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交流戦真っ只中
KINGDOMバッテリー
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反町は2番光岡をサードゴロ、3番浅倉をセンターフライに打ち取り1回の表を終了。
対するKINGDOMのエース登坂は7勝6敗 防御率3.77の成績。
1回の裏Glanzの攻撃。
今日から1番に座った森高が打席に入った。
森高を1番に据えた理由は、石川と比較して出塁率の高さと長打力を買っての事。
勿論、言い出しっぺはひろしだ。
昨年トリプルスリーを達成しただけあって、走力も石川と遜色ない。
KINGDOMのエース登坂は150を越えるストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップを武器にする本格派。
マスクを被るのは、今やKINGDOMの正捕手としてリーグを代表するキャッチャーとなった小室。
肩、リード、キャッチング共に一流で、首位を独走する要因を担う。
右打席に森高が入る。
昨年打点王、本塁打は徳川に次ぐ2位。
サインが決まり、登坂が第1球を投げた。
ストレートが僅かに外れてボール。
スピードガンは152 km/hを表示。
ボールのキレは悪くない。
続けて2球目、今度は低めに落とすチェンジアップ。
森高はこれを空振り。
ワンボール、ワンストライクとなる。
3球目、外へ流れるスライダーをカット。
これでツーストライクと追い込む。
次で仕留めたいところだが、森高はツーストライクになるとコンパクトなバッティングに変えてくる。
となると、ここは変化球よりもストレートで決めたい。
小室のサインに頷き、登坂が4球目を投げた。
インコース低めのストレートだ。
しかし、森高は腕を畳んで上手く捕らえる。
グーンと打球はレフト線に上がり、左に切れてファール。
154 km/hのストレートだったが、タイミングは合ってる。
どうやらストレートを待っているようだ。
となれば、次は変化球で攻めたい。
小室がサインを出す。
登坂は小室のサインに首を振った事が無い。
それだけ小室のリードを信頼している。
そして5球目を投げた。
フワッとした101 km/hのカーブが弧を描く。
タイミングを外された森高はバットが出ず、見逃しの三振に倒れた。
先ずはワンアウト。
KINGDOMベンチでは、翔田プレイングマネージャーが拍手を送る。
「ヨシ、いいゾ!その調子でドンドン投げろ!」
球界の盟主と言われたKINGDOMの今年課せられた指名は、リーグ優勝と日本一の奪還だ。
その為には、Glanzとの連戦は全勝して更なる勢いをつけたいところ。
近年は監督業と抑えを兼任しているが、機会があれば野手も復活させたいと考えている。
野球の申し子と呼ばれた翔田も30を過ぎてベテランの域に差し掛かっているが、投手と野手の二刀流復活を望んでいるファンは多い。
森高が倒れ、続くバッターは2番徳川。
去年のMVPで首位打者、本塁打王の二冠でもある。
今シーズンは打率.297 本塁打13 打点32と昨年に比べて低い数字だが、チャンスに強く、得点圏打率は.427とリーグトップ。
ここも小室は慎重にリードする。
徳川を抑えても、次のバッター菅原は現在首位打者。
更に続くのは現役最高の右バッター白石と控えており、気が抜けない。
徳川への初球はインコースへ入るスライダー。
徳川はこれを見送る。
「ストライクワンっ!」
スライダーの曲がりはさほど大きくないが、手元で鋭角的に曲がるせいで、打ってもボテボテのゴロになるケースが多い。
徳川は打席を外し、二度三度と素振りを行う。
今年は昨年と比べてバットを構える位置が少し高い。
登坂が2球目を投げた。
ストレートがアウトコース低めにズバッと決まった。
徳川はバットで捕らえたがファール。
初球から積極的に振ってくる。
3球目は再びアウトコースへストレート、これも徳川はバットを当てるが左に切れてファール。
カウント変わらずツーストライク。
小室がこれで決めようと目で訴える。
それを見た登坂は大きく頷き、4球目を投げた。
球速をかなり落としたスローカーブだ。
虚をつかれた徳川は、バットを出す事も出来ず、見逃しの三振に倒れる。
