……アレク……」
「なに……? っう」
じゅ、と舌を吸って絡めとられ、ぞくりと背筋が泡立った。表情が変わったのを目敏く悟ったのだろう、のしかかるようにしてソファに押し倒された。少し硬い腕置きに頭がぶつかる。
「痛い」
「……ふ、……はぁ、……アレク……アレク」
こちらの訴えを聞いていないのか無視してるのか。どこか切なげにほんの少し眉を寄せ、ぬるい手が腹の辺りから胸を撫でるように動いた。ひく、と体が反応してしまい、舌の動きが止まる。そうすると不満げにルディアスの舌がアレクのそれを引っ張りだそうとするので、仕方なく合わせてやった。
「ん……な、ぁ、今のどこっに……そんな、こうふ、ん、して……ん、ふっ」
「……自分でも、分からない。……ふ、っぅ、ただ、……したく、なった」
「……んだ、それ……」
ふい、と顔を逸らすと、首筋に優しく口付けられた。そのまま唇は下り、鎖骨の窪みを舌がなぞる。
「……っ」
擽ったいような、もどかしいような。何とか呼吸を保とうと大きく息を吐くと、タイミングを狙ったかのようにルディアスの指先が胸の先端を掠めた。
「ひっ、ぅ」
びく、と上半身が勝手に跳ねる。やや乱暴に服を首元まで捲られ、少し尖ったそこが顔を覗かせた。今更ながら、アレクの顔が羞恥でほんのり赤く染まる。
ルディアスはそんなアレクの胸をじっと見つめるなり、おもむろに顔を寄せてちろりと舌を出した。真っ赤な舌先が、つんととんがった濃い色のそこを舐る。
「っああ! く、ぅん……ッ!」
ルディアスによってすっかり開発されたせいで、そこでもしっかりと快感を拾ってしまうようになった。女のように胸を突き出し、肩を震わせ、アレクが悦がる。
「……ぁ、や……! そん、っな、舐め……る、なぁ……!」
舐めるな、などどの口が。刺激を受ける度胸を突き出し背を逸らして、これでは舐めろと言っているようなものだ。だが、体が勝手にそう動いてしまう。その快感を、知ってしまっている。
「……ふ……だが、好きだろう?」
「ん……っ、ん……!!」
違う、と言いたくて首を振る。この場面で頷くなんて恥ずかしい事は出来ない。が、ここで快感を拾っている事を当然ながら知っている目の前の男は、空いていた片手をもう片方の突起へと伸ばした。親指と人差し指で摘まれ、くにくにとやわく挟まれる。そしてもう一方を舌で転がされ、胸から電流が走ったかのような刺激に襲われた。
「あぅうっ! ぁ、ああ……っ!」
内腿に、ルディアスの重みを感じる。無意識に開いた両足を固定するかのように体を挟み込まれていた。密着しているせいで、その体の下で柔らかく潰されている性器がもどかしい。腕を上げる。縋るようにソファの腕置きを上手に抱え、しがみつく。
「……喰いたい」
ぐる、と獣じみた唸り。濡れてギラギラと光る目に捕らわれてしまいそうだ。そこに僅かに自分の姿が映る。眉を寄せ、目を潤ませて、ひと目で快感に耐えているとわかる。
「……は……っ、は、ァ……。るでぃ……」
酷く切なくて、快感で上手く働かない頭のまま腰を擦り付けた。硬い下腹で盛り上がった股間が擦れて弱い刺激が走る。
「ぁ……ん、……も、こっち……触れよぉ……」
口に出した途端凄まじい羞恥に襲われたが、それどころではなかった。言われたルディアスは一瞬肩を震わせ硬直し、その目に益々獣のような光を宿した。ふーっ、と熱い息が胸にかかる。爪が立てられていたならば怪我をしそうなほどの勢いで下着ごとズボンをずらされた。半ば程まで勃ち上がりかけていたアレク自身が頼りなさげに揺れる。てらてらと先端を光らせるそこをルディアスが見逃すはずもなく、絶妙な力加減でもって握られた。
「ぁああっ!」
