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不毛な同棲生活
ナツの術中にはまった
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結局、オレは寝れずにナツが起きるのを待っていた。
時間は正午を過ぎた辺り。
それとも、このまま逃げようか。
ナツが寝てる間に、オレが荷物をまとめて出ていけばいいだけの事だからな。
オレはすぐさま着替え、素早く、出来るだけ物音を立てないようにして、ゆっくりと玄関に向かい、靴を履いて荷物を抱え、鍵を開けようとした時だった。
「…っ!」
急に後ろから腕を引っ張られ、オレはバランスを崩し、後方へ倒れた。
「…」
ナツは無言で仁王立ちしている。
倒れたオレはナツを見上げるような格好になっていた。
「…どこ行くの?」
ナツの冷ややかな視線が、オレを見下ろす。
「悪いけど、もうここで暮らすのは無理だ。じゃ、そういう事で。今までありがとうな」
「…人殺しの弟のクセに…」
「…」
やっぱり、ナツはオレを許していなかった。
その顔はいつもと様子が違い、無表情で不気味な感じすら覚える。
「だからどうした?オレは人殺しの兄の弟だ。だったら何だと言うんだ?」
オレは立ち上がり、再び部屋に入った。
ナツはパジャマ姿でソファーに座り、足を組んでオレを冷たい目で瞬きもせず、見ていた。
陰と陽、二重人格者とも思えるナツの顔は、完全に陰の顔だ。
「何、開き直るつもり?言っとくけど、アンタは一生苦しめ、と言ったはずよ。覚えているでしょ?」
言葉に感情が無く、棒読みのセリフのような口調に不気味さを感じずにいられない。
「じゃあ聞くが、姉ちゃんと会ったことが1度も無いと言ったよな?おかしくないか?児童養護施設に預けられたとはいえ、いくらでも会える機会はあったはずだろ?顔も見たこと無い、声も聞いた事が無い、おまけに写真すら見たことが無いんだろ?不自然すぎやしないか?」
「…それは私の母が亡くなる数日前に、初めて聞かされたと言ったでしょ?もう覚えてないの?」
ウソをついてるのかどうかは知らないが、それまで姉の存在すら知らなかったというのは、あまりにも不自然だ。
「だが、戸籍上では、お前の姉なんだよな、先生は。その間、何度か親が児童養護施設に行って引き取ろうとしたけど、先生は拒否した。じゃあ聞くが、それまで姉の存在が全く知らなかったってのは、おかしくないか?それだけお前の姉ちゃんを連れ戻そうと必死になってた親は、お前に一切姉の存在を教えなかったというのか?」
鴨志田が頑なに親元へ戻るのを拒否したというのは、何となくだが理解できる。
生んでおいて、経済的に育てるのが無理だからという理由で、児童養護施設に預けた。
大人の事情でそうせざるを得なかったのだろう。
だが、ナツが生まれた時は、経済的に育てられる環境だったと言った。
なのに、鴨志田は家に戻るのを拒否した。
だとしたら、コイツは既に鴨志田の存在を知ってないとおかしいだろ。
それに何故、鴨志田は広瀬という姓から変えたのか。
単に客として来ていた会社のお偉いさんとはいえ、そう簡単に養子縁組を結ぶものなのか。
オレの考えすぎだと思えばそうなのかもしれない。
しかし何故、鴨志田は姓を変える必要があったのか?
その辺が引っ掛かる。
それにコイツは、徹底した秘密主義者だ。
オレに対して全く隙を見せない。
何かを隠しているのか。
「だから何度も言ってるでしょ?意外と頭悪いんだね、亮ちゃんは。その頃、私はまだ小学生だったのよ。親が私に気を使って知らせなかったんでしょ?」
コイツの言う事も一理ある。
ホントに黙って隠してたのかもしれない。
だが、違和感を感じる。
何度も施設に足を運んで鴨志田を説得したという事は、親としては、鴨志田が家に戻るのという事を仮定しながら施設に出向いた事になる。
もし、仮に親がコイツに何も言わず、ある日突然に鴨志田が家に戻り、この人が貴女のお姉ちゃんよ、と言えばどう思うのだろうか?
そんな事を急に言われても、お姉ちゃん、と呼べるものなのか。
何か引っ掛かる…
だが、ナツはそれに関しては何も言わない。
中々尻尾を出さない。
貴女にはお姉ちゃんがいました、今まで隠してたけど、出来る事なら会いたい、そしてその数日後に母親は息を引き取った。
おまけに亡くなった日にちが鴨志田と全く同じ日だと?
