仲村慶彦の憂鬱な日々 社会人編

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どうやったら卒業できるか

酔っぱらいどものバカ騒ぎ

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「じゃあさ、ストライカーはサークルを抜けるって事になるんじゃない?」

弾丸が唐突に言ってきた。


「…そうなりますよね…」

そういう事になるのか。

ストライカーも残念そうな顔をしている。

「じゃあLINEで繋がるはどう?オレらLINEしてなかったじゃん?」

LINEか…あまり好きじゃないが。

「それなら皆さんと繋がりますからね」

う~ん…

「実はオレ、LINEやったことないんだよね」


どういうワケか、今までLINEをしたいという気持ちになれなかった。


「マジで?じゃこれを機にLINEしようよ。LINEでグルチャしようぜ」

「そうですね。3人でLINEしましょうよ、ジョニーさん」

2人ともLINEを勧めてくる。

「じゃあ、LINEてどうやんの?」

2人にやり方を聞いた。

「まずアプリを開いて…そうそう。で、後は基本情報入れて…
そう、これでオケー」

弾丸の言う通りにしてLINEを始めた。

「グルチャのグループ名は何にしようか?」

「何がいいですかね?」

「童貞バンザイは?」

「ストライカーはもう童貞じゃなくなるんだぜww
他の名前にしようよw」

そりゃそうだw…

「だったら、ストライカーが命名してみたらどうかな?」

オレはやり始めだからイマイチ解らん。

「えーと、そうですね。3人の頭文字をとってJDSってのはどうですかね?」

ジョニー、弾丸、ストライカーでJDSか。

「頭文字だったら【裏切りのジョニー】【蒼い弾丸】【悲しみのストライカー】だからUAKになるんじゃね?」

改めてフルネームだと、メッチャ恥ずい!

「JDSかUAKとなると。やっぱりJDSの方がいいですね。お互い呼び合ってる名前の頭文字の方がいいと思います」

わざわざ蒼い弾丸とか、悲しみのストライカーなんて呼ばないからなw

「じゃあ、JDSに決まり。これでサークルに入らなくても大丈夫ww」

じゃ、オレもストライカーに一言。

「ストライカー。これからは所帯をもつんだから、オドオドした話し方はしないで堂々とした話し方にしないと。
それに、オレや弾丸に敬語使わなくてもいいんだよ。ストライカーの方が年上なんだし」

沙織に言われた事を思い出した。

オドオドするんじゃない!と

「そうだよ、ストライカーが上なんだから、敬語は無しで頼むよ」

弾丸にも言われたなw

「ですね。じゃこれからはジョニー、弾丸で呼びますね」

「だから敬語は必要ないじゃーんww」

ストライカーはオレらより年上だが、妙にオドオドしながら話すクセがある。

でもこれって、オレにも当てはまる事だった。

オレら、コミュ障だとか言ってるけど、話そうと思えば普通に話せる。

コミュ障は克服は無理だとしても、改善は出来るハズだ。

オレも、もう少し自信を持たなきゃ。

いきなりは変わらないけど、徐々に変わっていくようにならないと。

「それと、ストライカー。
式にオレや弾丸は呼べないだろうけど、結婚してからも付き合いは続けてくれよ」

「いやいや、式といっても身内だけの簡単なパーティーみたいな事をやるつもりです。
だから、2人には出て欲しいんです。じゃなかった…ジョニー、弾丸。式にてで欲しい。ダメだろうか?」

「勿論出席するよ!友人代表のスピーチなら任せてよw」

弾丸は乗り気だ。

「オレも出るよ。弾丸と2人で今までの事全部スピーチしてやるからwww」

さすがに勘弁してくれという顔をしていた。

「えー、私とジョニーがストライカーと出会ったのは、SNSのサークルで童貞同士が集まり、そこでストライカーと出会いました。
こんな感じでスピーチするけどいいかな?」

「ダメに決まってんだろwww童貞だってアピールしてどうすんだよ、オレらww」

弾丸ならホントにスピーチで言いそうだな。

「いやー、それだけは勘弁。恥ずかしくって逃げ出したくなるw」

ストライカーも何だかんだで楽しそうだ。

時間が経つにつれ、ストライカーが饒舌になった。

「だからねー、ホントに私でいいんですか?って伝えたワケよ。で、向こうもよろしくお願いしますって言うから結婚するようになったの!ワハハハハハハ」

ホントに嬉しかったんだろ。

今までで一番いい顔してる。

幸せになれよストライカー!

その後も居酒屋で飲んで食べてバカ話をして、大いに笑った。

ここ最近、大笑いしてなかったが、久々に笑い転げた。

この3人で良かったとつくづく思えた。

帰る頃にはストライカーがベロベロに酔っ払った。

「次、キャバクラ行きますか、キャバクラ」

ストライカーは酔いにまかせてキャバクラに行こうと言い出す。

「マジかストライカー?ここの飲み代だけで十分だよ。それにかなり酔ってんじゃん」

「大丈夫、大丈夫。私が払うから3人は付いてきてくれればいいから!」

大丈夫かなストライカー。

かなり飲んでるぞ。

こんなんでキャバクラ行ったら、迷惑な客だと思われるぞ。

「今日はさ、ストライカーの話が聞けてよかったよ。次は奥さん連れてオフ会やろうぜ」

弾丸、気が早くないか?

「よし、わかった!次は奥さん連れて行くであります!」

ダメだ、完全に酔っぱらってるw

「ホントにホントに今日はありがとう。2人に喜んでくれたのが一番嬉しかった。ホントありがとう」

こんなに羽目を外したストライカーを見るのは初めてだ。

「ストライカー、今日はとりあえずお開きにしよう。また近いウチにやろう、な?」

弾丸はストライカーを抱えるようにして諭す。

この調子で駅まで送り、少し酔いが覚めたストライカーは電車に乗って帰った。

やれやれだ。とにかく結婚が決まったんだ。


ストライカーを見届けた後、オレたちも別々の電車に乗って帰った。

今日はいい日だった。


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