腰が勢いよく跳ねる。快感を与えなれた手は、どこをどう弄ればアレクが乱れるのかを熟知していた。裏すじをつっと指先でなぞられ、先端を人差し指の関節でこすられ、止まらない先走りを塗りたくるように扱かれる。その度に、アレクの足先は勢いよく宙を蹴った。
「アレク……もっと、もっと乱れた姿を見せてくれ」
「ぅ、ああっ……!! るでぃ、るでぃあ、すぅう……っ! ぁ、ああっ、ふ、ぅううう……っ!」
今や性器は完全に勃ち上がり、痛いほどに張り詰めていた。腰の奥から射精感がせり上がってくるのを感じる。無意識に腰を振り始めていたようだ、尻が浮いた瞬間に滑り込むように後ろの方へと手が回される。
「あ、ぁあっ、あああ! も、ダメ、だ……っ! や、ぁあっ! で、る、出るッ、……ん、ぁあああ……! ダメ……っ!」
ぐじゅん、と先走りで泡立ちそうなほど強く扱かれ、頭の中が真っ白になった。脳天まで強烈な快感が稲妻のように駆け抜け、がくがく腰を揺らしながらアレクはルディアスの手に精を吐き出した。こぷ、と余韻まで出しつくし、受け止めた手から白い雫が糸を引いて垂れていく。
「は、……はあっ……! はー……っ」
「アレク、……お前の絶頂を迎える声や表情ほど、興奮するものはないな」
「……ん……そう、か……?」
そんなに、興奮するだろうか。見目麗しい少年の痴態ならともかく、ルディアスを前にして容姿に自信があるとは間違っても言えない。なのに、それほど俺で興奮するのか。……へえ、そうなのか。
悪い気はしないな、とアレクは思った。少なくとも、性的興奮を覚える程度には好いてくれているという事だ。
「ここに」
「ひあっ」
つぷ。浅く後ろの穴に指が入れられる。慣れたものとは言え突然されるにはまだ刺激が強い。増して、今絶頂を迎えたばかりだ。いつもよりずっと高い声をあげたアレクに、ルディアスは嬉しそうに目を細めた。
「俺のものを挿入して、掻き回して。悦がって悶えるお前を見たい。息を吸う暇もなく余裕をなくして喘ぐお前を見たい」
指が離れる。それを惜しく思った。今しがた精を吐き出し落ち着きを取り戻しかけていた性器にまた熱が集まる。ずく、と腰の奥が甘く重くなり、アレクは囁くような声で呻いた。
「……アレク」
熱っぽい声。情欲でぐずぐずに濡れた声で請われれば、拒否などどうして出来ようか。返事の代わりに膝の辺りでくしゃくしゃになっていたズボンをもたつく足を使って脱ぎ去れば、細められていたルディアスの目がふるりと揺れた。渇いた唇を舐める舌にアレクの視線が釘付けになる。
ルディアスは、アレクの返事を正しく受け取った。手の平に吐き出されたままのアレクの精に自分の唾液を少しばかり混ぜ、それを潤滑剤代わりにしてアレクの尻の窄みを解してやる。アレクからすればちゃんとそういった目的の潤滑剤があるんだからそっちを使ってくれと言いたいところだが、ルディアスからしてみればそれは無駄な手間でしかない。
何せ、ルディアス達天属は魔族の中でもかなり強い繁殖力を誇る。彼らの体液は催淫効果や鎮痛効果をもたらし、実際天属の体液を原料にした潤滑剤は値打ち物としてこの業界では広く知られているところだ。だからこそ、ルディアスはアレクとの行為では自分の体液を使いたがった。
ぐち、じゅ、と空気を含んで粘ついた水気が音を立てる。ルディアスとの行為に慣れているアレクは、早くも快感を拾い始めていた。うすく目を開けてはいるものの、快感を強くする天属の唾液にあてられ、まだ指を1本出し入れしているだけだというのに既に快楽の波に流されつつある。
「……ん……、んっ、……う」
アレクが息をする度に程よく割れた腹筋が上下した。元より少し色白の肌の中でも一際白い太股が揺れるのを凝視と言っていいほどに見つめながら、ルディアスは指の動きを深く、速めていく。