どうにも解せない。
コイツに関しては、何がなんでも、尻尾を掴みたい。
この以上なまでの秘密主義は、裏を返せば、何かあるからに違いない。
ならば尻尾を掴むまで、ここに居座ってやろう。
そして、とりあえず一芝居しようと。
オレはナツの前に座り、土下座のようにして頭を下げた。
「…オレが悪かった…やっぱりオレは他に行くところなんて無い。だからここにもうしばらく居させてくれないか?ダメというなら出ていくしかないが…」
ナツに許しを乞うような言い方で謝った。
暫く無言のまま、ナツはジッとオレを見ていた。まるで観察するかのように。
「亮ちゃん…」
「…ん、どうした?」
ナツは立ち上がり、パジャマの下を脱いだ。
そしてまたソファーに座り股を開き、自らの指で花弁を広げて見せた。
「仲直りに挿れて?ねっ?」
さっきとはうって変わって、妖しい目付きをしてオレを誘ってきた。
ここで拒むと余計に怪しまれるのだが、とてもそんな気分になれない。
「今、気が動転して勃たないんだ…」
オレは服を脱ぎ全裸になった。
肉棒は萎えた状態だ。
「亮ちゃんは世話がやけるなぁ、ホントに。フフッ」
そう言って、ナツは目の前にある肉棒をパクリと咥えた。
口内で舌が絡み付き、あっという間にビンビンに硬くなった。
「もう大丈夫でしょ?私のここ、もうこんなに濡れてるの…」
オナニーをするみたいにナツは指でクリトリスを刺激していた。
こうなりゃ化けの皮剥がすまでナツの言うとおりにしよう。
オレはソファーで足を広げているナツの間に入り、肉棒を挿れた。
そして激しくパンパンと音を立て、正常位の状態で腰を前後に動かした。
早くイカないと。さっさとイッて終わらせよう、オレは更に激しくピストンを繰り返した。
ナツはオレにしがみつき、耳たぶを軽く噛んだり舐めたりした。
その刺激からか、気分が高まり、そろそろイキそうになった。
「あぁ、イク、イクぞ」
オレは射精する直前に肉棒を抜いて発射しようとした。
だが、ナツは物凄い力で足を絡め、カニ挟みの状態でオレを離してくれない。
「出して、中に出してっ!」
オレはその足の力と腕で身体全体にしがみつき、そのまま中で発射した…
ドクドクっと膣内でザーメンが大量に発射してるのが解る。
肉棒に全ての神経が集中するかのように、ナツの中で果てた。
ナツは手足でオレにしがみついたまま、一滴残らず中に出されたのを感じ、暫くそのまま状態で中出しをされた余韻に浸っていた。
「スゴい、亮ちゃんのザーメン私の中でいっぱい出た…これで亮ちゃんと私の間に、待望の赤ちゃんが出来るね…」
…やられた。まさかイク瞬間にガッチリとホールドされるとは思ってもみなかった。
ナツの術中にはまってしまった…
これで妊娠したらオレは…
時間は正午を過ぎた辺り。
それとも、このまま逃げようか。
ナツが寝てる間に、オレが荷物をまとめて出ていけばいいだけの事だからな。
オレはすぐさま着替え、素早く、出来るだけ物音を立てないようにして、ゆっくりと玄関に向かい、靴を履いて荷物を抱え、鍵を開けようとした時だった。
「…っ!」
急に後ろから腕を引っ張られ、オレはバランスを崩し、後方へ倒れた。
「…」
ナツは無言で仁王立ちしている。
倒れたオレはナツを見上げるような格好になっていた。
「…どこ行くの?」
ナツの冷ややかな視線が、オレを見下ろす。
「悪いけど、もうここで暮らすのは無理だ。じゃ、そういう事で。今までありがとうな」
「…人殺しの弟のクセに…」
「…」
やっぱり、ナツはオレを許していなかった。
その顔はいつもと様子が違い、無表情で不気味な感じすら覚える。
「だからどうした?オレは人殺しの兄の弟だ。だったら何だと言うんだ?」
オレは立ち上がり、再び部屋に入った。
ナツはパジャマ姿でソファーに座り、足を組んでオレを冷たい目で瞬きもせず、見ていた。
陰と陽、二重人格者とも思えるナツの顔は、完全に陰の顔だ。
「何、開き直るつもり?言っとくけど、アンタは一生苦しめ、と言ったはずよ。覚えているでしょ?」
言葉に感情が無く、棒読みのセリフのような口調に不気味さを感じずにいられない。
「じゃあ聞くが、姉ちゃんと会ったことが1度も無いと言ったよな?おかしくないか?児童養護施設に預けられたとはいえ、いくらでも会える機会はあったはずだろ?顔も見たこと無い、声も聞いた事が無い、おまけに写真すら見たことが無いんだろ?不自然すぎやしないか?」
「…それは私の母が亡くなる数日前に、初めて聞かされたと言ったでしょ?もう覚えてないの?」
ウソをついてるのかどうかは知らないが、それまで姉の存在すら知らなかったというのは、あまりにも不自然だ。
「だが、戸籍上では、お前の姉なんだよな、先生は。その間、何度か親が児童養護施設に行って引き取ろうとしたけど、先生は拒否した。じゃあ聞くが、それまで姉の存在が全く知らなかったってのは、おかしくないか?それだけお前の姉ちゃんを連れ戻そうと必死になってた親は、お前に一切姉の存在を教えなかったというのか?」
鴨志田が頑なに親元へ戻るのを拒否したというのは、何となくだが理解できる。
生んでおいて、経済的に育てるのが無理だからという理由で、児童養護施設に預けた。
大人の事情でそうせざるを得なかったのだろう。
だが、ナツが生まれた時は、経済的に育てられる環境だったと言った。
なのに、鴨志田は家に戻るのを拒否した。
だとしたら、コイツは既に鴨志田の存在を知ってないとおかしいだろ。
それに何故、鴨志田は広瀬という姓から変えたのか。
単に客として来ていた会社のお偉いさんとはいえ、そう簡単に養子縁組を結ぶものなのか。
オレの考えすぎだと思えばそうなのかもしれない。
しかし何故、鴨志田は姓を変える必要があったのか?
