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【第三部】第一章 新生活のはじまり
6 師匠
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「うふふ。そぉね。でも、最初からたくさんの商品を扱うのは無理があるわぁ。薬師はぼく一人。お店の従業員はこの子たちだけよねぇ? 知ってるかもしれないけどぉ、お店って意外と忙しいのよぉ?」
ベアトリスさんはお店について話し始める。
お店は商品を並べて売るだけではない。
薬を作ったり、素材や在庫商品の管理をしたりする裏方仕事がある。薬師には付きものの、標準瓶の回収と管理もある。それらをこなした上で薬は店に並ぶのだ。
さらに接客があり薬の説明もする。店を閉めたら片付けと掃除、売上の管理。帳簿付けもしなければならない。作業は膨大だ。
だからこそ、薬師も含め職人たちにはお店の経営に躓く人も多いという。
素材の確保、管理、商品の作成。それらは好きなことでもあるのでキッチリできるが、お店をやるには別の能力が必要だ。
「ぼくは接客も得意よね。計算も問題ないわぁ。薬師としての部分も大丈夫そう……だからこそ心配だわぁ。しばらく私が通おうかしらぁ」
ベアトリスさんが毎日来てくれたら、それは嬉しいけど……
「あの、どうして心配なんですか? 売店の経験もあるし、ベアトリスさんから見て僕が上手くできてたなら大丈夫かなって……」
「やあねぇ、だからこそよ。なんでもできる! って調子に乗りそうで怖いわぁ。それで無理を重ねて体を壊したり、寝不足のまま迷宮に行ってやられたり、おかしな輩に騙されて借金を背負ったり……いろいろ心配なのよ」
「え、僕ってそんなに危なっかしいですか?」
みんなどう思う? と視線を送る。
ククルルくんは……いつの間にかベアトリスさんの膝枕で寝てるなぁ。
『プルル、プルン』
大きく頷くプラムは『がんばりすぎそう』と言葉を伝えて、ロペルは真顔で『だまされそうでしんぱい。ロイはいいひとすぎる』と言う。
「ロイは売店だって無理してるでしょう? 欲しがるお客さんがいるからって、毎日遅くまでポーションを作っていて、私もちょっと心配」
「でもそれは……稼げる時に稼いでおかないとって思って……」
さすがリディには筒抜けだ。だって僕が作る大量のキラキラポーションの素材は、ほとんどリディが持ち込んだものだからね。
お願いする量をどんどん増やしていたから、僕もリディに無理させていないか心配してたんだけど……お互い様だったみたいだ。
「あらあらぁ。ぼくの危うさがさらに分かったわぁ」
ベアトリスさんは眉尻を下げ苦笑する。
「師匠として助言するわぁ。まずは今の売店と同じく『キラキラポーション専門店』にするのがいいと思うの。それにぃ、ぼくの薬を欲しがる人ってキラキラポーションがほしい人よねぇ?」
確かにそうだ。僕の薬師としての評判は、普通のポーションとはちょっと違う『キラキラポーション』を作れるってことだ。他の薬は売店で扱ってないから当然だけど。
でも――
「僕、いろいろな薬も作ってみたいです……!」
そして綺麗になったお店の棚にずらりと並べたい! だって、夢のお店開店だ!
ラベルとか製作者のタグとか、僕オリジナルのものを作りたいし、お客さんから注文を受けて薬を作ったりもしたいと思うし……
と、そう思っていたらプラムが肩からニュッと手を伸ばし、僕のおでこをペチリと叩いた。
にゅるんと体を傾け、『もうむちゃなことかんがえてるでしょ?』とそんな声が聞こえてきた。
「う……で、でも無茶ではないよ……いいお店にしたいなって思っただけで……」
しどろもどろになっていると、僕とプラムの会話は分からないがその内容は大体想像がついたのだろう。ベアトリスさんは苦笑を深め、リディはくすくすと笑う。
「ねえ、ロイ。いいお店にしたいなら、まずは今のお客さんを大切にしたら? 今ね、私たちが西の崖のハズレで酔狂山羊に遭遇したように、階層にそぐわない魔物がちらほら出てるの。だから皆、保険としてキラキラポーションを持っておきたいと思ってるのよ。できれば一つじゃなくて余分にね」
「ああ。だから今日の完売が早かったんだ」
それなら最終日の明日は、予想以上にお客さんが来るかもしれない。
「どうしよ、素材足りるかなぁ……」
明日、売店に並べるキラキラポーションのことを考え、思わず言葉が漏れてしまった。
「ふふっ」
「うふふ」
リディとベアトリスさんが揃って笑った。
「え? あの、僕おかしなことを言いました……?」
「いいえ。それでいいのよぉ」
ベアトリスさんは珊瑚色の指先で僕の手を取ると、そっと両手で包んだ。
「ぼくはまず、小さなこの手でできることをすべきよ。優秀な薬師であり、敏腕経営者になりたいのなら、一歩ずつ進んでいくことをお勧めするわぁ」
「あ……」
プラムもロペルも頷いている。
そっか。僕、夢だったお店ができたから、どんどん夢だけを膨らませちゃって、自分にできる以上のことをやりたい、やるんだ! って意気込みすぎてた……のかな?