―ーーず、じゅちゅっ、ぐちゅんっ、ぷちゅ
「ぁ、あー……っ。は、……はあっ、ルディ、……ぁ……!」
ソファに縋っていたアレクの腕が宙を彷徨い、ルディアスの背に回った。上手く力の入らない手で、今度は熱い背中に縋りつく。
「……っん、アレク……」
「ゃあ、ぁ……っ! ル、ディア、ス……! ぅ、ルディアスぅ……っ!」
は、は、と息を荒げるアレクの口に、ルディアスがむしゃぶりついた。お互いを貪るような口付けに、自然とアレクの腰が揺れ動く。
「るでぃ……ルディ……」
じんと痺れた舌で、幼い子供のように自分を呼ぶ声に、ルディアスはアレクの顔を見やった。耳まで赤く染まった顔に、快楽から滲んだ涙はもうあと少しで零れそうなほどに瞳の縁で揺れている。唾液で光る唇を見ていると際限無くそこを貪ってしまいたくなりそうで、そこから視線を引き剥がした。
「ん……。どうした、アレク」
「も……痛いだろ? ……そこ」
そこ、とアレクが指したのはルディアスの股座。ズボンを押し上げ、ここから出せと言わんばかりに主張するそこは衣服の中で熱く滾り、今すぐにでも熱を解放したがっている。
もう、とアレクは誘うように両足を開く。
「いれて……ぃい、から……」
「……っ!」
ぎり、と音がするほど、ルディアスは奥歯を噛み締めた。そうでなければ、目の前の男を欲望のままに犯してしまいそうだったからだ。早急な手付きで下の服を捨て去り、乱暴に後ろへ放り投げる。普段、こんな事をするような男じゃない。それだけ余裕がないのだと思うと、アレクはとてつもない興奮と、そして同時に愛おしさを感じずにはいられなかった。
「ああ、……アレク……!」
掠れた声で、ルディアスは叫ぶようにその名を呼んだ。言い切るのとほぼ同時、痛いくらいに張り詰め怒張していた自身を、柔らかく解されてもの欲しげにひくつく濃い桃色の窄みに刺し穿つ。悲鳴のような艶声をあげてアレクは喉を逸らしながら仰け反った。
「すまな、い……っ、止まらな……!」
耐えていた分熱い肉の壁に包まれた快感はあまりにも強く、腰を止めてやる事が難しい。もっともっとこの体を味わい尽くしたくて、腰を引いては押し進めるのを一心に繰り返す。
一方のアレクは助長された快感を受け止めきれずに、がくがくと全身を震わせて身悶えるしかなかった。ばちゅん、と肉をぶつける音がして、その度に目の前にチカチカと星が飛ぶほどの強烈な衝撃。息を吸うのもいっぱいいっぱいだ。
「あ、ぁああっ! るでぃ、やぁ、あ、ぁあっあああ……!」
涙を流すように次々と自身の先端から雫が零れる。股座は互いの体液や汗とですっかり濡れて、いつしかソファに染みを作っていた。
「は……っ、ぅ、ん……!」
「ひ……! あっ、ぁ、あぁっ、ぅああっ!」
噛み締めるようなルディアスの声と、アレクの高い喘ぎが部屋に響き、混じって消えては、また響く。
「……るでぃ、あ……! ルディアス……!! ぁ、……ああ!! る……ディ……っ!!」
その声がどこか必死に聞こえて、自分はここにいると分からせてやりたくて、ルディアスはアレクの背を掻き抱いてその体を激しく貫いた。より一層密着した2人の腹の間で、アレクの昂りがいよいよ限界を迎えて震え出す。
「るでぃ、るでぃあす……! も、おれ、イきそ……っ!」
「も、少し……っ、待て、るか……?」
「ゃ、むり、むりぃいっ……!!」
ひ、とアレクが引きつった息をした。無理、といいつつも無意識に射精を耐え、腰をがちがちに固まらせる。睾丸は切羽詰まったようにせり上がり、今にも最後の一線を越えようとしているのは明白だと言うに、最後まで行為をやり遂げようとするその思いにルディアスはぎゅっと下唇を噛み締めた。愛おしくてたまらないのに、めちゃくちゃに犯し尽くしてやりたい。相反した想いを自分でも消化しきれないままルディアスは、ばちゅんと音が立つほど激しく腰をうちつける。瞬間、アレクの全身が激しく跳ねた。
