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5月・インターカンファレンス 交流戦
戦力補強
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甲府ブレーブスとの3連戦は
初戦が2-5 第2戦が1-3 3戦目は0-4とブレーブスをスイープ(3タテ)した。
今年のGlanzはヘッドコーチの勅使川原が考案した
【レフティー3】アクーニャ ジェイク 真咲の左腕トリオが勝利の方程式として終盤を支配する。
アクーニャ ジェイクの100㍄ストレートでバッターを圧倒させ 最後は真咲の変幻自在な投球で締め括る。
この終盤のレフティー3が功を奏し Glanzはその後も連勝街道をまっしぐら。
特に本拠地 さいたま S Villageではここまで8試合行われて7勝1敗 勝率は.875と非常に高い。
リリーフ陣だけではなく 先発陣の3人柱 片山 降谷 中邑も触発され リリーフの3人に負けじと点を取らないピッチングを披露する。
どちらかと言えば 投手力より打力のチームだったGlanzだが 今年は投手力プラス守備力で守り勝つ野球を展開している。
しかし 傍から見れば磐石な体制にも見えるのだが
やはり欠点は必ずある。
それは 先発ローテーションの5番手 6番手が不在なのと
上位打線の出塁率の低さだ。
先ず ローテーション枠なのだが
片山―降谷―中邑―桐生と4番手まではほぼ固定なのだが 5番手候補の木戸がここまで3試合に登板して
0勝2敗 防御率は4.63と今ひとつな成績。
ならばと 長身のアンダースロー金澤と未完の大器冴島に頼りたいところだが
金澤はどちらかと言えばリリーフタイプで
左腕の冴島は短いイニングならば能力を発揮出来る
これまたリリーフタイプのピッチャー。
となると リリーフ陣から誰かを先発に回したいところだが それも心許ない。
2点目の上位打線の出塁率の低さだが
トップの武藤は打率.264に対して出塁率が.283
2番石川は打率.287で出塁率が.291
3番徳川は打率.301に対して出塁率が.326
4番の森高は打率.273で出塁率が.307
ペナントが始まってまだ1ヶ月程しか経ってないが
この出塁率の低さでは得点に結びつくのはかなり難しい。
そんなワケで 三位一体の3人(榊 中田 勅使川原)が雁首揃えて監督室であーでもない こーでもないと起用法を議論していた。
「中ちゃんよぉ、下から誰か上げるしかないんじゃないか?」
榊はファームから活きのいい若手を上げるのが一番だと主張する。
「下って、誰がいるんだよ?ファームからそんな報告は全く無いぞ」
「トレードしてみっか、いっその事」
勅使川原は他球団からめぼしい選手を獲得する案を出す。
「トレード?交換となれば、コッチだって誰かを出さなきゃなんねぇじゃん!金銭ならいいけど、そんな都合のいい話は無いだろ」
「じゃあ、お前の考えはどうなんだよ?」
「う~ん…」
中田は腕を組んだまま 首を傾げて唸るばかりだ。
「ヨシ、とりあえず一服するか!」
タバコを吸う仕草をして 3人は監督室を出て外の喫煙所に向った。
外はあいにくの雨で 喫煙所は雨を凌ぐ屋根が無い。
「何だよ、せめて屋根ぐらい付けろってんだよ」
「火がつかねぇよ」
「あぁ、タバコが濡れてダメになっちまったよ」
それでもタバコを吸いたいというんだから 喫煙者の気持ちは理解できない。
どうにかタバコを火をつけ 3人は雨に打たれながら紫煙を燻らせていた。
「おい、中!どうすんだよ、この先」
「ん~、どうせなら恭ちゃんとテシの考えを同時にやってみたらどうかと思うんだがなぁ」
「同時って…ファームから若手を上げて、尚且つトレードも行うってのか?」
「オイオイ、そんなんで大丈夫なのかよ」
中田は1本目を吸い終わると すぐさま2本目に火をつけた。
「フゥ~…もうすぐ交流戦だろ?交流戦用の戦力を整えておかないとな。
ピッチャーはファームから、バッターはトレードで補強してみたらどうかと思うんだ」
「…そんなんで大丈夫なのかよ?」
「あぁ、そう言えば」
榊は何かを思い出したようだ。
「ん、何だ?」
「この前、井原(二軍監督)から連絡があって、ドラ1の伊達が調子いいって言ってたような…」
「何でもっと早く言わないんだよ、そんな重要な事を!」
「いやぁ、ちょうどスロット打ってた時だったし、しかもケッコー連チャンしてたんだよなぁ」
「プロ野球のGMがスロット打ってる場合かよ!」
現実では有り得ない事だ。
「とにかく、伊達のピッチングがかなり良いという事らしいんだ」
