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チャンピオンズカップ
ダークホース 長野ニックス
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ネプチューンリーグはGlanzが制した。
ではアポロリーグはどうか。
Glanzが優勝を決めた2日後、西地区優勝の大阪ドルフィンズと、東地区を逆転優勝で飾った長野ニックスの優勝決定戦が行われた。
下馬評では、総合力で勝るドルフィンズが有利と思われたが、勢いに乗るニックスが中盤での猛攻で5点を奪い取り、ドルフィンズに反撃を許さず6対2でニックスがリーグ優勝を果たした。
日本一を決めるチャンピオンズカップはGlanzとニックスで争う。
プレーオフで敗れたドルフィンズは、主砲の矢幡聖がFA権を行使。
監督で実父の拓郎の下を離れ、他球団でプレーする事を望んでるとの事。
良好と思われた親子関係だったが、実際は些細なことで言い争いをする程の険悪な関係で、聖はチームを出たがっていたと、関係者は話す。
過去3度の本塁打王に輝いた強打の捕手を欲しがるチームは多い。
矢幡獲得の為、他球団は札束攻勢で交渉するのは必至だ。
大物選手の退団は更に続く。
今度は東北マーリンズのエース、天海昴がマーリンズ退団を表明。
新天地を求め、こちらも複数の球団からオファーが殺到する見込みだ。
チャンピオンズカップを前に賑やかになるのを尻目に、Glanzは日本一奪回に向け、最後の調整を行う。
初戦は敵地ニックスフィールドで開催。
ニックスフィールドは日本アルプスがそびえ立つ標高の高い場所にある。
天候が変わりやすく、しかも11月となれば気温が下がり、寒波が押し寄せる。
「あんなクソ寒い所で試合すんのかよ、冗談じゃねぇぞ!」
寒い所が苦手な榊は出来ればニックスフィールドには行くたくないと駄々をこねる。
「私わかります(^^)」
ちなみにひろしは暑かろうが、寒かろうが関係なくマイペースだ。
「オマエが代わりに監督やれ!」
「私、助監督ですち!」
「助監督ってのは、監督に何かあった時の為に采配するもんなんだよ!」
「んだな(^^)」
「分かってんかよ、ホントに」
そしてチャンピオンズカップの日がやってきた。
ニックスフィールドは開閉型屋根の付いた球場だ。
この日はナイターで、空は既に暗く、夜空に無数の星が浮かんでいる。
案の定、気温は低く、身震いする程の寒さだ。
「クッソ寒ぃな、おいっ!何で屋根を閉めないんだよ!」
開閉型屋根とはいえ、天候が悪い時しか屋根は閉まらない。
チャンピオンズカップ初戦の先発はGlanzがエース仲邑。
対するニックスはこちらもエース尾崎を投入。
Glanzのスターティングメンバー
1 (二) 石川 8
2 (中) クロフォード24
3 (遊) 白石 5
4 (左) 菅原 39
5 (一) 徳川 23
6 (右) 森高 7
7 (三) 乃木 50
8 (指) 南方 1
9 (捕) 滝沢 9
(投) 仲邑 18
レギュラーシーズン同様のメンバーで挑む。
続いてニックスのスターティングメンバー
1 (遊) 高橋 6
2 (三) 吉田 2
3 (右) 推川 33
4 (一) 澤村 4
5 (指) マーシャル 88
6 (二) 三橋 8
7 (捕) 横田 1
8 (左) 大川 54
9 (中) 河合 25
(投) 尾崎 18
4番澤村はリーグ2位の打率.319をマークする左の中距離ヒッター。
5番マーシャルは来日2年目となる強打を誇るスイッチヒッター。
今年は打率.273 本塁打37 打点101と5番バッターに相応しい成績を残した。
そして最も注目する選手は、今年彗星の如く現れ、ニックス優勝の原動力として八面六臂の活躍を見せた3番の推川優人(おしかわゆうと)外野手。
推川は全試合に出場。
打率.306 本塁打はリーグ2位の41本 打点はリーグトップの113をマーク。
選手の貢献度を表すwarでは、両リーグトップの10.6を記録。
warとは、Wins Above Replacementの略で、セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す指標。
算出方法は面倒くさくて割愛するが、とにかくチームの勝利に1番貢献した選手である事は間違いない。
打の主役が推川ならば、投の主役はプロ3年目にしてエースの風格を漂わす尾崎雄太。
今年は18勝6敗、防御率1.96に加え、217奪三振と最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得。
155 km/hのストレートに、スイーパーと呼ばれる大きく曲がるスライダーを武器にアポロリーグの強打者をねじ伏せるピッチングは正に圧巻。