「ぁ、あぁああっぁああぅうう……!!!」
ソファを軋ませながら、アレクは2人身体の間に勢いよく精を散らした。快感から逃れるように腰を中心に全身を震わせ、背と喉を逸らして絶頂にさらされる。声が途切れ、柔らかな音を立てて汗と欲に濡れた体がソファに沈むと同時、力を失った目がふつんと閉じられた。強すぎる快楽に、意識が付いていかなかった。
「ぁ、れく……アレク、っん……ぅ、あ……!!」
力無い体を揺さぶり、少し遅れてルディアスも達する。捩じ込むようにアレクの中に精を吐き出して、熱い体に覆い被さった。荒い呼吸音が部屋に落ちる。
しばらくして落ち着きを取り戻してから、ルディアスはアレクのくったりとした体を見下ろした。今日は、かなりの時間保った方だ。もうあと少し、ほんのちょっと慣れる事が出来れば、2人で達する事が出来るだろう。
どこかしこも欲に濡れた体を見つめているとまた下半身に熱が集まりそうな気がしたので、目を閉じてアレクの唇の端に口付ける。汗でしっとりとした髪を優しく梳き、慈しむように何度も撫でた。
きっとそう遠くはない未来を夢見て。
「んー、そう毎日毎日繁盛はしないからなあ」
4件。A級契約がない事を考えると、今日はあまり客が入らなかった方だった。
契約の内容の重さによって、この業界ではランク分けがされている。Eは最低ランク。契約の対価も口付けくらいで済む。逆に最高ランクのS級は、一生を添い遂げるほどの対価を要求される。契約が成立したらその場で体を繋げるくらいは当然、懐妊したら出産の面倒まで見る事が多い。半年に1件あれば良い方だが、その分店に入る報酬も評判も大きい。もちろん、契約が成立すればの話にはなるが。
ちら、とソファに腰掛け今日の契約成立分の資料を読み返す男に視線をやる。真剣に伏せられた目元は涼しく、すっと高く通った鼻筋、薄く形の良い唇。恐ろしいほど整った顔の男だ。そして―――魔族の中でもトップレベルの魔力を持つとされる天属と呼ばれる種。
ルディアスは、紛うことなき魔族だ。
アレクがこの店を持とうと決意した時、魔族のビジネスパートナーを持った方が良いよと先輩にアドバイスを受け、確かに魔族との契約サポートとなる以上、魔族に詳しい、それこそ魔族本人と一緒に仕事が出来ればと思ったのだ。そう考え契約を募ったところ、応じたのがルディアスだった。まさか天属が応じてくれるとは思ってもみなかったものの、力があるに越したことは無い。店が軌道に乗り、生活していけるよう一緒に店を経営するという条件で契約を結んだ。
問題は、対価だ。ルディアスは積極的な性格ではない。だが、だからと言って対価を要求しない訳ではない。契約したその場で体を繋げてはないものの行為自体は行ったし、店を続けていけるようになったその時には契約成立の証として、濃度を最高まで高めた魔力を提供する約束になっている。それにはアレクも同意した。店をやっていけるようになった今、対価を支払うべきだとも思うし実践もしている。―――が、ルディアスの魔力が強すぎるせいか、体を繋げていると如何せんアレクの体力がもたない。要は、行為の最中に気絶してしまい、最後まで致せていなかった。
一般的に、魔族は人間の魔力を食う時には、人間の持つ質の良い魔力に己のそれを混ぜて練り上げたものを食う事が多い。だから体を繋げるのだ。人間本人の純粋な魔力を好む魔族もいるが、それならば言ってしまえば体を繋げる必要はない。快感を与えてやれば良いからだ。
