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過酷なペナントレース
連敗街道
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首位の座をブレーブスに明け渡したGlanz。
息切れしたのか、ガス欠なのか、とにかくチームは連敗を喫するようになった。
Super Phoenixに3タテを食らい、その後のヤンキースにも3連敗。
更には99ersにも3連敗を喫し、合わせて9連敗と坂を転げ落ちるような醜態を晒す。
「ダァ~っ!!何でこんなに敗けてばっかなんだよ!」
「9連敗か…こんなの何年ぶりだろうか」
「私わかります(^-^)」
「うるせぇ!」
決して調子が悪いわけではない。
投手陣の防御率は悪くないし、打撃陣の打率も申し分ない。
ただ、肝心な場面で1発を献上したり、チャンスにアッサリ凡退する場面が多くなった。
「何なんだ、原因は?」
「私わかります(^-^)」
「テメーに何が分かるってんだ!」
敗けが続くとひろしの口調が余計にイラつく。
「リフレッシュした方がいいですち!」
「また二軍の連中上げて休養させようってのか?」
「そんな事したら、あっという間に最下位になってしまいますち!」
9連敗しているが、辛うじて2位をキープしている。
と言っても、3位のマーリンズとは僅か0.5ゲーム差だ。
ちなみに首位ブレーブスとのゲーム差は3.5ゲーム差だ。
「それじゃどうやってリフレッシュするってんだよ?」
「簡単ですち!なるべく疲労を溜めない省エネプレーをすればいいですち!」
【省エネプレーっ?】
2人の声がハモった。
「んだな(^^)」
「ますます分かんねえよ」
「省エネプレーって…そんな事したら、更に連敗街道まっしぐらじゃねぇか」
「そんな事ないですち!
一見すると無気力プレーに見られがちになりますが、体力を温存して終盤に一気に試合をひっくり返すんですち!」
「…どうやって?」
榊も中田もどうやったら省エネになるのか想像がつかない。
「序盤と中盤は点を取られないよう、守備力重視の選手を並べて、終盤になったら主力選手に替えて少ないチャンスで点を取るですち!」
「じゃあ、ピッチャーはどうすんだよ?」
「オープナーみたいに、毎回ピッチャーを替えますち!1イニングならば、ペース配分関係なく投げ込む事ができますち!」
ひろしの考えはベンチにいる選手全員出場させ、各々の役割を全うさせる事だ。
「言われてみれば、コイツの言う事も一理あるんだが…果たしてそんな上手くいくもんかなぁ」
「おい、中ちゃん!コイツの言う事を真に受けるのかよ?」
「いや、そうじゃないけど…どうせ連敗するなら、試しにやってみるのもいいんじゃないかなぁと」
中田はひろしの考えに理解があるようだ。
「また連敗したらどうすんだよ?」
「とにかくやるだけやってみようぜ。
ダメなら、他の方法を考えりゃいいんだし」
「んだな(^^)」
「大丈夫かよ、こんなんで…」
榊の不安は募るばかりだ。
息切れしたのか、ガス欠なのか、とにかくチームは連敗を喫するようになった。
Super Phoenixに3タテを食らい、その後のヤンキースにも3連敗。
更には99ersにも3連敗を喫し、合わせて9連敗と坂を転げ落ちるような醜態を晒す。
「ダァ~っ!!何でこんなに敗けてばっかなんだよ!」
「9連敗か…こんなの何年ぶりだろうか」
「私わかります(^-^)」
「うるせぇ!」
決して調子が悪いわけではない。
投手陣の防御率は悪くないし、打撃陣の打率も申し分ない。
ただ、肝心な場面で1発を献上したり、チャンスにアッサリ凡退する場面が多くなった。
「何なんだ、原因は?」
「私わかります(^-^)」
「テメーに何が分かるってんだ!」
敗けが続くとひろしの口調が余計にイラつく。
「リフレッシュした方がいいですち!」
「また二軍の連中上げて休養させようってのか?」
「そんな事したら、あっという間に最下位になってしまいますち!」
9連敗しているが、辛うじて2位をキープしている。
と言っても、3位のマーリンズとは僅か0.5ゲーム差だ。
ちなみに首位ブレーブスとのゲーム差は3.5ゲーム差だ。
「それじゃどうやってリフレッシュするってんだよ?」
「簡単ですち!なるべく疲労を溜めない省エネプレーをすればいいですち!」
【省エネプレーっ?】
2人の声がハモった。
「んだな(^^)」
「ますます分かんねえよ」
「省エネプレーって…そんな事したら、更に連敗街道まっしぐらじゃねぇか」
「そんな事ないですち!
一見すると無気力プレーに見られがちになりますが、体力を温存して終盤に一気に試合をひっくり返すんですち!」
「…どうやって?」
榊も中田もどうやったら省エネになるのか想像がつかない。
「序盤と中盤は点を取られないよう、守備力重視の選手を並べて、終盤になったら主力選手に替えて少ないチャンスで点を取るですち!」
「じゃあ、ピッチャーはどうすんだよ?」
「オープナーみたいに、毎回ピッチャーを替えますち!1イニングならば、ペース配分関係なく投げ込む事ができますち!」
ひろしの考えはベンチにいる選手全員出場させ、各々の役割を全うさせる事だ。
「言われてみれば、コイツの言う事も一理あるんだが…果たしてそんな上手くいくもんかなぁ」
「おい、中ちゃん!コイツの言う事を真に受けるのかよ?」
「いや、そうじゃないけど…どうせ連敗するなら、試しにやってみるのもいいんじゃないかなぁと」
中田はひろしの考えに理解があるようだ。
「また連敗したらどうすんだよ?」
「とにかくやるだけやってみようぜ。
ダメなら、他の方法を考えりゃいいんだし」
「んだな(^^)」
「大丈夫かよ、こんなんで…」
榊の不安は募るばかりだ。
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