I Love Baseball 主砲の一振り 6

10月 プレーオフそしてチャンピオンズカップ

最終戦

優勝へ向け 選手たちのプレッシャーは殆ど感じない。

初回 中邑の三者連続三振で勢いに乗ったGlanzはその裏
先頭のルイスがセーフティバントで出塁すると 2番白石の打席で今シーズン27個目の盗塁に成功。

白石はセンター島津のダイビングキャッチによってアウトとなったが 3番唐澤はビュフォードのスライダーを上手く捕え ライトスタンドへ先制の26号ツーランで早くも2点をもぎ取る。

4回には石川の2点タイムリー 7回は滝沢の第6号スリーランで勝負を決め 投げては中邑が被安打3 奪三振11のピッチングで完封。


これで中邑は11勝をマーク 防御率も3点台まで下げた。


翌日の第2戦はDodgersがルーキーながら8勝を挙げている左腕の金森。

対するGlanzは今年7勝8敗ながらローテーションの一角を守り続けている木戸。



この日もGlanzの打線は爆発。


3回に白石がランナー2人を置いて左中間真っ二つを破る2点ツーベースで先制すると 5回には4番の森高が2年連続の第40号ツーランで4点目を追加。


先発木戸は6回に陣内の18号ツーランで2点を失ったものの
7回に冴島 8回にはジェイク そして最終回は守護神真咲がパーフェクトに抑え 4対2で連勝。



2位のヤンキースはこの日99ersと対戦し 1対1の同点のまま決定打に欠け 延長12回までもつれたが痛恨の引き分けに終わった。


これでゲーム差は2.0

ヤンキースが優勝するにはGlanzが残り2試合を連敗し ヤンキースが全勝するのが条件となる。


Glanzは後1勝で地区優勝となり 俄然有利な状況。




1日休養をはさみ 次の日ナインは京都へ移動。


京都Super Phoenixの本拠地 西京極フィールドでの2連戦でペナントの幕を閉じる。



Super Phoenixの先発は2年連続二桁勝利をマークした齋藤 雪斗。


対するGlanzは中4日で降谷を投入。


ラスト2連戦は総戦力だ。



先行Glanzのスターティングメンバー


1 RF ルイス 39
2 SS 白石 5
3 DH 唐澤 1
4 CF 森高 7
5 3B ﾛﾋﾞﾝｿﾝ 2
6 2B 石川 8
7 1B 小津 51
8 LF 藤村 46
9 C 滝沢 9


    P 降谷 14


Glanzはほぼベストメンバー。

今日勝って ヤンキースが敗れればGlanzの地区優勝が決まる。




ヤンキースは本拠地でDodgersを迎え逆転優勝に望みをかける。



後攻Super Phoenixのスターティングメンバー




1 RF 刀根 9
2 CF 姫野 3
3 1B 清武 8
4 LF 飯伏 6
5 SS 鷹村 7
6 C   丸藤 2
7 DH 足達 1
8 2B 北斗 31
9 3B 兼本 12


     P 齋藤 11


3番清武が34本 4番飯伏は27本の本塁打をマーク。


5番鷹村は3割をキープし 勝負強いバッティングで得点力に厚みが増した。


先発齋藤は今シーズン12勝7敗 防御率3.69でSuper Phoenix投手陣では最も勝ち星を挙げた。





三塁側Glanzベンチでは中田を囲むように円陣を組んでいる。


「あぁ～、泣いても笑っても後2試合しか無いんだが…
とにかく、今日勝つ事だけ考えてやろうや」



【ハイっ！！】


相変わらず緊張感の無いスピーチだが リラックスさせようとしているのか。




マウンド上では投球練習を終えた齋藤がマスクを被る丸藤と打ち合わせをしている。


二言三言交わし 大きく頷くと丸藤はポンと腰を叩いて守備についた。



【1回の表 SAITAMA Glanzの攻撃は…1番ライト ルイス。背番号39】



クリスチャンのルイスが十字架のネックレスを手に目を閉じて祈りを捧げている。


今シーズン途中 長野ニックスから金銭トレードでGlanzに入団。


97試合に出場して 打率.289 本塁打13 打点38 盗塁27
出塁率は.363 長打率.503 OPS.866とリードオフマンとしての役割を十分に果たした。


1年契約で来年はメジャーに挑戦する話も出ている。




左打席に入り 足元を丁寧に固めバットを構えた。




【プレーボールっ！！】


午後6時 主審の手が挙がり試合がスタート。



齋藤がサインを出す。


正捕手の丸藤はリードはせず 全てピッチャーにリードを任せるというスタイルだ。


全くリードをしないキャッチャーだが スローイングの速さと正確さには定評がある。