ルディアスも多分に漏れず、アレクに自分の魔力を練り込む事を好んだ。が、今のところ上手くいった試しはない。対価を支払えない以上、アレクは契約不成立としてさっさと捨てられても文句は言えない立場なのだが、ルディアスは、支払えるようになるまで待つ、と事情を考慮してくれている。実際今ルディアスに魔界に帰られてしまうと、経営的にもかなり痛い。助かっているというのが本音だが、罪悪感がない訳ではなかった。
「……ルディアス」
「ん」
狭いソファの隣に腰掛ける。決して高級とは言い難いソファは、成人男性を2人も乗せてぎしりと鳴いた。ぱら、と傷1つない細い手が紙を捲る。
「明日はB級案件の予約が3件も入っているな。EかDが2つは飛び入りで来ると考えて……ふむ、悪くない」
「もうすぐ春だから、もしかするとA級の予約も入るかもしれないな」
「……そうだな。今年は大手の魔具メーカーがサモンビジネスに手を出したと聞く。便乗して駆け出しの起業家からの大きな予約がいくつか入ってもおかしくはない」
「S級が来ると思うか?」
「……分からない。が、来るならこの時期だろうとは思う。去年のこの時期の契約成立分の書類が見たい。どこにしまってあったか」
「ああ、ちょっと待ってろ、すぐ持ってくる」
真面目な男だ、とアレクは嘆息する。もしかすると事業主の自分よりも熱心かもしれないと思うほどに。棚から目的のファイルを取り出してテーブルの上で開く。分厚いファイルの表紙がテーブルにぶつかり、ばたんと重い音がした。
「えーと……去年……去年の……。ああ、あった、これだ」
残念ながら去年のこの時期にS級の契約はなかった。が、秋の初めになんと2件のS級の契約が成立している。今年もこの調子で入れば良いのだが。S級。そう言えば、一攫千金を狙って鉱山へと向かったあの2人はどうしているだろう。明るい笑い声を思い出す。元気にしているだろうか。
「アレク」
「あ、なんだ? ……っん、」
振り返りざま、唇を吸われた。ちゅう、と音を立てて啄むように角度を変えて柔らかな唇がかぶさってくる。何だよ、さっきまで真面目くさった顔で仕事をしてたくせに、と目を開けてやると、思いの外情欲濡れた瞳と視線がぶつかった。
「は……ふ、……んぅ」
「……ん、む……アレク……」
「なに……? っう」
じゅ、と舌を吸って絡めとられ、ぞくりと背筋が泡立った。表情が変わったのを目敏く悟ったのだろう、のしかかるようにしてソファに押し倒された。少し硬い腕置きに頭がぶつかる。
「痛い」
「……ふ、……はぁ、……アレク……アレク」
こちらの訴えを聞いていないのか無視してるのか。どこか切なげにほんの少し眉を寄せ、ぬるい手が腹の辺りから胸を撫でるように動いた。ひく、と体が反応してしまい、舌の動きが止まる。そうすると不満げにルディアスの舌がアレクのそれを引っ張りだそうとするので、仕方なく合わせてやった。
「ん……な、ぁ、今のどこっに……そんな、こうふ、ん、して……ん、ふっ」
「……自分でも、分からない。……ふ、っぅ、ただ、……したく、なった」
「……んだ、それ……」
ふい、と顔を逸らすと、首筋に優しく口付けられた。そのまま唇は下り、鎖骨の窪みを舌がなぞる。
「……っ」
擽ったいような、もどかしいような。何とか呼吸を保とうと大きく息を吐くと、タイミングを狙ったかのようにルディアスの指先が胸の先端を掠めた。
「ひっ、ぅ」
びく、と上半身が勝手に跳ねる。やや乱暴に服を首元まで捲られ、少し尖ったそこが顔を覗かせた。今更ながら、アレクの顔が羞恥でほんのり赤く染まる。
ルディアスはそんなアレクの胸をじっと見つめるなり、おもむろに顔を寄せてちろりと舌を出した。真っ赤な舌先が、つんととんがった濃い色のそこを舐る。
