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チームの紹介
他チームの戦力
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新生SAITAMA Glanzの戦力はザッとこんなものだが、気になる点は新戦力の選手が他と比べて少ない。
即戦力のルーキーや、新外国人選手の名前が無いのは、櫻井の意向によるもの。
「バリバリのメジャーリーガーを獲っても、日本で活躍するとは限らない。
むしろ高額な年俸を払ったのに、全くの期待外れだったというケースが多い。
それなら、マイナーで日本向きな選手を獲って下で日本の野球に慣れてから一軍で使う方がいいのでは?
ドラフトも、今年はそれ程注目されるようなめぼしい選手は見当たらないし、高卒の選手を獲って下でジックリ育てた方がいいと思う」
櫻井の意見を尊重し、新戦力の殆どはファームからのスタートとなった。
その事もあってか、マスコミや評論家はGlanzの連覇は厳しいという見方をする。
では、他のチームはどうか。
そこで今回は他球団の戦力を分析してみたいと思う。
先ず最初はスカイウォーカーズと最後まで優勝争いの末、惜しくも連覇を逃した名古屋99ers。
昨年まで指揮を執っていたナダウ・ヤマオカ監督が退任。
後任には、チームリーダーの吉川颯人がプレイングマネージャーとして今年から指揮を執る。
その吉川は戦力補強の為、新外国人でメジャーリーグ アトランタ・セインツでプレーしていた畝 将大(うねまさひろ)投手を獲得。
畝は昨年足のケガで6勝8敗と振るわずセインツを解雇された。
3年前は14勝7敗の成績でセインツを地区優勝に導いた立役者。
29才という年齢もあって、99ersが獲得に動いた。
畝の持ち味はオーソドックスなオーバースローから投げる96㍄(約154km/h)のフォーシームとツーシームに、スライダー、カーブ、カッター、スプリットという変化球で空振りを取る。
メジャー6年で毎年の様に200を超える奪三振を記録する本格派。
昨年99ersの先発陣の成績はエース那須川が13勝8敗、防御率3.36。
続いてローテーション2番手の松井は11勝6敗、防御率3.86。
3番手は去年ルーキーながら、9勝5敗、防御率4.03の成績を挙げた衛藤。
その他は今岡、坂口、伊東といった先発陣がローテーションの一角を占めるのだが、3人共負け越しで防御率も4点台と今ひとつ。
畝がローテーション2番手、もしくは3番手になれば勝率はグンとアップする。
リリーフ陣は、昨年37ホールドで最多ホールドを獲得した加藤を筆頭に、左の高橋、158km/hの速球でバッターをねじ伏せるパワータイプの朝丘に、切れ味鋭いスライダーで被打率.213と絶対的な自信を持つ中島とタレント揃い。
抑えは去年41セーブでセーブ王を獲得した霧島が健在。
その投手陣の中に、去年都市対抗野球で優勝の原動力となった全日本製鉄のエースでドラフト1位の岡村 貴久(おかむらたかひさ)
高校ナンバーワン左腕で夏の甲子園で準優勝したドラフト3位の鈴木 洸(すずきひかる)の2人が一軍に定着すれば、優勝の可能性は大幅にアップする。
続いて野手の方だが、一番の注目は去年2番打者として3割 30本 100打点をマークした吉川の活躍に期待がかかる。
その他にも、スコーピオン打法と呼ばれる独特の構えから目にもとまらぬ速さでヒットを量産する、リードオフマンの比嘉。
比嘉は打率.332とリーグ3位。
トップバッターにしては8個と盗塁数が少ないが、勝負強いバッティングで勝利に貢献。
37才になるベテラン風間は昨年32本の本塁打を放ち、今年も4番に座る。
99ersの頭脳で、ナンバーワンキャッチャーの外崎は今年も緻密なデータを駆使して投手陣をリードする。
昨年は3割を切ったが、勝負強いバッティングで下位打線の軸を担う。
そして去年ブレイクしたショートの飛鳥 護(あすかまもる)
右の中距離ヒッターでインコース打ちが得意な3年目の選手。
去年は規定打席未満ながら、打率.302 16本塁打 68打点 29盗塁と上出来。
派手さは無いが、堅実な守備と巧みなバットコントロールで攻守の要として活躍。
ネプチューンリーグは白石、石川とリーグを代表するショートストップがしのぎを削るが、飛鳥も2人に負けず劣らずの逸材だ。
他にも俊足好打の外野手城戸、得意の右打ちで上位打線に繋ぐ巧打者の秋山と、隙の無い打線で相手投手を打ち崩す。
今年の優勝候補筆頭とも言えるチームだ。
即戦力のルーキーや、新外国人選手の名前が無いのは、櫻井の意向によるもの。
「バリバリのメジャーリーガーを獲っても、日本で活躍するとは限らない。
むしろ高額な年俸を払ったのに、全くの期待外れだったというケースが多い。
それなら、マイナーで日本向きな選手を獲って下で日本の野球に慣れてから一軍で使う方がいいのでは?
