Baseball Freak 主砲の一振り 7

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シーズン終了！

ドラフト会議

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ドラフト会議当日。

Glanzは榊GM兼監督、宇棚ひろし助監督、財前ヘッドコーチの3人が出席。

1位指名は予定通りに高卒社会人の左腕、楠木修斗を選択。

他球団との競合にはならず、一本釣りで見事交渉権を獲得した。

2位は常磐祐希、3位は岡本隼汰と野手を指名。

4位は角松日明を指名したが、これは山口Knightsとの競合、くじ引きとなった。

くじ引きには榊ではなく、ひろしが行った。

「おい、オレはくじ運悪いからオマエがくじを引け」

「んだな(^^)」

ノー天気で前に出てくじを引こうとする。

「私わかります(^ ^)
くじ引きとはこうするもんですち！」

そう言うと、ひろしは箱をブン取り、頭を突っ込んだ。

「このバカっ！こんな時にふざけんじゃねぇっ！」

バキッ、ドガッ…

「ギャァァァァス！」

榊のハイキックからヘソで投げるバックドロップで叩きつけた。

「財前、オマエが引けっ！」

「自分で引きゃいいじゃないかよ！」

「いいからっ、オマエが引いてくれ！頼むっ！」

とにかく榊はくじ運が悪い。

めんどくせぇなぁ、と思いつつ財前は箱の中に手を入れた。

「あ、あった…」

「マジでっ？」

「ウン、ほら…」

中には【当たり】と書いてあった。

「よくやったぞ、財前！」

「こんなんで良かったのかな…」

無欲…というか、何でこんな事しなきゃならないんだ？という気持ちでくじを引いたのが良かったのか。

5位は大卒社会人のピッチャー小川夏彦、6位には春のセンバツでベスト8まで勝ち進んだ宇都宮正院学園の澤村航太(さわむらこうた)投手を指名。

その他にも、育成として高校生野手3人を指名し、ドラフト会議は終了。

ほぼ予定通りの指名とあって、榊は満足気だった。

「このドアホっ！テレビ中継だってのに、箱の中に首突っ込むバカがいるかよっ！」

帰りの車中、ひろしの醜態を晒した事で、榊は先程までの満足感が一気に失せた。

「私わかります(^^)」

「うるせぇ！」

「必ず交渉権を得ると確信してましたち！」

バキッ…

「グェェッ…」

「だったら、フツーにくじを引けばいいだろ！」

左の掌底がモロにアゴに入った。

「しかし、これからが問題だぜ。
全員入団出来るかどうか」

「まぁ…拒否する者もいるだろうなぁ」

そこは交渉次第だと思う。

話は変わって、ペナントレースも残りわずか。

両リーグの地区優勝も決まり、後は個人タイトルに注目が集まる。

Glanzでは、打率本塁打のトップは徳川。

打点は森高。

盗塁は石川。

最多安打は白石。

ピッチャー陣では防御率は片山。

最多勝、奪三振は反町。

セーブポイントはジェイクと殆どの部門を総ナメにしている。

榊やひろしは主力選手を休ませること無く、個人タイトルを獲得させる為に最終戦までベストメンバーで出場させる意向だ。

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