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第8話 むちゃくちゃな特別研修
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特別研修 活動班
①相田真奈、国分忍、総條大輔、西木野彩花、星川シャイン、宮嶋晃、萌宮ほむら、山崎舜一
②大野賢、岳天奉秀平、神嶋恵美、杉本裕平、津郷礼奈、寺井修作、武藤羅々、結城みお
③伊東陽奈子、伊東李奈子、小澤邦貴、佐多丸華乃、アトヴィン・シュガルツ、中野舞、野元慎也、比村護
④暁姫花、根条銀次、東雲カエデ、滝廉太、鳥八獣、七瀬美秋、羽ノ下さやか、吉村良人
5月10日(火) 5:00
ゴールデンウィークも過ぎ、今日から特別研修なのだが・・・
「こんな朝早くに・・・(七瀬)」
生徒たちは朝早くに港に集合させられていた。その理由はただ一つ。
「無人島に行くはめになったからだ!(全員)」いっぽう彼女は、「みんな、無人島だからといってそんなにクヨクヨしない!」と平気そうだ。
「先生、平気なんですか?」と総條が聞いた。「べつに大丈夫よ。楽しめればどこでもいいわ。」「・・・・・大人だなあ。」
6:30
都会から無人島に向かって船が出ていく。船は思いの外広くて、快適だった。
「ねえ、さやかちゃん。マンガ描いてるの?」「ええ、〆切近いし。」羽ノ下はマンガを描いていた。「羽ノ下さん。特別研修のときくらいは・・・」と美月が言っても。「両立するって決めたから!」と言って返した。
こちらでは、
「まあ、あんな感じだけど、仲良くできるよな!ガッツ!」と根条。「せっかくの特別研修、なるべく女子とは仲良くなんねーと!」と鳥八。「ははは・・・。」吉村はただただ苦笑いしている。と、そのとき。吉村が異変に気づいた。
「た、滝くん?」滝はさっきからずっと黙っている。吉村が近づくと、
「吉村くん・・・・もうダメ・・・おっふぅ・・」すると、滝は海のほうを向いたと思ったら、急に、
「モングゥェァーーーーッ」
そう・・・・・テレビとかでキラキラしたモザイクが必要なことになった。
「おぼろろろろろろ」「ガウーーーーッ!ガウーーーーッ!」吉村を中心に船上は大パニックになった。
なんやかんやありつつも
8:30
「ついたーーーっ!」3-8、32人と美月は目的地、亜黒島(あこくとう)に足を踏み入れた。
「思ったんだけどさー、私たち・・・4日間何すればいいの?」東雲が質問する。「確かに、何から始めればいいのか・・・」それに相田が乗っかる。「じゃあ、とりあえずテントを張りましょう。」
という訳で、各班でテントを張ることになった。テントは各班男女1つずつ張ることになっている。
ここからは班ごとにどうなっているか観てもらおう。
4班の場合
「俺たちはここにしようぜ!」と鳥八が勝手に場所を決めた。「他の班と離れ過ぎじゃない?」と暁が言うが、「大丈夫だって!ほら、あそこに見えるし。」という感じで決まった。その後、「あー、めんどくせー。根条!お前何とかしろ!」と鳥八がどっか行った。「おい!待てよ!逃げんじゃねー!ガッツ!」と根条。「ちょっと!ちょっと!!」と吉村も後を追い、「待ってよー!」と滝も行った。という感じで4班は男子が職務放棄した。
4班男子が行った先には・・・
3班の場合
3班には助っ人がいた。それこそが大工の息子、野元慎也(のもとしんや)である。
「やるなー野元。さすがだな。」仲のいい比村が声をかける。「テント張れなきゃ家なんて建てれねーだろ。」と返す野元。「野元さん。こっちも手伝ってくださらない?」「俺も手伝うっす華乃さーーん。」佐多丸の助けに応じようとするシュガルツだが、もはや変態だ。
野元の活躍によって、3班は早く終わった。
「終わったか?はー、めんどくせ、班長だから俺が報告かよ。」小澤は今回も超超超公正なるじゃんけんに敗れ班長になった。この彼、運に恵まれないアンラッキーな生徒である。
「くにくにってさー」「じゃんけんよ・・・」「いうな!」からかう伊東姉妹を小澤は一言で制した。「小澤くんだけじゃ寂しいから私も行くよ。」中野のこの発言から、「俺たちも全員行こうぜ!他の班が気になる。」とシュガルツがいい、全員が賛成。3班は全員出ていった。
1班の場合
1班もちょうどテント張りが終わり、全員の荷物チェックをしていた。
「食い物は缶詰め少しと調味料しかないね」と総條が言うと、「このままだと私たち飢え死にね。」「ああ、こんなもので4日もつわけがない。」とクラスのクールビューティー西木野彩花(にしきのあやか)と山崎が言った。この二人が揃うとかなりの冷たさとなる。