ドラフトも、今年はそれ程注目されるようなめぼしい選手は見当たらないし、高卒の選手を獲って下でジックリ育てた方がいいと思う」
櫻井の意見を尊重し、新戦力の殆どはファームからのスタートとなった。
その事もあってか、マスコミや評論家はGlanzの連覇は厳しいという見方をする。
では、他のチームはどうか。
そこで今回は他球団の戦力を分析してみたいと思う。
先ず最初はスカイウォーカーズと最後まで優勝争いの末、惜しくも連覇を逃した名古屋99ers。
昨年まで指揮を執っていたナダウ・ヤマオカ監督が退任。
後任には、チームリーダーの吉川颯人がプレイングマネージャーとして今年から指揮を執る。
その吉川は戦力補強の為、新外国人でメジャーリーグ アトランタ・セインツでプレーしていた畝 将大(うねまさひろ)投手を獲得。
畝は昨年足のケガで6勝8敗と振るわずセインツを解雇された。
3年前は14勝7敗の成績でセインツを地区優勝に導いた立役者。
29才という年齢もあって、99ersが獲得に動いた。
畝の持ち味はオーソドックスなオーバースローから投げる96㍄(約154km/h)のフォーシームとツーシームに、スライダー、カーブ、カッター、スプリットという変化球で空振りを取る。
メジャー6年で毎年の様に200を超える奪三振を記録する本格派。
昨年99ersの先発陣の成績はエース那須川が13勝8敗、防御率3.36。
続いてローテーション2番手の松井は11勝6敗、防御率3.86。
3番手は去年ルーキーながら、9勝5敗、防御率4.03の成績を挙げた衛藤。
その他は今岡、坂口、伊東といった先発陣がローテーションの一角を占めるのだが、3人共負け越しで防御率も4点台と今ひとつ。
畝がローテーション2番手、もしくは3番手になれば勝率はグンとアップする。
リリーフ陣は、昨年37ホールドで最多ホールドを獲得した加藤を筆頭に、左の高橋、158km/hの速球でバッターをねじ伏せるパワータイプの朝丘に、切れ味鋭いスライダーで被打率.213と絶対的な自信を持つ中島とタレント揃い。
抑えは去年41セーブでセーブ王を獲得した霧島が健在。
その投手陣の中に、去年都市対抗野球で優勝の原動力となった全日本製鉄のエースでドラフト1位の岡村 貴久(おかむらたかひさ)
高校ナンバーワン左腕で夏の甲子園で準優勝したドラフト3位の鈴木 洸(すずきひかる)の2人が一軍に定着すれば、優勝の可能性は大幅にアップする。
続いて野手の方だが、一番の注目は去年2番打者として3割 30本 100打点をマークした吉川の活躍に期待がかかる。
その他にも、スコーピオン打法と呼ばれる独特の構えから目にもとまらぬ速さでヒットを量産する、リードオフマンの比嘉。
比嘉は打率.332とリーグ3位。
トップバッターにしては8個と盗塁数が少ないが、勝負強いバッティングで勝利に貢献。
37才になるベテラン風間は昨年32本の本塁打を放ち、今年も4番に座る。
99ersの頭脳で、ナンバーワンキャッチャーの外崎は今年も緻密なデータを駆使して投手陣をリードする。
昨年は3割を切ったが、勝負強いバッティングで下位打線の軸を担う。
そして去年ブレイクしたショートの飛鳥 護(あすかまもる)
右の中距離ヒッターでインコース打ちが得意な3年目の選手。
去年は規定打席未満ながら、打率.302 16本塁打 68打点 29盗塁と上出来。
派手さは無いが、堅実な守備と巧みなバットコントロールで攻守の要として活躍。
ネプチューンリーグは白石、石川とリーグを代表するショートストップがしのぎを削るが、飛鳥も2人に負けず劣らずの逸材だ。
他にも俊足好打の外野手城戸、得意の右打ちで上位打線に繋ぐ巧打者の秋山と、隙の無い打線で相手投手を打ち崩す。
今年の優勝候補筆頭とも言えるチームだ。
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