「っああ! く、ぅん……ッ!」
ルディアスによってすっかり開発されたせいで、そこでもしっかりと快感を拾ってしまうようになった。女のように胸を突き出し、肩を震わせ、アレクが悦がる。
「……ぁ、や……! そん、っな、舐め……る、なぁ……!」
舐めるな、などどの口が。刺激を受ける度胸を突き出し背を逸らして、これでは舐めろと言っているようなものだ。だが、体が勝手にそう動いてしまう。その快感を、知ってしまっている。
「……ふ……だが、好きだろう?」
「ん……っ、ん……!!」
違う、と言いたくて首を振る。この場面で頷くなんて恥ずかしい事は出来ない。が、ここで快感を拾っている事を当然ながら知っている目の前の男は、空いていた片手をもう片方の突起へと伸ばした。親指と人差し指で摘まれ、くにくにとやわく挟まれる。そしてもう一方を舌で転がされ、胸から電流が走ったかのような刺激に襲われた。
「あぅうっ! ぁ、ああ……っ!」
内腿に、ルディアスの重みを感じる。無意識に開いた両足を固定するかのように体を挟み込まれていた。密着しているせいで、その体の下で柔らかく潰されている性器がもどかしい。腕を上げる。縋るようにソファの腕置きを上手に抱え、しがみつく。
「……喰いたい」
ぐる、と獣じみた唸り。濡れてギラギラと光る目に捕らわれてしまいそうだ。そこに僅かに自分の姿が映る。眉を寄せ、目を潤ませて、ひと目で快感に耐えているとわかる。
「……は……っ、は、ァ……。るでぃ……」
酷く切なくて、快感で上手く働かない頭のまま腰を擦り付けた。硬い下腹で盛り上がった股間が擦れて弱い刺激が走る。
「ぁ……ん、……も、こっち……触れよぉ……」
口に出した途端凄まじい羞恥に襲われたが、それどころではなかった。言われたルディアスは一瞬肩を震わせ硬直し、その目に益々獣のような光を宿した。ふーっ、と熱い息が胸にかかる。爪が立てられていたならば怪我をしそうなほどの勢いで下着ごとズボンをずらされた。半ば程まで勃ち上がりかけていたアレク自身が頼りなさげに揺れる。てらてらと先端を光らせるそこをルディアスが見逃すはずもなく、絶妙な力加減でもって握られた。
「ぁああっ!」
腰が勢いよく跳ねる。快感を与えなれた手は、どこをどう弄ればアレクが乱れるのかを熟知していた。裏すじをつっと指先でなぞられ、先端を人差し指の関節でこすられ、止まらない先走りを塗りたくるように扱かれる。その度に、アレクの足先は勢いよく宙を蹴った。
「アレク……もっと、もっと乱れた姿を見せてくれ」
「ぅ、ああっ……!! るでぃ、るでぃあ、すぅう……っ! ぁ、ああっ、ふ、ぅううう……っ!」
今や性器は完全に勃ち上がり、痛いほどに張り詰めていた。腰の奥から射精感がせり上がってくるのを感じる。無意識に腰を振り始めていたようだ、尻が浮いた瞬間に滑り込むように後ろの方へと手が回される。
「あ、ぁあっ、あああ! も、ダメ、だ……っ! や、ぁあっ! で、る、出るッ、……ん、ぁあああ……! ダメ……っ!」
ぐじゅん、と先走りで泡立ちそうなほど強く扱かれ、頭の中が真っ白になった。脳天まで強烈な快感が稲妻のように駆け抜け、がくがく腰を揺らしながらアレクはルディアスの手に精を吐き出した。こぷ、と余韻まで出しつくし、受け止めた手から白い雫が糸を引いて垂れていく。
「は、……はあっ……! はー……っ」
「アレク、……お前の絶頂を迎える声や表情ほど、興奮するものはないな」
「……ん……そう、か……?」
そんなに、興奮するだろうか。見目麗しい少年の痴態ならともかく、ルディアスを前にして容姿に自信があるとは間違っても言えない。なのに、それほど俺で興奮するのか。……へえ、そうなのか。