「マイナスに言わないで!ポジティブに!」と星川。「海があるんだし、魚くらいは取れるんじゃない?」と萌宮。しかし、「肝心な竿がないじゃないですか!」と宮嶋。パニックになりはじめている。「みんな落ち着いて!国分くんからもなんとか言ってよ!」と相田が助けを求める。
すると、百科事典ばかり読んでいる男子生徒、国分忍(こくぶんしのぶ)は百科事典から顔を上げると、テントの外へ出ていった。「国分くん?」みんなが外へ出ると、国分は木の枝を集めた。そして、その中から一本選ぶと、「・・・・・西木野さん、あなたの裁縫道具から、糸を出してくれませんか?」西木野は自分の裁縫道具から糸を出し渡すと、国分は糸をある程度の長さで切って、木の枝に付けた。最後に糸の先に曲がった針金くっつけた。
「・・・・・作りました・・・サオ。」なんと、自分でサオを作ったのだ。「・・・・・マジかよ。」これには山崎もびっくりのようだ。「これで魚が釣れる!」
1班は意外な伏兵がいた。
2班の場合
「2班かぁ・・・正直嫌だなぁ」と鳥八がいうのも無理がない。なぜなら、
「俺についてこいやぁ!!」そう・・・・・杉本がいるからだ。この言葉に班のメンバーは唖然としている。まず、質屋の息子、寺井修作(てらいしゅうさく)が言った。
「杉本・・・テントめっちゃ傾いてるんだけど・・・」「大丈夫に決まってんだろ!びびってんのか?」
ドーーン!!
・・・案の定、テントは風によって倒された。
続いて、RPGマニアの結城みお(ゆうきみお)と文学少女武藤羅々(むとうらら)の二人が「食料はどうするの?」「ノープランじゃないでしょうね?」と聞いた。すると、杉本は制服の袖を上げた。「見てろ!」杉本は海に入っていった。そして、「捕ったぞ!」なんと、素手で魚を捕って見せた。「・・・・・ダメだ、やっぱむちゃくちゃ・・・」と寺井がぼそりとツッコんだ。
4班、その後
4班男子は2班のことを笑っていた。
「ダメだなアイツら!」と鳥八が言うと。「がゥゥッ!」「ガッツゥ!」「そ、そうだね。」と3人も答える。
すると、「そうかしら?」と声が聞こえた。後ろを振り返ると、とてつもなく恐ろしいオーラを放つ暁がいた。
「あんたたち!そんなに暇なら、さっさとテント張りなさーーい!!!」
「「「「すんませーーん!!」」」」
第9話に続く
①相田真奈、国分忍、総條大輔、西木野彩花、星川シャイン、宮嶋晃、萌宮ほむら、山崎舜一
②大野賢、岳天奉秀平、神嶋恵美、杉本裕平、津郷礼奈、寺井修作、武藤羅々、結城みお
③伊東陽奈子、伊東李奈子、小澤邦貴、佐多丸華乃、アトヴィン・シュガルツ、中野舞、野元慎也、比村護
④暁姫花、根条銀次、東雲カエデ、滝廉太、鳥八獣、七瀬美秋、羽ノ下さやか、吉村良人
5月10日(火) 5:00
ゴールデンウィークも過ぎ、今日から特別研修なのだが・・・
「こんな朝早くに・・・(七瀬)」
生徒たちは朝早くに港に集合させられていた。その理由はただ一つ。
「無人島に行くはめになったからだ!(全員)」いっぽう彼女は、「みんな、無人島だからといってそんなにクヨクヨしない!」と平気そうだ。
「先生、平気なんですか?」と総條が聞いた。「べつに大丈夫よ。楽しめればどこでもいいわ。」「・・・・・大人だなあ。」
6:30
都会から無人島に向かって船が出ていく。船は思いの外広くて、快適だった。
「ねえ、さやかちゃん。マンガ描いてるの?」「ええ、〆切近いし。」羽ノ下はマンガを描いていた。「羽ノ下さん。特別研修のときくらいは・・・」と美月が言っても。「両立するって決めたから!」と言って返した。
こちらでは、
「まあ、あんな感じだけど、仲良くできるよな!ガッツ!」と根条。「せっかくの特別研修、なるべく女子とは仲良くなんねーと!」と鳥八。「ははは・・・。」吉村はただただ苦笑いしている。と、そのとき。吉村が異変に気づいた。
「た、滝くん?」滝はさっきからずっと黙っている。吉村が近づくと、
「吉村くん・・・・もうダメ・・・おっふぅ・・」すると、滝は海のほうを向いたと思ったら、急に、
「モングゥェァーーーーッ」
そう・・・・・テレビとかでキラキラしたモザイクが必要なことになった。
「おぼろろろろろろ」「ガウーーーーッ!ガウーーーーッ!」吉村を中心に船上は大パニックになった。
なんやかんやありつつも
8:30
「ついたーーーっ!」3-8、32人と美月は目的地、亜黒島(あこくとう)に足を踏み入れた。