森高の打席と同様、緩急をつけたピッチングに呆気にとられる。
これでツーアウト。
次はリーグトップの打率を誇る3番菅原だ。
対するKINGDOMのエース登坂は7勝6敗 防御率3.77の成績。
1回の裏Glanzの攻撃。
今日から1番に座った森高が打席に入った。
森高を1番に据えた理由は、石川と比較して出塁率の高さと長打力を買っての事。
勿論、言い出しっぺはひろしだ。
昨年トリプルスリーを達成しただけあって、走力も石川と遜色ない。
KINGDOMのエース登坂は150を越えるストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップを武器にする本格派。
マスクを被るのは、今やKINGDOMの正捕手としてリーグを代表するキャッチャーとなった小室。
肩、リード、キャッチング共に一流で、首位を独走する要因を担う。
右打席に森高が入る。
昨年打点王、本塁打は徳川に次ぐ2位。
サインが決まり、登坂が第1球を投げた。
ストレートが僅かに外れてボール。
スピードガンは152 km/hを表示。
ボールのキレは悪くない。
続けて2球目、今度は低めに落とすチェンジアップ。
森高はこれを空振り。
ワンボール、ワンストライクとなる。
3球目、外へ流れるスライダーをカット。
これでツーストライクと追い込む。
次で仕留めたいところだが、森高はツーストライクになるとコンパクトなバッティングに変えてくる。
となると、ここは変化球よりもストレートで決めたい。
小室のサインに頷き、登坂が4球目を投げた。
インコース低めのストレートだ。
しかし、森高は腕を畳んで上手く捕らえる。
グーンと打球はレフト線に上がり、左に切れてファール。
154 km/hのストレートだったが、タイミングは合ってる。
どうやらストレートを待っているようだ。
となれば、次は変化球で攻めたい。
小室がサインを出す。
登坂は小室のサインに首を振った事が無い。
それだけ小室のリードを信頼している。
そして5球目を投げた。
フワッとした101 km/hのカーブが弧を描く。
タイミングを外された森高はバットが出ず、見逃しの三振に倒れた。
先ずはワンアウト。
KINGDOMベンチでは、翔田プレイングマネージャーが拍手を送る。
「ヨシ、いいゾ!その調子でドンドン投げろ!」
球界の盟主と言われたKINGDOMの今年課せられた指名は、リーグ優勝と日本一の奪還だ。
その為には、Glanzとの連戦は全勝して更なる勢いをつけたいところ。
近年は監督業と抑えを兼任しているが、機会があれば野手も復活させたいと考えている。
野球の申し子と呼ばれた翔田も30を過ぎてベテランの域に差し掛かっているが、投手と野手の二刀流復活を望んでいるファンは多い。
森高が倒れ、続くバッターは2番徳川。
去年のMVPで首位打者、本塁打王の二冠でもある。
今シーズンは打率.297 本塁打13 打点32と昨年に比べて低い数字だが、チャンスに強く、得点圏打率は.427とリーグトップ。
ここも小室は慎重にリードする。
徳川を抑えても、次のバッター菅原は現在首位打者。
更に続くのは現役最高の右バッター白石と控えており、気が抜けない。
徳川への初球はインコースへ入るスライダー。
徳川はこれを見送る。
「ストライクワンっ!」
スライダーの曲がりはさほど大きくないが、手元で鋭角的に曲がるせいで、打ってもボテボテのゴロになるケースが多い。
徳川は打席を外し、二度三度と素振りを行う。
今年は昨年と比べてバットを構える位置が少し高い。
登坂が2球目を投げた。
ストレートがアウトコース低めにズバッと決まった。
徳川はバットで捕らえたがファール。
初球から積極的に振ってくる。
3球目は再びアウトコースへストレート、これも徳川はバットを当てるが左に切れてファール。
カウント変わらずツーストライク。
小室がこれで決めようと目で訴える。
それを見た登坂は大きく頷き、4球目を投げた。
球速をかなり落としたスローカーブだ。
虚をつかれた徳川は、バットを出す事も出来ず、見逃しの三振に倒れる。
森高の打席と同様、緩急をつけたピッチングに呆気にとられる。
これでツーアウト。
次はリーグトップの打率を誇る3番菅原だ。
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