その辺が引っ掛かる。
それにコイツは、徹底した秘密主義者だ。
オレに対して全く隙を見せない。
何かを隠しているのか。
「だから何度も言ってるでしょ?意外と頭悪いんだね、亮ちゃんは。その頃、私はまだ小学生だったのよ。親が私に気を使って知らせなかったんでしょ?」
コイツの言う事も一理ある。
ホントに黙って隠してたのかもしれない。
だが、違和感を感じる。
何度も施設に足を運んで鴨志田を説得したという事は、親としては、鴨志田が家に戻るのという事を仮定しながら施設に出向いた事になる。
もし、仮に親がコイツに何も言わず、ある日突然に鴨志田が家に戻り、この人が貴女のお姉ちゃんよ、と言えばどう思うのだろうか?
そんな事を急に言われても、お姉ちゃん、と呼べるものなのか。
何か引っ掛かる…
だが、ナツはそれに関しては何も言わない。
中々尻尾を出さない。
貴女にはお姉ちゃんがいました、今まで隠してたけど、出来る事なら会いたい、そしてその数日後に母親は息を引き取った。
おまけに亡くなった日にちが鴨志田と全く同じ日だと?
どうにも解せない。
コイツに関しては、何がなんでも、尻尾を掴みたい。
この以上なまでの秘密主義は、裏を返せば、何かあるからに違いない。
ならば尻尾を掴むまで、ここに居座ってやろう。
そして、とりあえず一芝居しようと。
オレはナツの前に座り、土下座のようにして頭を下げた。
「…オレが悪かった…やっぱりオレは他に行くところなんて無い。だからここにもうしばらく居させてくれないか?ダメというなら出ていくしかないが…」
ナツに許しを乞うような言い方で謝った。
暫く無言のまま、ナツはジッとオレを見ていた。まるで観察するかのように。
「亮ちゃん…」
「…ん、どうした?」
ナツは立ち上がり、パジャマの下を脱いだ。
そしてまたソファーに座り股を開き、自らの指で花弁を広げて見せた。
「仲直りに挿れて?ねっ?」
さっきとはうって変わって、妖しい目付きをしてオレを誘ってきた。
ここで拒むと余計に怪しまれるのだが、とてもそんな気分になれない。
「今、気が動転して勃たないんだ…」
オレは服を脱ぎ全裸になった。
肉棒は萎えた状態だ。
「亮ちゃんは世話がやけるなぁ、ホントに。フフッ」
そう言って、ナツは目の前にある肉棒をパクリと咥えた。
口内で舌が絡み付き、あっという間にビンビンに硬くなった。
「もう大丈夫でしょ?私のここ、もうこんなに濡れてるの…」
オナニーをするみたいにナツは指でクリトリスを刺激していた。
こうなりゃ化けの皮剥がすまでナツの言うとおりにしよう。
オレはソファーで足を広げているナツの間に入り、肉棒を挿れた。
そして激しくパンパンと音を立て、正常位の状態で腰を前後に動かした。
早くイカないと。さっさとイッて終わらせよう、オレは更に激しくピストンを繰り返した。
ナツはオレにしがみつき、耳たぶを軽く噛んだり舐めたりした。
その刺激からか、気分が高まり、そろそろイキそうになった。
「あぁ、イク、イクぞ」
オレは射精する直前に肉棒を抜いて発射しようとした。
だが、ナツは物凄い力で足を絡め、カニ挟みの状態でオレを離してくれない。
「出して、中に出してっ!」
オレはその足の力と腕で身体全体にしがみつき、そのまま中で発射した…
ドクドクっと膣内でザーメンが大量に発射してるのが解る。
肉棒に全ての神経が集中するかのように、ナツの中で果てた。
ナツは手足でオレにしがみついたまま、一滴残らず中に出されたのを感じ、暫くそのまま状態で中出しをされた余韻に浸っていた。
「スゴい、亮ちゃんのザーメン私の中でいっぱい出た…これで亮ちゃんと私の間に、待望の赤ちゃんが出来るね…」
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