快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

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不毛な同棲生活

近親相姦再び

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ナツは元の表情に戻った。
オレの事を許してくれるとも、許してくれないとも言わない。
ただ、今まで通りの感じで、一緒に暮らした。

ナツの部屋に転がり込んで、かれこれ一月半ぐらいになる。

相変わらず心療内科に通い、処方された薬を服用している。
見た目には効き目があるのかどうかなんて、分からないが、少しずつ良くなってきているように思える。
薬を飲んだからといって、劇的に治るという事はない。

たまにウッ、と息苦しくなる時があるが、その程度ならすぐに元に戻るようになった。

睡眠も一時期に比べたら、少しは眠れるようになり、食欲もいくらか戻った。

ただ、心の奥底に突き刺さったナツの言葉
「人殺しの弟!」「死ぬのが楽なら生きて一生苦しめ!」

この言葉が離れない。

苦しんで、もがいて、死ぬ事すら出来ない。

ナツはそんな事を口にしなくなったが、いつまたその言葉を言われるのか、それを思う度に、オレは生きながら死んでいるかのように過ごしていくのだろう。

「亮ちゃん。たまには、外に出ない?」

ナツが休みの日にオレを誘い、外に出た。

行き交う人と人。この人達は何を考え、何を思って生きているのだろうか。

人間観察というワケじゃないが、知らず知らずのうちに、そんな事を考えるようになった。

「亮ちゃん、家にばかりいると良くないよ、こうやって、たまには外に出ないと」

ナツはオレの身を案じて、そんな事を言ったのか?

ただでさえ、人を信じないと思っていたオレは、更に猜疑心の塊のような人間になっていった。

それとは裏腹に、ナツは献身的にオレに尽くすようになった。

最初のうちは、心の中ではオレの事を許してないだろうと思っていたが、徐々にそういう気持ちも薄らいできて、オレの中の気力が、段々と湧いてきた。

ナツは相変わらず、昼間はモデルの仕事、夜はキャバクラで働き、忙しい身なのにオレの為に飯を作ったり、洗濯をしたりと至れり尽くせりな毎日を過ごしていった。

一時期、ソファーで寝ていたオレを、ベッドで一緒に寝ようと言って、同じベッドで寝るようになった。

そして、ある変化が訪れた。
何年ぶりに朝勃ちしていた。

もう、何年も女と交わってないせいか、それともナツのお陰なのか分からないが、久しぶりに下半身の力が漲る。天を突き破るかの如く、肉棒が勃起してパンツ越しからそそり勃っていた。

こんなの、いつ以来だろうか、
それだけ元気になってきた証だ。

ナツに朝勃ちしてるのがバレないよう、背を向け、後ろ姿しか見せずにトイレに入った。

朝勃ちは小便をすれば収まるものだが、収まる気配が無い。

この様子をナツに見られるのが恥ずかしく思い、オレはナツに見えないようにして、背を向けながら再びベッドに入った。

「亮ちゃん」

「ん、何?」

「朝勃ちしてるでしょ?」

バレてたのか?

「いや、そんな元気はないよ」

背を向け素っ気なく言ったが、ナツはオレの身体を引っ張り、仰向けの状態にされてしまった。

「こんなに元気じゃない」

ナツは何だか嬉しそうに、オレの下半身を凝視した。

ナツと身体の関係を結ぶつもりは無い。

関係を持つと、近親相姦というタブーを犯してしまう。

「もういいだろ!男なんだし、こういう現象があって当たり前だろ」

変なものを見られた気分で恥ずかしかった。

「亮ちゃん、私だってシタくなる時があるんだよ?特に生理前はムラムラしてくるんだから」

女にも性欲があるのは、母で十分理解した。あの頃は毎日、母の口内や膣内に何度も射精した。

母以外に性欲を掻き立てるような女はいない。
そう悟った時、オレは身体の関係を結ぶ事を止めた。

ナツは、オレの肉棒をギュッと掴んだ。

「何すんだよ」

「フフッ、亮ちゃんシよっ」

色っぽい表情に変わったナツは、服を脱ぎ始め全裸になった。

モデルをやってるだけあって、スレンダーながらスタイルが抜群だ。
あまり大きくないが、胸も張りがあり、ウエストもくびれてプロポーションは申し分ない。

オレはナツの身体に見とれてしまった。

(待て、ナツはオレにとっては叔母さんにあたる女だ!そして、オレは甥にあたるんだ!もう近親相姦なんてやっちゃいけない)

しかし、性欲が甦った今、下半身の疼きが収まらない。

ナツは全裸でオレに覆い被さってきた。

久々の女性特有のいい匂い。
そこでオレの理性はぶっ飛んだ。

後は無我夢中でバックからナツの蜜壷に挿入し、激しく突きまくった。

「あぁ、亮ちゃん、いぃ~」

ナツは感じやすい身体なのか、何度もビクン、ビクンとイッた。

オレも最後は正常位で激しくピストンして、腹の上に大量のザーメンを吐き出した。

久しぶりだからか、ナツの顔まで勢いよく飛んだ。

「亮ちゃん、スゴく良かった…何回イッたか分からないぐらいスゴく良かった…」

「はぁ、はぁ…」

オレは何年かぶりのセックスで、汗だくになって腰を動かしていた。

(またやっちまった…)

近親相姦。この四文字から逃れなれないのか、オレは。

この日を境に、暇さえあれば、ナツの濡れた秘部にいきり勃った肉棒を突き挿す日々を送った。

人を信じない者同士が、セックスでコミュニケーションをとる…
そんな爛れた日を過ごし、オレはナツの身体に溺れていった。

こんな気持ちは母以来だ…
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