Baseball Freak 主砲の一振り 7

キャンプイン

新戦力

2月1日、例年通りキャンプインとなった。

Glanzのキャンプ地は沖縄県北谷町。


この日から新外国人選手が初顔合わせとなる。


Glanzが急遽獲得した助っ人は、昨年までワシントン・クリッパーズに所属していたウィル・ゴールドバーグ投手29歲。


クリッパーズでは主にセットアッパーとして32試合に出場し、2勝7敗12ホールドをマーク。


やや制球難なのが気になるが、サイド気味のスリークォーターから投げる153 km/hの速球(フォーシーム ツーシーム)にカーブ、チェンジアップに大きく曲がるスイーパーと呼ばれるスライダーが武器。



193cm 98kgの立派な体格に、スキンヘッドという一見強面な外見だが、見た目とは裏腹に物静かで真面目な性格。



背番号は49。

Glanzのメンバーに混ざり、黙々と練習をこなす姿は優等生に思える。





ゴールドバーグを含む新戦力は、まず初めに昨年のドラフト1位で入団した楠木修斗。

140後半のストレートは回転も良く、遅れて出るような腕の振りで体感速度は球速よりも速いせいで空振りを取れる。


変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップを投げ分け、最大の武器でもある、コークスクリューと呼ばれるスクリューボールはブレーキが掛かった逆カーブの様に縦に鋭く沈む。


球質がやや軽いのが欠点だが、その分キレは1級品。



背番号29を付けた左腕ルーキーの目標はズバリ新人王。

順調にいけば、開幕一軍も夢では無い。



続いてドラフト2位で入団した常磐祐希。

昨年夏の甲子園で3本のホームランを放った左の長距離砲としてじっくり育てる計画だ。



高校時代は投手兼外野手の二刀流で活躍したが、プロでは自分のピッチングは通用しないと思い、野手一本でやっていく事を決意。


最大の武器は、強靭なリストで遠くへ飛ばす長打力。


守備走塁は改善の余地があるが、プロの世界に順応していけば更なるレベルアップが期待出来る。



次に紹介する新戦力は、ドラフト3位で入団した岡本隼汰。

大学No.1ショートストップとして注目され、Glanzが早くに目をつけた逸材。

本来ならば、ドラフト1位指名でもおかしくないのだが、本人はGlanzに入団出来るなら何位でも構わないと公言。

他球団に指名されたら社会人野球を目指すと宣言しただけあって、Glanzが一本釣りで獲得。


柔軟なバットコントロールと華麗なる守備。

脚も速く、万能型の選手だ。


だが、Glanzには日本一のショートストップ白石拓海の存在が大きい。


現時点で白石を押し退けてショートのポジションを掴む事は不可能に近い。


だが岡本は、ショートというポジションにこだわりが無く、試合に出れるなら内野だろうが外野だろうが何処でも構わない。


肝心なのは、レギュラーの座を掴み取る事。

その為なら、ポジションにこだわる必要も無いという考えだ。



長打力に乏しいのが欠点だが、まだまだ線は細く、体力が付けば自然と長打力がアップするだろう。


他にも、下位指名の小川、角松といったルーキーが虎視眈々と一軍のキップを狙っている。


他球団から移籍した戦力では、高松マリナーズから金銭トレードで入団した、眞田 陽斗(さなだはると)外野手。


眞田はプロ12年目の29歳。

マリナーズでは主に代打や守備要員として出場。


慢性的な腰痛に悩まされ、これまでのプロ生活で規定打席に到達したのは3年目と5年目の2回だけだが、いずれも打率2位をマークし、僅差で首位打者を逃す。



腰の状態が万全ならば、3割 25本塁打を楽々クリア出来るスラッガー。


打つだけではなく、守備や走塁も一流。

過去にはゴールドグラブ賞 ベストナインのW受賞を果たす。

近年は、腰をかばいながらの出場。



フルイニング出場が無理な眞田に目をつけたGlanzはマリナーズに金銭トレードを打診。

マリナーズ側も半ば構想外だった眞田を放出する事となった。



目をつけたのは打撃部門監督のひろしだった。


バッティングもそうだが、何より目を見張ったのは、バズーカ砲と呼ばれる強肩だ。

遠投120mの肩から放たれる送球に魅了を感じ、獲得を決めた。


フルイニング出場が無理ならば、中盤以降の出場や、代打 守備要員にも適任で、大事な場面に必要な選手として出場させる予定だ。


新戦力はこれだけではない。