快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

sky-high

文字の大きさ
上 下
24 / 189
忌まわしき過去

母親に頼もう

しおりを挟む
オレたちは無言のまま夕飯を食べた。

食器を片付けた後、ソファーに寝転んでテレビを観ていたが、頭の中はどうやって借金を返そうか、その事でいっぱいだった。



鴨志田は部屋で乾燥機の中にあった洗濯物を畳んでいた。

重苦しい空気が漂う。

その雰囲気に耐えられなくなり、テレビを消して風呂に入った。


これからどうしようか…

このまま追い出そうと考えたが、成り行きとは言え、鴨志田が来てくれたお陰で生活が楽になった。

その点は感謝しなければならない。
じゃあ、どうすればいいのか…




湯槽の中で色々と解決策を考えていた。

そう言えば、テレビで過払い金に関するCMをよく観る。
もし、それに当てはまるならば、過払い金が返ってくるかも、と。

風呂から上って、過払い金の事を話してみた。

「先生、よくCMで過払い金がどうのとか言ってるじゃん?あれってどうなんだろ?」

「無理よ、あそこはヤミ金のようなローン会社なの…」

「いや、だってCMでもそう言ってるじゃん?相談してみようよ」

「…ありがとう古賀くん。ワタシここを出ることにするわ」

「そういうワケにはいかない。先生が居てくれて飯がちゃんと食えるようになったし、感謝してるんだ。だからオレが何とかするから、ここに居てくれよ」

鴨志田の表情は暗い。

「古賀くん、今のワタシには600万の借金があるの。毎月10万近く払っても利息ばかりで元金が減らないの。何であんなバカな事したんだろ…」

600万!しかも、利息だけで毎月10万って…

まさに借金地獄だ。

ふと、母の顔が浮かんだ。

母ならそのぐらいの金は持ってるが、タダで貸すつもりは無いだろう。

また近親相姦を繰り返す日々に逆戻りするのか…

でも、それしか借金を返す方法は無い。

悩んだが、それで借金が帳消しになるなら致し方ない。

オレは母に金を借りる事にした。





しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...