悪い気はしないな、とアレクは思った。少なくとも、性的興奮を覚える程度には好いてくれているという事だ。
「ここに」
「ひあっ」
つぷ。浅く後ろの穴に指が入れられる。慣れたものとは言え突然されるにはまだ刺激が強い。増して、今絶頂を迎えたばかりだ。いつもよりずっと高い声をあげたアレクに、ルディアスは嬉しそうに目を細めた。
「俺のものを挿入して、掻き回して。悦がって悶えるお前を見たい。息を吸う暇もなく余裕をなくして喘ぐお前を見たい」
指が離れる。それを惜しく思った。今しがた精を吐き出し落ち着きを取り戻しかけていた性器にまた熱が集まる。ずく、と腰の奥が甘く重くなり、アレクは囁くような声で呻いた。
「……アレク」
熱っぽい声。情欲でぐずぐずに濡れた声で請われれば、拒否などどうして出来ようか。返事の代わりに膝の辺りでくしゃくしゃになっていたズボンをもたつく足を使って脱ぎ去れば、細められていたルディアスの目がふるりと揺れた。渇いた唇を舐める舌にアレクの視線が釘付けになる。
ルディアスは、アレクの返事を正しく受け取った。手の平に吐き出されたままのアレクの精に自分の唾液を少しばかり混ぜ、それを潤滑剤代わりにしてアレクの尻の窄みを解してやる。アレクからすればちゃんとそういった目的の潤滑剤があるんだからそっちを使ってくれと言いたいところだが、ルディアスからしてみればそれは無駄な手間でしかない。
何せ、ルディアス達天属は魔族の中でもかなり強い繁殖力を誇る。彼らの体液は催淫効果や鎮痛効果をもたらし、実際天属の体液を原料にした潤滑剤は値打ち物としてこの業界では広く知られているところだ。だからこそ、ルディアスはアレクとの行為では自分の体液を使いたがった。
ぐち、じゅ、と空気を含んで粘ついた水気が音を立てる。ルディアスとの行為に慣れているアレクは、早くも快感を拾い始めていた。うすく目を開けてはいるものの、快感を強くする天属の唾液にあてられ、まだ指を1本出し入れしているだけだというのに既に快楽の波に流されつつある。
「……ん……、んっ、……う」
アレクが息をする度に程よく割れた腹筋が上下した。元より少し色白の肌の中でも一際白い太股が揺れるのを凝視と言っていいほどに見つめながら、ルディアスは指の動きを深く、速めていく。
―ーーず、じゅちゅっ、ぐちゅんっ、ぷちゅ
「ぁ、あー……っ。は、……はあっ、ルディ、……ぁ……!」
ソファに縋っていたアレクの腕が宙を彷徨い、ルディアスの背に回った。上手く力の入らない手で、今度は熱い背中に縋りつく。
「……っん、アレク……」
「ゃあ、ぁ……っ! ル、ディア、ス……! ぅ、ルディアスぅ……っ!」
は、は、と息を荒げるアレクの口に、ルディアスがむしゃぶりついた。お互いを貪るような口付けに、自然とアレクの腰が揺れ動く。
「るでぃ……ルディ……」
じんと痺れた舌で、幼い子供のように自分を呼ぶ声に、ルディアスはアレクの顔を見やった。耳まで赤く染まった顔に、快楽から滲んだ涙はもうあと少しで零れそうなほどに瞳の縁で揺れている。唾液で光る唇を見ていると際限無くそこを貪ってしまいたくなりそうで、そこから視線を引き剥がした。
「ん……。どうした、アレク」
「も……痛いだろ? ……そこ」
そこ、とアレクが指したのはルディアスの股座。ズボンを押し上げ、ここから出せと言わんばかりに主張するそこは衣服の中で熱く滾り、今すぐにでも熱を解放したがっている。
もう、とアレクは誘うように両足を開く。
「いれて……ぃい、から……」
「……っ!」
ぎり、と音がするほど、ルディアスは奥歯を噛み締めた。そうでなければ、目の前の男を欲望のままに犯してしまいそうだったからだ。早急な手付きで下の服を捨て去り、乱暴に後ろへ放り投げる。普段、こんな事をするような男じゃない。それだけ余裕がないのだと思うと、アレクはとてつもない興奮と、そして同時に愛おしさを感じずにはいられなかった。
