Baseball Freak 主砲の一振り 7

ストーブリーグ

んだな(^-^)

ピッチャーの起用法の次は野手の起用法だ。

バッティング部門の監督である、宇棚ひろしだが、どんな起用法をするのか皆目見当もつかない。

何せ、普段から摩訶不思議な人物である故、とんでもない采配をするのは間違いないだろう。


「んだな(^-^)」


何かにつけてコレを言う。

何が「んだな(^-^)」なのか、サッパリ分からない。


オマケに、頭に浮かぶことと言えば、「朝の朝食に、カルボナーラ、お新香、豆腐の味噌汁にポテトサラダありですか？ち！」と食い合わせの悪いメニューばかりだ。


そんな意味不なひろしだが、かつては球界の代表するスラッガーと謳われ、全ての記録を塗り替える程の天才プレーヤーだった。


しかし、あまりにも超早熟タイプだった為、ハタチを境にガクッと能力が衰え、最終的にはルールさえ分からない程のポンコツプレーヤーにまで成り下がってしまった。


何故ここまで衰えたのか、各分野の研究家が挙って調べたのだが、結論的には「突然変異による劣化」という事で落ち着いたのだが、まだまだ調査する部分はあるハズだ。



来季のGlanzはどんなオーダーとなるか。


「んだな(^-^)」


1番バッターは今季リードオフマンとして62盗塁で盗塁王に輝いたキャプテンの石川が来季もトップバッターとして起用する予定。



「私わかります(^-^)」


2番バッターには、最強のバッターを置きたいという考えで、今年4番に座り、打率 ホームランの二冠を獲得してMVPを受賞した徳川を抜擢する予定。


3番打者は、オールスター明けからレギュラーに定着。

来季からは永久欠番だった背番号3を背負い、更なる飛躍が期待されるスイッチヒッターの菅原を置く。

今季の成績は、62試合に出場して、打率.301 本塁打9 打点31を記録。

右と左とではバッティングスタイルが異なるが、率も残せて長打も期待出来るバッターだ。



そして4番バッターだが、天才プレーヤーの白石に任せるつもりだ。

今季、最多安打とトリプルスリーを達成し、名実ともに現役最高選手との呼び声も高く、28歳とこれから脂の乗り切った時期に差し掛かる。

決して4番バッターというイメージではないが、ひろしはあえて白石を4番にした。



5番バッターは今年と同じ森高が務める。

打点王に加え、白石同様トリプルスリーを達成。
同一チームでトリプルスリーが2人も誕生するのは史上初だ。

森高もまた、走攻守三拍子揃った万能プレーヤーで、今季はベストナインとゴールドグラブ賞のダブル受賞を成し遂げた。

3番菅原、4番白石、5番森高というオールラウンドプレーヤーのクリーンアップは他球団からすれば脅威となるに違いない。


6番はクロフォード。

来日一年目の今年は3割 100打点をマークし、ベストナイン、ゴールドグラブ賞のダブル受賞。


近年獲得した助っ人外国人の中でも、最も優秀な選手として評価が高い。

野球に対して取り組む姿は真摯で、常に陽気な助っ人はチームの雰囲気を明るくするムードメーカーの役割をも買って出る。


7番と8番は、今年高卒ルーキーながら史上初の20本塁打 20三塁手 20盗塁のトリプル20を記録した南方と、シーズン後半からサードのレギュラーを獲得した乃木が交互に打つ予定。


南方は来年2年目のジンクスをどう打ち破るかが課題。

対する乃木は、未来の長距離砲として64試合に出場。

打率こそ.243とイマイチだが、本塁打17 打点42をマーク。


財前の秘蔵っ子でもある、右のホームランバッターとして首脳陣の評価も高い。



最後に9番バッターだが、本来ならば正捕手の滝沢が打つ予定なのだが、今季の成績は打率.193 ホームラン2 打点13とバッティングに関しては期待は望み薄だ。

キャリアハイは3年目の.227  4  22という成績で、ここ数年は1割後半から2割前半という打率だけに、これ以上の成績を求めるのは難しい。


オマケに、来年からバッテリーコーチ兼任と、二足の草鞋を履く状況で、滝沢よりも第2捕手の比村に期待したいところだが、バッティングは申し分ないが、リード面は滝沢に較べると遥かに劣る。

今後の課題は配球の組み立てを向上させる事だ。



代打陣は、今年引退した玉城が抜け、現時点ではユーティリティープレイヤーの山下、今季はケガでリタイアした吉岡に、不調により二軍生活の長かった城戸、乃木と共に左右のスラッガーとして期待される小早川。

その他に、庵野、藤村、スイッチヒッターのルーキー蒲生と何人か候補に挙げられるが、今以上のレベルアップが課題となる。



「これで決まりですち！」


「何さっきから独り言ばっか言ってやがんだ！」


「んだな(^-^)」


「もう、コイツ嫌だ！」


以上が来季のオーダーである。