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インターカンファレンス前半
鬼門の交流戦
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開幕から1ヶ月半が経過した。
スタートダッシュとはならなかったGlanzだが、徐々に投打が噛み合い、気が付けば東地区首位を独走。
好調の最大の要因は、何と言っても助監督ひろしの采配に尽きる。
ひろしが考えるオーダーが功を奏し、予想以上の結果を残している。
特に4番徳川、二刀流麻生、ルーキー南方の3人の打棒は目覚しく、他の選手もそれに触発され、相乗効果を生んだ。
投手陣も中邑、反町、東山、片山、皐月、降谷の先発ローテーションが好調。
梅澤と冴島の左右の中継エースは安定感抜群のピッチングを披露し、最後はジェイクが試合を締め括る。
全てが上手くいきすぎているだけに、その反動がめっちゃ怖いのだが。
今日からインターカンファレンス、即ち交流戦がスタートする。
Glanzナインは大阪で、アポロリーグ西地区2位の大阪ドルフィンズとの二連戦を行う。
新球場のドルフィンスタジアムは天然芝が美しい左右対称の球場で、グラウンドはファールゾーンが広く、センターからホームへ風が吹く土地柄のせいで、投手有利の球場と言える。
Glanzは今年から先発に回った反町が先発、ドルフィンズは左腕のエース、若月。
Glanzのスターティングメンバー
1(二) 石川 8
2(中) クロフォード 24
3(遊) 白石 5
4(一) 徳川 23
5(右) 森高 7
6(指) 麻生 22
7(左) 乃木 50
8(三) 南方 1
9(補) 比村 27
(投) 反町 15
レフトには財前ヘッドコーチが昨年二軍監督時に直接指導した右の長距離砲、乃木をスタメンに、サードには吉岡に代わって南方をスタメンに起用。
レギュラーの城戸は右ふくらはぎの肉離れの影響もあり、しばらくは代打専門になりそうだ。
先発反町はここまで4試合に登板。
3勝1敗、防御率2.42とエース格の働きを見せる。
懸念された、縦のシュートによる肘の影響も差ほど感じられず、中6日のローテーションが合っているらしい。
対するドルフィンズのスターティングメンバー
1(中) 小池 12
2(一) 黒見 4
3(三) 池畑 2
4(補) 八幡 27
5(指) ブロディ33
6(二) 絹田 6
7(左) バッジオ10
8(遊) 小林 0
9(右) 弓木 3
(投) 若月 13
ドルフィンズは現在アポロリーグ西地区の2位と好調。
近年は低迷期に迷い込んでしまった感が否めないが、今年はスタートから好調な滑り出しを見せる。
要注意なのは、2番黒見とブロディ、バッジオの両外国人。
黒見は現在アポロリーグの首位打者として、脅威の.403という高打率をキープ。
ブロディはパワータイプ、バッジオはアベレージタイプの左バッターと対照的だが、得点圏での打率は高く厄介な存在。
他にも、9番バッター弓木は意外性のバッティングでチームトップの勝利打点を挙げる。
そして最も怖いバッターは、4番でチームの要でもある、西のスラッガー八幡聖(やはたひじり)
通算1593安打、389本塁打をマークし、過去には本塁打王を2回獲得した強打者。
キャッチャーとしての能力も高く、名古屋99ersの正捕手、外崎と双璧をなす存在。
父親で監督でもある、拓也は歴代2位の643本塁打を記録した名捕手。
今年こそはリーグ優勝、そして日本一と父子鷹で大阪を盛り上げる。
「私わかります(^^)」
いつもの口癖だが時が経つにつれ、日常茶飯事になってしまったせいか、誰も相手にしていない。
しかし、ひろしはお構い無しに続ける。
「今日のドルフィンズは八幡選手よりも、3番の池畑選手の方が手強いですち!」
「んん?」
その言葉に榊が反応する。
「出来れば、池畑選手との勝負を避けて八幡選手で勝負した方がいいですち!」
「どういう事だ、茶坊主」
「私茶坊主違います(^^)
私宇棚ひろし言います(^ ^)」
「何でカタコトなんだよ!お前は何処の国の人間だっ!」
日本人には違いないのだが、いつまで経っても日本語が上達しない。
「池畑選手は反町選手の様なシュート系の球に強いですち!
