Baseball Freak 主砲の一振り 7

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交流戦真っ只中

盟主の逆襲

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Glanzの第2本拠地、横浜シーサイドパーク。

これからアポロリーグ東地区1位の東京KINGDOMとの3連戦を迎える。

昨年伏兵とも言える長野ニックスに不覚を取ったKINGDOM。

今季は開幕から好調で、投打が噛み合い首位を独走。

好調の秘訣は、主砲の棚橋をはじめとする打撃陣と、プレイングマネージャーで抑えの翔田翼の活躍による。

4番棚橋はここまでリーグトップの18本塁打をマーク。

3番を打つ浅倉は打率.336で現在首位打者。

この破壊力あるクリーンアップの前にお膳立てするのは、今年から1番バッターに任命されたマーク・ジェイコブス外野手。

来日3年目となるマークは、昨年までファームでプレーしていた。

日本の野球に慣れる為、翔田監督が徹底的に鍛え上げた。

外国人選手でありながら、セーフティバントを多用し、チャンスがあれば積極的に次の塁を狙うアグレッシブな走塁が特徴。

打率は.251と低いが、出塁率は.363と1割以上も高い。

ジャパニーズスタイルのベースボールを身につけた助っ人の出塁がカギを握る。

先発はKINGDOMがエース登坂。

対するGlanzは反町。

KINGDOMのスターティングメンバー

1 (右) マーク 55
2 (二) 光岡 26
3 (中) 浅倉 8
4 (三) 棚橋 3
5 (捕) 小室 5
6 (指) 稲葉 9
7 (左) 夏川 2
8 (一) ベイル 33
9 (遊) 佐藤 0

(投) 登坂 18

Glanzのスターティングメンバー

1 (右) 森高 7
2 (一) 徳川 23
3 (左) 菅原 3
4 (遊) 白石 5
5 (中) ｸﾛﾌｫｰﾄﾞ24
6 (指) 眞田 25
7 (二) 石川 8
8 (三) 乃木 10
9 (捕) 比村 27

(投) 反町 15

Glanzはこの日からトップバッターを石川から森高に変えた。

森高は長打力と選球眼に加え、トリプルスリーを昨年成し遂げた走力にひろしが着目し、1番に置いた。

キャプテン石川は下位打線の要として万能的にプレーしてもらうという役割となった。

先発反町はリーグトップの9勝を挙げ、この試合に勝てば3年連続2桁勝利となる。

午後6時、主審の手が挙がってプレーボール。

KINGDOMの新たなリードオフマンマークが左打席に入った。

スイッチヒッターの彼はバットを短めに持ってやや前かがみなフォーム。

第1球はアウトコースに外れたストレート。

ボールワン。

球速は152 km/hと表示された。

第2球、インコースに食い込むカットボール。

マークは上手く当てたが、打球はファールゾーンに飛び込む。

ボールのキレが良く、簡単に捕らえる事が出来ない。

3球目、今度は緩いカーブ。

マークはタイミングが合わずバットを止めた。

「ボールツー！」

カウントはツーボール、ワンストライク。

4球目、一転して速い球を投げた。

微妙に変化するツーシームだ。

これが低めに決まった。

「ットラーイク！」

これでツーナッシング。

次で決めたいところ。

サインが決まり、5球目。

真ん中やや高めからストーン、と大きく落ちたフォークボール。

マークは見事空振り。

「ットライクアウッ！」

立ち上がり、まずはうるさいバッターを三振に仕留めた。

今日は調子が良さそうだ。

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