「ああ、……アレク……!」
掠れた声で、ルディアスは叫ぶようにその名を呼んだ。言い切るのとほぼ同時、痛いくらいに張り詰め怒張していた自身を、柔らかく解されてもの欲しげにひくつく濃い桃色の窄みに刺し穿つ。悲鳴のような艶声をあげてアレクは喉を逸らしながら仰け反った。
「すまな、い……っ、止まらな……!」
耐えていた分熱い肉の壁に包まれた快感はあまりにも強く、腰を止めてやる事が難しい。もっともっとこの体を味わい尽くしたくて、腰を引いては押し進めるのを一心に繰り返す。
一方のアレクは助長された快感を受け止めきれずに、がくがくと全身を震わせて身悶えるしかなかった。ばちゅん、と肉をぶつける音がして、その度に目の前にチカチカと星が飛ぶほどの強烈な衝撃。息を吸うのもいっぱいいっぱいだ。
「あ、ぁああっ! るでぃ、やぁ、あ、ぁあっあああ……!」
涙を流すように次々と自身の先端から雫が零れる。股座は互いの体液や汗とですっかり濡れて、いつしかソファに染みを作っていた。
「は……っ、ぅ、ん……!」
「ひ……! あっ、ぁ、あぁっ、ぅああっ!」
噛み締めるようなルディアスの声と、アレクの高い喘ぎが部屋に響き、混じって消えては、また響く。
「……るでぃ、あ……! ルディアス……!! ぁ、……ああ!! る……ディ……っ!!」
その声がどこか必死に聞こえて、自分はここにいると分からせてやりたくて、ルディアスはアレクの背を掻き抱いてその体を激しく貫いた。より一層密着した2人の腹の間で、アレクの昂りがいよいよ限界を迎えて震え出す。
「るでぃ、るでぃあす……! も、おれ、イきそ……っ!」
「も、少し……っ、待て、るか……?」
「ゃ、むり、むりぃいっ……!!」
ひ、とアレクが引きつった息をした。無理、といいつつも無意識に射精を耐え、腰をがちがちに固まらせる。睾丸は切羽詰まったようにせり上がり、今にも最後の一線を越えようとしているのは明白だと言うに、最後まで行為をやり遂げようとするその思いにルディアスはぎゅっと下唇を噛み締めた。愛おしくてたまらないのに、めちゃくちゃに犯し尽くしてやりたい。相反した想いを自分でも消化しきれないままルディアスは、ばちゅんと音が立つほど激しく腰をうちつける。瞬間、アレクの全身が激しく跳ねた。
「ぁ、あぁああっぁああぅうう……!!!」
ソファを軋ませながら、アレクは2人身体の間に勢いよく精を散らした。快感から逃れるように腰を中心に全身を震わせ、背と喉を逸らして絶頂にさらされる。声が途切れ、柔らかな音を立てて汗と欲に濡れた体がソファに沈むと同時、力を失った目がふつんと閉じられた。強すぎる快楽に、意識が付いていかなかった。
「ぁ、れく……アレク、っん……ぅ、あ……!!」
力無い体を揺さぶり、少し遅れてルディアスも達する。捩じ込むようにアレクの中に精を吐き出して、熱い体に覆い被さった。荒い呼吸音が部屋に落ちる。
しばらくして落ち着きを取り戻してから、ルディアスはアレクのくったりとした体を見下ろした。今日は、かなりの時間保った方だ。もうあと少し、ほんのちょっと慣れる事が出来れば、2人で達する事が出来るだろう。
どこかしこも欲に濡れた体を見つめているとまた下半身に熱が集まりそうな気がしたので、目を閉じてアレクの唇の端に口付ける。汗でしっとりとした髪を優しく梳き、慈しむように何度も撫でた。
きっとそう遠くはない未来を夢見て。
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