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忌まわしき過去
まさか借金?
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鴨志田との同居生活が始まった。
父が生前使用していた部屋に所狭しと荷物が置いてある。
その中で気になったのは、有名ブランドのバッグや服、靴、香水等が一杯…
見た目が地味な鴨志田に似合わない。しかも、教員の給料でこんな高い物が買えるのだろうか。
私生活は結構派手なのか、とも思ったのだが、あの教師がこんなブランド物を身に着ける姿が想像出来ない。
もう一つ気になったのは、いくら担任が生徒の生活を心配するからと言って、同居しようなんて普通ではあり得ない。何か引っ掛かる。
だが、鴨志田は帰りに買い物をして、ちゃんと夕飯まで作ってくれる。
怪しい様子は今のところ皆無だ。
同居生活を始めて、今更ながら思ったのは、風呂もトイレも何もかもが共同で使用する事だ。
洗濯も、オレと鴨志田の下着を一緒に洗って乾燥機にかけ、こっちはオレの下着、こっちは鴨志田の下着、と分別しなければならない。
鴨志田の入浴中に乾燥機から洗濯物を取り出し、仕分けしていた時だった。
その中にブラジャーがあったので、思わず手にして、サイズを確認した。
真っ赤でカップの部分がシースルーだ。
サイズはGと記されている。
Gカップ、母よりも大きい!
一体どんな胸なんだろう、興味が湧いたと同時に勃起した。
このブラジャーを硬くなった肉棒に包み、オナニーをしたら嘸かし気持ちイイだろうな、と思い付き、ズボンとパンツを下ろし、硬直したペニスにブラジャーを巻つけようとした。
「ん?」
目を凝らしてよく見ると、海外有名ブランドのロゴマークが入っていた。
「下着までブランド物かよ…どんな金銭感覚なんだ?」
思えば、ここに住んで半月が経過するが、鴨志田がブランド物の服を着ている姿を見た事が無い。
いつもは、黒のジャケットに白のブラウス。下は黒のスカート、もしくはパンツスタイルで、
長めの黒髪を一つに束ね、赤い縁のメガネをかけている。
まるで、就職活動をしている学生みたいな格好だ。
鴨志田の部屋に入った。
何でこんなにブランド物が多いのだろうか。
バッグ一つにしたって一万や二万で買えるような代物ではない。
単なるオレの思い過ごしなのだろうか…
大人には大人にしか、分からない事もある、そういうもんだろう、と。
それに鴨志田との同居生活はこれと言った不満も無く、それなりに楽しく過ごした。
同居してから二ヶ月が経過した。
その日はバイトが無かったので、学校が終わると、真っ直ぐ家に帰った。
1Fの集合ポストを開けると、鴨志田宛の封書が入っていた。
裏には【アーバンファイナンス】という差出の社名が記され、督促状と書かれていた。
トクソクジョウ?何だ、それは。
意味は解らないが、仰々しい文字が事の重大さを物語っていた。
アーバンファイナンス…何だろう。
しかも鴨志田宛だ。
見てはいけない物を見てしまった気がして、オレは封書をポストに戻した。
エレベーターに乗り、スマホでアーバンファイナンスと検索した。
どうやら、消費者金融の会社らしい。
鴨志田は借金をしてるのか…?
イヤな予感がした。
エレベーターを降りて玄関を開け、鴨志田の部屋に入った。
鴨志田はまだ学校にいる。
タンスとクローゼットの中には、有名ブランドの服やバッグがギッシリ。
一体、どのくらいの値段がするのだろうか。
牛革のレザー加工に、チェーンストラップ。
大きなロゴマークが描かれたハンドバッグを取り出し、これと同じタイプのバッグの値段を調べた。
【530000円】
…53万っ?!
こんなバッグが50万以上…
まさか、他の物もそれぐらいの値段なのか?
服 バッグ 財布 靴と片っ端から調べた。
…どれもこれも、最低10万は越える代物だ。
総額で、500万は優に超える。
一介の教師が簡単に購入できる物ではない。
督促状という意味も調べてみた。
返済を促す手紙と書いてある。
オレの予感は当たった…
という事は、借金で首が回らなくなってここに逃げ込んだのではないか?
多分この調子じゃ、住んでいた部屋の家賃すら払ってないのでは…
一緒に住もうと言ったが、借金取りから逃げる為に体良く取り繕っただけか!