「思ったんだけどさー、私たち・・・4日間何すればいいの?」東雲が質問する。「確かに、何から始めればいいのか・・・」それに相田が乗っかる。「じゃあ、とりあえずテントを張りましょう。」
という訳で、各班でテントを張ることになった。テントは各班男女1つずつ張ることになっている。
ここからは班ごとにどうなっているか観てもらおう。
4班の場合
「俺たちはここにしようぜ!」と鳥八が勝手に場所を決めた。「他の班と離れ過ぎじゃない?」と暁が言うが、「大丈夫だって!ほら、あそこに見えるし。」という感じで決まった。その後、「あー、めんどくせー。根条!お前何とかしろ!」と鳥八がどっか行った。「おい!待てよ!逃げんじゃねー!ガッツ!」と根条。「ちょっと!ちょっと!!」と吉村も後を追い、「待ってよー!」と滝も行った。という感じで4班は男子が職務放棄した。
4班男子が行った先には・・・
3班の場合
3班には助っ人がいた。それこそが大工の息子、野元慎也(のもとしんや)である。
「やるなー野元。さすがだな。」仲のいい比村が声をかける。「テント張れなきゃ家なんて建てれねーだろ。」と返す野元。「野元さん。こっちも手伝ってくださらない?」「俺も手伝うっす華乃さーーん。」佐多丸の助けに応じようとするシュガルツだが、もはや変態だ。
野元の活躍によって、3班は早く終わった。
「終わったか?はー、めんどくせ、班長だから俺が報告かよ。」小澤は今回も超超超公正なるじゃんけんに敗れ班長になった。この彼、運に恵まれないアンラッキーな生徒である。
「くにくにってさー」「じゃんけんよ・・・」「いうな!」からかう伊東姉妹を小澤は一言で制した。「小澤くんだけじゃ寂しいから私も行くよ。」中野のこの発言から、「俺たちも全員行こうぜ!他の班が気になる。」とシュガルツがいい、全員が賛成。3班は全員出ていった。
1班の場合
1班もちょうどテント張りが終わり、全員の荷物チェックをしていた。
「食い物は缶詰め少しと調味料しかないね」と総條が言うと、「このままだと私たち飢え死にね。」「ああ、こんなもので4日もつわけがない。」とクラスのクールビューティー西木野彩花(にしきのあやか)と山崎が言った。この二人が揃うとかなりの冷たさとなる。
「マイナスに言わないで!ポジティブに!」と星川。「海があるんだし、魚くらいは取れるんじゃない?」と萌宮。しかし、「肝心な竿がないじゃないですか!」と宮嶋。パニックになりはじめている。「みんな落ち着いて!国分くんからもなんとか言ってよ!」と相田が助けを求める。
すると、百科事典ばかり読んでいる男子生徒、国分忍(こくぶんしのぶ)は百科事典から顔を上げると、テントの外へ出ていった。「国分くん?」みんなが外へ出ると、国分は木の枝を集めた。そして、その中から一本選ぶと、「・・・・・西木野さん、あなたの裁縫道具から、糸を出してくれませんか?」西木野は自分の裁縫道具から糸を出し渡すと、国分は糸をある程度の長さで切って、木の枝に付けた。最後に糸の先に曲がった針金くっつけた。
「・・・・・作りました・・・サオ。」なんと、自分でサオを作ったのだ。「・・・・・マジかよ。」これには山崎もびっくりのようだ。「これで魚が釣れる!」
1班は意外な伏兵がいた。
2班の場合
「2班かぁ・・・正直嫌だなぁ」と鳥八がいうのも無理がない。なぜなら、
「俺についてこいやぁ!!」そう・・・・・杉本がいるからだ。この言葉に班のメンバーは唖然としている。まず、質屋の息子、寺井修作(てらいしゅうさく)が言った。
「杉本・・・テントめっちゃ傾いてるんだけど・・・」「大丈夫に決まってんだろ!びびってんのか?」
ドーーン!!
・・・案の定、テントは風によって倒された。
続いて、RPGマニアの結城みお(ゆうきみお)と文学少女武藤羅々(むとうらら)の二人が「食料はどうするの?」「ノープランじゃないでしょうね?」と聞いた。すると、杉本は制服の袖を上げた。「見てろ!」杉本は海に入っていった。そして、「捕ったぞ!」なんと、素手で魚を捕って見せた。「・・・・・ダメだ、やっぱむちゃくちゃ・・・」と寺井がぼそりとツッコんだ。
4班、その後
4班男子は2班のことを笑っていた。
「ダメだなアイツら!」と鳥八が言うと。「がゥゥッ!」「ガッツゥ!」「そ、そうだね。」と3人も答える。
すると、「そうかしら?」と声が聞こえた。後ろを振り返ると、とてつもなく恐ろしいオーラを放つ暁がいた。
「あんたたち!そんなに暇なら、さっさとテント張りなさーーい!!!」
「「「「すんませーーん!!」」」」
第9話に続く
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