予想ではGlanz有利との声が多いが、接戦をモノにしてきたニックスの戦力は侮れない。
ではアポロリーグはどうか。
Glanzが優勝を決めた2日後、西地区優勝の大阪ドルフィンズと、東地区を逆転優勝で飾った長野ニックスの優勝決定戦が行われた。
下馬評では、総合力で勝るドルフィンズが有利と思われたが、勢いに乗るニックスが中盤での猛攻で5点を奪い取り、ドルフィンズに反撃を許さず6対2でニックスがリーグ優勝を果たした。
日本一を決めるチャンピオンズカップはGlanzとニックスで争う。
プレーオフで敗れたドルフィンズは、主砲の矢幡聖がFA権を行使。
監督で実父の拓郎の下を離れ、他球団でプレーする事を望んでるとの事。
良好と思われた親子関係だったが、実際は些細なことで言い争いをする程の険悪な関係で、聖はチームを出たがっていたと、関係者は話す。
過去3度の本塁打王に輝いた強打の捕手を欲しがるチームは多い。
矢幡獲得の為、他球団は札束攻勢で交渉するのは必至だ。
大物選手の退団は更に続く。
今度は東北マーリンズのエース、天海昴がマーリンズ退団を表明。
新天地を求め、こちらも複数の球団からオファーが殺到する見込みだ。
チャンピオンズカップを前に賑やかになるのを尻目に、Glanzは日本一奪回に向け、最後の調整を行う。
初戦は敵地ニックスフィールドで開催。
ニックスフィールドは日本アルプスがそびえ立つ標高の高い場所にある。
天候が変わりやすく、しかも11月となれば気温が下がり、寒波が押し寄せる。
「あんなクソ寒い所で試合すんのかよ、冗談じゃねぇぞ!」
寒い所が苦手な榊は出来ればニックスフィールドには行くたくないと駄々をこねる。
「私わかります(^^)」
ちなみにひろしは暑かろうが、寒かろうが関係なくマイペースだ。
「オマエが代わりに監督やれ!」
「私、助監督ですち!」
「助監督ってのは、監督に何かあった時の為に采配するもんなんだよ!」
「んだな(^^)」
「分かってんかよ、ホントに」
そしてチャンピオンズカップの日がやってきた。
ニックスフィールドは開閉型屋根の付いた球場だ。
この日はナイターで、空は既に暗く、夜空に無数の星が浮かんでいる。
案の定、気温は低く、身震いする程の寒さだ。
「クッソ寒ぃな、おいっ!何で屋根を閉めないんだよ!」
開閉型屋根とはいえ、天候が悪い時しか屋根は閉まらない。
チャンピオンズカップ初戦の先発はGlanzがエース仲邑。
対するニックスはこちらもエース尾崎を投入。
Glanzのスターティングメンバー
1 (二) 石川 8
2 (中) クロフォード24
3 (遊) 白石 5
4 (左) 菅原 39
5 (一) 徳川 23
6 (右) 森高 7
7 (三) 乃木 50
8 (指) 南方 1
9 (捕) 滝沢 9
(投) 仲邑 18
レギュラーシーズン同様のメンバーで挑む。
続いてニックスのスターティングメンバー
1 (遊) 高橋 6
2 (三) 吉田 2
3 (右) 推川 33
4 (一) 澤村 4
5 (指) マーシャル 88
6 (二) 三橋 8
7 (捕) 横田 1
8 (左) 大川 54
9 (中) 河合 25
(投) 尾崎 18
4番澤村はリーグ2位の打率.319をマークする左の中距離ヒッター。
5番マーシャルは来日2年目となる強打を誇るスイッチヒッター。
今年は打率.273 本塁打37 打点101と5番バッターに相応しい成績を残した。
そして最も注目する選手は、今年彗星の如く現れ、ニックス優勝の原動力として八面六臂の活躍を見せた3番の推川優人(おしかわゆうと)外野手。
推川は全試合に出場。
打率.306 本塁打はリーグ2位の41本 打点はリーグトップの113をマーク。
選手の貢献度を表すwarでは、両リーグトップの10.6を記録。
warとは、Wins Above Replacementの略で、セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す指標。
算出方法は面倒くさくて割愛するが、とにかくチームの勝利に1番貢献した選手である事は間違いない。
打の主役が推川ならば、投の主役はプロ3年目にしてエースの風格を漂わす尾崎雄太。
今年は18勝6敗、防御率1.96に加え、217奪三振と最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得。
155 km/hのストレートに、スイーパーと呼ばれる大きく曲がるスライダーを武器にアポロリーグの強打者をねじ伏せるピッチングは正に圧巻。
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