次回は伊達の事について書いてみようと思う。
初戦が2-5 第2戦が1-3 3戦目は0-4とブレーブスをスイープ(3タテ)した。
今年のGlanzはヘッドコーチの勅使川原が考案した
【レフティー3】アクーニャ ジェイク 真咲の左腕トリオが勝利の方程式として終盤を支配する。
アクーニャ ジェイクの100㍄ストレートでバッターを圧倒させ 最後は真咲の変幻自在な投球で締め括る。
この終盤のレフティー3が功を奏し Glanzはその後も連勝街道をまっしぐら。
特に本拠地 さいたま S Villageではここまで8試合行われて7勝1敗 勝率は.875と非常に高い。
リリーフ陣だけではなく 先発陣の3人柱 片山 降谷 中邑も触発され リリーフの3人に負けじと点を取らないピッチングを披露する。
どちらかと言えば 投手力より打力のチームだったGlanzだが 今年は投手力プラス守備力で守り勝つ野球を展開している。
しかし 傍から見れば磐石な体制にも見えるのだが
やはり欠点は必ずある。
それは 先発ローテーションの5番手 6番手が不在なのと
上位打線の出塁率の低さだ。
先ず ローテーション枠なのだが
片山―降谷―中邑―桐生と4番手まではほぼ固定なのだが 5番手候補の木戸がここまで3試合に登板して
0勝2敗 防御率は4.63と今ひとつな成績。
ならばと 長身のアンダースロー金澤と未完の大器冴島に頼りたいところだが
金澤はどちらかと言えばリリーフタイプで
左腕の冴島は短いイニングならば能力を発揮出来る
これまたリリーフタイプのピッチャー。
となると リリーフ陣から誰かを先発に回したいところだが それも心許ない。
2点目の上位打線の出塁率の低さだが
トップの武藤は打率.264に対して出塁率が.283
2番石川は打率.287で出塁率が.291
3番徳川は打率.301に対して出塁率が.326
4番の森高は打率.273で出塁率が.307
ペナントが始まってまだ1ヶ月程しか経ってないが
この出塁率の低さでは得点に結びつくのはかなり難しい。
そんなワケで 三位一体の3人(榊 中田 勅使川原)が雁首揃えて監督室であーでもない こーでもないと起用法を議論していた。
「中ちゃんよぉ、下から誰か上げるしかないんじゃないか?」
榊はファームから活きのいい若手を上げるのが一番だと主張する。
「下って、誰がいるんだよ?ファームからそんな報告は全く無いぞ」
「トレードしてみっか、いっその事」
勅使川原は他球団からめぼしい選手を獲得する案を出す。
「トレード?交換となれば、コッチだって誰かを出さなきゃなんねぇじゃん!金銭ならいいけど、そんな都合のいい話は無いだろ」
「じゃあ、お前の考えはどうなんだよ?」
「う~ん…」
中田は腕を組んだまま 首を傾げて唸るばかりだ。
「ヨシ、とりあえず一服するか!」
タバコを吸う仕草をして 3人は監督室を出て外の喫煙所に向った。
外はあいにくの雨で 喫煙所は雨を凌ぐ屋根が無い。
「何だよ、せめて屋根ぐらい付けろってんだよ」
「火がつかねぇよ」
「あぁ、タバコが濡れてダメになっちまったよ」
それでもタバコを吸いたいというんだから 喫煙者の気持ちは理解できない。
どうにかタバコを火をつけ 3人は雨に打たれながら紫煙を燻らせていた。
「おい、中!どうすんだよ、この先」
「ん~、どうせなら恭ちゃんとテシの考えを同時にやってみたらどうかと思うんだがなぁ」
「同時って…ファームから若手を上げて、尚且つトレードも行うってのか?」
「オイオイ、そんなんで大丈夫なのかよ」
中田は1本目を吸い終わると すぐさま2本目に火をつけた。
「フゥ~…もうすぐ交流戦だろ?交流戦用の戦力を整えておかないとな。
ピッチャーはファームから、バッターはトレードで補強してみたらどうかと思うんだ」
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榊は何かを思い出したようだ。
「ん、何だ?」
「この前、井原(二軍監督)から連絡があって、ドラ1の伊達が調子いいって言ってたような…」
「何でもっと早く言わないんだよ、そんな重要な事を!」
「いやぁ、ちょうどスロット打ってた時だったし、しかもケッコー連チャンしてたんだよなぁ」
「プロ野球のGMがスロット打ってる場合かよ!」
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「とにかく、伊達のピッチングがかなり良いという事らしいんだ」
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