Baseball Freak 主砲の一振り 7

ストーブリーグ

新たな脅威

新体制を発表した1週間後、北陸Unitedがドルフィンズの矢幡とマーリンズの天海獲得を正式発表した。

かつてはドルフィンズ時代にバッテリーを組んでいたが、若き日の天海は傍若無人な振る舞いで扱い難い存在だった。

しかし、円熟味が増した今ならば、最高のバッテリーになる筈と首脳陣は獲得に踏み切った。


矢幡は3年契約、年俸は総額21億プラスインセンティブ。

天海は4年契約で、総額30億プラスインセンティブという、破格の待遇。


背番号は矢幡が1で、天海はエースナンバーの18に決定。


経営難だったレッズ時代から、日本有数の資産家達がオーナーとなったUnitedは資金も潤沢で、選手獲得の為なら惜しみなく振る舞う。


チーム名変更と共に、首脳陣も一新。

監督は、現役時代ミスターレッズと呼ばれた北川 将人(きたがわまさと)

通算2176安打の名外野手として、レッズ一筋19年の現役生活を送り、北陸のファンから愛されたプレーヤー。


ヘッドコーチには、3度の最優秀防御率を獲得した左腕のエース、業平 淳平(なりひらじゅんぺい)が就任。

そしてGMは、反町廉の父親で、歴代三位の582本塁打を記録する、反町勉が就任した。


それだけ来季に懸ける想いは強く、弱小チームから強豪チームへと着々に準備は進んでいる。






今年のMVPが発表された。


アポロリーグでは、ニックス優勝の立役者で、チャンピオンズカップでも日本一に貢献した、推川が受賞。


今年は打率.306 本塁打41 打点はリーグトップの113をマークし、文句なしの受賞となった。



ネプチューンリーグでは、Glanzの4番としてリーグ優勝に貢献した、徳川宗矩が受賞。


今シーズン、打率.363 本塁打53 打点136で、首位打者と本塁打王の二冠を獲得。打点は森高の141に次ぐ2位で三冠王に迫る好成績を挙げた。


新人王は、アポロリーグでは12勝8敗、3.18の防御率をマークした新潟パイレーツの左腕、高橋 渚(たかはしなぎさ)が受賞。


そしてネプチューンリーグでは、ルーキーながらリーグ最多の21三塁打を記録し、史上初の20本塁打 20三塁打 20盗塁を達成した、南方紫耀が受賞。


高卒ルーキーながら、打率.281 本塁打24 打点72 盗塁22は上出来。

打撃、走塁共に申し分ないセンスだが、最大の欠点は守備力だ。


今年はサードとレフトを守ったが、お世辞にも上手いとは言えず、その拙守ぶりに殆どが指名打者での出場だった。


来季は成長著しい乃木とサードのポジションを争う予定だが、このままでは守るポジションが無い。

まだ19歳と若いが、今後の為に守備力の強化が必至と言える。