I Love Baseball 主砲の一振り 6

キャンプイン

外部からの招聘

2月1日、プロ野球のキャンプインでもある。


今年のSAITAMA Glanzは、キャンプ地を例年の沖縄ではなく、本拠地のさいたま S Villageの地下練習場という、何とも風変わりなキャンプをスタートさせた。


さいたま S Villageは16球団の中で最も設備投資した球場でもある。

開閉式屋根付きの天然芝で、16球団本拠地球場で唯一となるのが、両翼のフェンスと外野席の間に設置されたブルペンが注目される。

左翼 - 約102.7 m
左中間 - 約112.2 m
中堅 - 約123.7 m
右中間 - 約114.3 m
右翼 - 約97.5 m
バックネット - 約17.4 m



フェンス

右翼 - 約7.6 m
その他 - 約2.1 m


レンガと鉄骨を組み合わせた外観、左右非対称のフィールドなど、新古典主義を初めて取り入れた球場。

早い話がメジャーの球場をパクったデザイン。

フィールドの特徴は、

右中間までが比較的遠く、高さ約7.6メートルのフェンスもあるため、左打者には本塁打が出にくい。

夏場には風の影響で打球がレフト方向へ飛びやすくなり、右打者にはやや有利である。

内野の芝は長めにカットされている。球足が遅くなるので内野手には肩の強さが必須。


オーナー曰く、


「メジャーの球場みたいにブルペンがこれだけ近いとファンも喜ぶだろうぬ！ﾑﾋｮﾋｮﾋｮﾋｮﾋｮ！」


という提案で設置された。


飲食や買い物ができるマーケット、グランピングや各種スポーツが楽しめるエリアなどを整備し、にぎわいのあるコミュニティ空間の形成を目指す。


極めつけはライト上段に温浴施設が設置されている。


これもオーナーの提案なのだが、さいたま新都心に温泉地は無いのに温泉とは不穏だ。


ちなみに地下は1階がブルペン、2階が打撃練習場、3階がグラウンドとほぼ同じ広さのフィールドが完備されている。


しかも、冷暖房完備でおまけにWiFiまで完備されている。



「何も、沖縄でキャンプするこたぁねぇだろ。
それなら、ここの地下で練習すりゃいいじゃん！
外は寒いけど、地下は常夏温度で練習するにはもってこいの環境だ」


という中田監督の提案で決定した。



ギラギラと照りつける夏の日差しの様な設定温度にしたせいか、選手は半袖のユニフォーム姿で既に汗だくになっている。



SAITAMA Glanzの首脳陣は、


監督 中田宏宜 88

ヘッドコーチ 勅使川原 統 76

投手チーフコーチ 高峰 圭右 77

投手ブルペンコーチ 高田 孝太 83

バッテリーコーチ 室田 真琴 91

内野守備走塁コーチ 大和 俊次 70

外野守備走塁コーチ 松浦 凌 75

打撃コーチ 畑中 拓哉 99



今年からヘッドコーチに就任した勅使川原 統（てしがわらおさむ）は外部からの招聘で、現役時代は千葉ヤンキースのクローザーとして通算189セーブをマーク。


コントロールと決め球のスライダーを武器にヤンキースの連覇に貢献した。


ヤンキースと言えば、監督でもある守山 龍一（もりやまりゅういち）とヘッドコーチの陳 朕宝（ちんちんぽう）の荒くれコンビがチームをまとめていたが、勅使川原は守山とは対立しており、ヤンキースがネプチューンリーグに移籍した事で中田は勅使川原にヘッドコーチを要請した。


勅使川原自身もヤンキースを相手に戦う事が楽しみとあって、二つ返事でOKした。


コーチ経験は無いが、現役時代から相手のウィークポイントを見抜く能力を持ち、中田は参謀として勅使川原に期待を寄せる。