とんでもない女を住まわせてしまった…
とにかく、鴨志田が帰って来たら問い詰めよう。
父が生前使用していた部屋に所狭しと荷物が置いてある。
その中で気になったのは、有名ブランドのバッグや服、靴、香水等が一杯…
見た目が地味な鴨志田に似合わない。しかも、教員の給料でこんな高い物が買えるのだろうか。
私生活は結構派手なのか、とも思ったのだが、あの教師がこんなブランド物を身に着ける姿が想像出来ない。
もう一つ気になったのは、いくら担任が生徒の生活を心配するからと言って、同居しようなんて普通ではあり得ない。何か引っ掛かる。
だが、鴨志田は帰りに買い物をして、ちゃんと夕飯まで作ってくれる。
怪しい様子は今のところ皆無だ。
同居生活を始めて、今更ながら思ったのは、風呂もトイレも何もかもが共同で使用する事だ。
洗濯も、オレと鴨志田の下着を一緒に洗って乾燥機にかけ、こっちはオレの下着、こっちは鴨志田の下着、と分別しなければならない。
鴨志田の入浴中に乾燥機から洗濯物を取り出し、仕分けしていた時だった。
その中にブラジャーがあったので、思わず手にして、サイズを確認した。
真っ赤でカップの部分がシースルーだ。
サイズはGと記されている。
Gカップ、母よりも大きい!
一体どんな胸なんだろう、興味が湧いたと同時に勃起した。
このブラジャーを硬くなった肉棒に包み、オナニーをしたら嘸かし気持ちイイだろうな、と思い付き、ズボンとパンツを下ろし、硬直したペニスにブラジャーを巻つけようとした。
「ん?」
目を凝らしてよく見ると、海外有名ブランドのロゴマークが入っていた。
「下着までブランド物かよ…どんな金銭感覚なんだ?」
思えば、ここに住んで半月が経過するが、鴨志田がブランド物の服を着ている姿を見た事が無い。
いつもは、黒のジャケットに白のブラウス。下は黒のスカート、もしくはパンツスタイルで、
長めの黒髪を一つに束ね、赤い縁のメガネをかけている。
まるで、就職活動をしている学生みたいな格好だ。
鴨志田の部屋に入った。
何でこんなにブランド物が多いのだろうか。
バッグ一つにしたって一万や二万で買えるような代物ではない。
単なるオレの思い過ごしなのだろうか…
大人には大人にしか、分からない事もある、そういうもんだろう、と。
それに鴨志田との同居生活はこれと言った不満も無く、それなりに楽しく過ごした。
同居してから二ヶ月が経過した。
その日はバイトが無かったので、学校が終わると、真っ直ぐ家に帰った。
1Fの集合ポストを開けると、鴨志田宛の封書が入っていた。
裏には【アーバンファイナンス】という差出の社名が記され、督促状と書かれていた。
トクソクジョウ?何だ、それは。
意味は解らないが、仰々しい文字が事の重大さを物語っていた。
アーバンファイナンス…何だろう。
しかも鴨志田宛だ。
見てはいけない物を見てしまった気がして、オレは封書をポストに戻した。
エレベーターに乗り、スマホでアーバンファイナンスと検索した。
どうやら、消費者金融の会社らしい。
鴨志田は借金をしてるのか…?
イヤな予感がした。
エレベーターを降りて玄関を開け、鴨志田の部屋に入った。
鴨志田はまだ学校にいる。
タンスとクローゼットの中には、有名ブランドの服やバッグがギッシリ。
一体、どのくらいの値段がするのだろうか。
牛革のレザー加工に、チェーンストラップ。
大きなロゴマークが描かれたハンドバッグを取り出し、これと同じタイプのバッグの値段を調べた。
【530000円】
…53万っ?!
こんなバッグが50万以上…
まさか、他の物もそれぐらいの値段なのか?
服 バッグ 財布 靴と片っ端から調べた。
…どれもこれも、最低10万は越える代物だ。
総額で、500万は優に超える。
一介の教師が簡単に購入できる物ではない。
督促状という意味も調べてみた。
返済を促す手紙と書いてある。
オレの予感は当たった…
という事は、借金で首が回らなくなってここに逃げ込んだのではないか?
多分この調子じゃ、住んでいた部屋の家賃すら払ってないのでは…
一緒に住もうと言ったが、借金取りから逃げる為に体良く取り繕っただけか!
とんでもない女を住まわせてしまった…
とにかく、鴨志田が帰って来たら問い詰めよう。
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