じわりと頬が熱くなる。
やっと青銅級冒険者になれただけで、まだ自主練以外で作ったこともない、本当に効くのか検証もしてない薬を売りたいだなんて。何を考えていたんだろう。
「うふふ。いろいろやりたいって思うのもいいことよぉ。やる気は上達に繋がるものぉ」
ねぇ? とベアトリスさんは僕に目線を合わせて微笑んだ。
ベアトリスさんはお店について話し始める。
お店は商品を並べて売るだけではない。
薬を作ったり、素材や在庫商品の管理をしたりする裏方仕事がある。薬師には付きものの、標準瓶の回収と管理もある。それらをこなした上で薬は店に並ぶのだ。
さらに接客があり薬の説明もする。店を閉めたら片付けと掃除、売上の管理。帳簿付けもしなければならない。作業は膨大だ。
だからこそ、薬師も含め職人たちにはお店の経営に躓く人も多いという。
素材の確保、管理、商品の作成。それらは好きなことでもあるのでキッチリできるが、お店をやるには別の能力が必要だ。
「ぼくは接客も得意よね。計算も問題ないわぁ。薬師としての部分も大丈夫そう……だからこそ心配だわぁ。しばらく私が通おうかしらぁ」
ベアトリスさんが毎日来てくれたら、それは嬉しいけど……
「あの、どうして心配なんですか? 売店の経験もあるし、ベアトリスさんから見て僕が上手くできてたなら大丈夫かなって……」
「やあねぇ、だからこそよ。なんでもできる! って調子に乗りそうで怖いわぁ。それで無理を重ねて体を壊したり、寝不足のまま迷宮に行ってやられたり、おかしな輩に騙されて借金を背負ったり……いろいろ心配なのよ」
「え、僕ってそんなに危なっかしいですか?」
みんなどう思う? と視線を送る。
ククルルくんは……いつの間にかベアトリスさんの膝枕で寝てるなぁ。
『プルル、プルン』
大きく頷くプラムは『がんばりすぎそう』と言葉を伝えて、ロペルは真顔で『だまされそうでしんぱい。ロイはいいひとすぎる』と言う。
「ロイは売店だって無理してるでしょう? 欲しがるお客さんがいるからって、毎日遅くまでポーションを作っていて、私もちょっと心配」
「でもそれは……稼げる時に稼いでおかないとって思って……」
さすがリディには筒抜けだ。だって僕が作る大量のキラキラポーションの素材は、ほとんどリディが持ち込んだものだからね。
お願いする量をどんどん増やしていたから、僕もリディに無理させていないか心配してたんだけど……お互い様だったみたいだ。
「あらあらぁ。ぼくの危うさがさらに分かったわぁ」
ベアトリスさんは眉尻を下げ苦笑する。
「師匠として助言するわぁ。まずは今の売店と同じく『キラキラポーション専門店』にするのがいいと思うの。それにぃ、ぼくの薬を欲しがる人ってキラキラポーションがほしい人よねぇ?」
確かにそうだ。僕の薬師としての評判は、普通のポーションとはちょっと違う『キラキラポーション』を作れるってことだ。他の薬は売店で扱ってないから当然だけど。
でも――
「僕、いろいろな薬も作ってみたいです……!」
そして綺麗になったお店の棚にずらりと並べたい! だって、夢のお店開店だ!
ラベルとか製作者のタグとか、僕オリジナルのものを作りたいし、お客さんから注文を受けて薬を作ったりもしたいと思うし……
と、そう思っていたらプラムが肩からニュッと手を伸ばし、僕のおでこをペチリと叩いた。
にゅるんと体を傾け、『もうむちゃなことかんがえてるでしょ?』とそんな声が聞こえてきた。
「う……で、でも無茶ではないよ……いいお店にしたいなって思っただけで……」
しどろもどろになっていると、僕とプラムの会話は分からないがその内容は大体想像がついたのだろう。ベアトリスさんは苦笑を深め、リディはくすくすと笑う。
「ねえ、ロイ。いいお店にしたいなら、まずは今のお客さんを大切にしたら? 今ね、私たちが西の崖のハズレで酔狂山羊に遭遇したように、階層にそぐわない魔物がちらほら出てるの。だから皆、保険としてキラキラポーションを持っておきたいと思ってるのよ。できれば一つじゃなくて余分にね」
「ああ。だから今日の完売が早かったんだ」
それなら最終日の明日は、予想以上にお客さんが来るかもしれない。
「どうしよ、素材足りるかなぁ……」
明日、売店に並べるキラキラポーションのことを考え、思わず言葉が漏れてしまった。
「ふふっ」
「うふふ」
リディとベアトリスさんが揃って笑った。
「え? あの、僕おかしなことを言いました……?」
「いいえ。それでいいのよぉ」
ベアトリスさんは珊瑚色の指先で僕の手を取ると、そっと両手で包んだ。
「ぼくはまず、小さなこの手でできることをすべきよ。優秀な薬師であり、敏腕経営者になりたいのなら、一歩ずつ進んでいくことをお勧めするわぁ」
「あ……」
プラムもロペルも頷いている。
そっか。僕、夢だったお店ができたから、どんどん夢だけを膨らませちゃって、自分にできる以上のことをやりたい、やるんだ! って意気込みすぎてた……のかな?
じわりと頬が熱くなる。
やっと青銅級冒険者になれただけで、まだ自主練以外で作ったこともない、本当に効くのか検証もしてない薬を売りたいだなんて。何を考えていたんだろう。
「うふふ。いろいろやりたいって思うのもいいことよぉ。やる気は上達に繋がるものぉ」
ねぇ? とベアトリスさんは僕に目線を合わせて微笑んだ。
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