朝の朝食に、ミートソースに餃子、コーンポタージュにわさび漬けありですか?」
腹を壊しそうな組み合わせだ。
「悪食にも程があるぞ」
「池畑選手の今年のホームランは全てインコースに変化するボールです(^_^)」
「ウソッ!」
「んだな(^_^)」
今年池畑が放ったホームランは5本。
その全てがインコースに食い込むツーシームやシュートといった変化球をスタンドに叩き込む。
シュート系のボールを得意とする反町には分が悪いという事らしい。
「じゃあ、全打席歩かせるってのかよ!」
「んだな(^^)」
「ふざけてんのか、それとも真面目に言ってるのか、見分けがつかねぇよ」
という事で、試合がスタートした。
スタートダッシュとはならなかったGlanzだが、徐々に投打が噛み合い、気が付けば東地区首位を独走。
好調の最大の要因は、何と言っても助監督ひろしの采配に尽きる。
ひろしが考えるオーダーが功を奏し、予想以上の結果を残している。
特に4番徳川、二刀流麻生、ルーキー南方の3人の打棒は目覚しく、他の選手もそれに触発され、相乗効果を生んだ。
投手陣も中邑、反町、東山、片山、皐月、降谷の先発ローテーションが好調。
梅澤と冴島の左右の中継エースは安定感抜群のピッチングを披露し、最後はジェイクが試合を締め括る。
全てが上手くいきすぎているだけに、その反動がめっちゃ怖いのだが。
今日からインターカンファレンス、即ち交流戦がスタートする。
Glanzナインは大阪で、アポロリーグ西地区2位の大阪ドルフィンズとの二連戦を行う。
新球場のドルフィンスタジアムは天然芝が美しい左右対称の球場で、グラウンドはファールゾーンが広く、センターからホームへ風が吹く土地柄のせいで、投手有利の球場と言える。
Glanzは今年から先発に回った反町が先発、ドルフィンズは左腕のエース、若月。
Glanzのスターティングメンバー
1(二) 石川 8
2(中) クロフォード 24
3(遊) 白石 5
4(一) 徳川 23
5(右) 森高 7
6(指) 麻生 22
7(左) 乃木 50
8(三) 南方 1
9(補) 比村 27
(投) 反町 15
レフトには財前ヘッドコーチが昨年二軍監督時に直接指導した右の長距離砲、乃木をスタメンに、サードには吉岡に代わって南方をスタメンに起用。
レギュラーの城戸は右ふくらはぎの肉離れの影響もあり、しばらくは代打専門になりそうだ。
先発反町はここまで4試合に登板。
3勝1敗、防御率2.42とエース格の働きを見せる。
懸念された、縦のシュートによる肘の影響も差ほど感じられず、中6日のローテーションが合っているらしい。
対するドルフィンズのスターティングメンバー
1(中) 小池 12
2(一) 黒見 4
3(三) 池畑 2
4(補) 八幡 27
5(指) ブロディ33
6(二) 絹田 6
7(左) バッジオ10
8(遊) 小林 0
9(右) 弓木 3
(投) 若月 13
ドルフィンズは現在アポロリーグ西地区の2位と好調。
近年は低迷期に迷い込んでしまった感が否めないが、今年はスタートから好調な滑り出しを見せる。
要注意なのは、2番黒見とブロディ、バッジオの両外国人。
黒見は現在アポロリーグの首位打者として、脅威の.403という高打率をキープ。
ブロディはパワータイプ、バッジオはアベレージタイプの左バッターと対照的だが、得点圏での打率は高く厄介な存在。
他にも、9番バッター弓木は意外性のバッティングでチームトップの勝利打点を挙げる。
そして最も怖いバッターは、4番でチームの要でもある、西のスラッガー八幡聖(やはたひじり)
通算1593安打、389本塁打をマークし、過去には本塁打王を2回獲得した強打者。
キャッチャーとしての能力も高く、名古屋99ersの正捕手、外崎と双璧をなす存在。
父親で監督でもある、拓也は歴代2位の643本塁打を記録した名捕手。
今年こそはリーグ優勝、そして日本一と父子鷹で大阪を盛り上げる。
「私わかります(^^)」
いつもの口癖だが時が経つにつれ、日常茶飯事になってしまったせいか、誰も相手にしていない。
しかし、ひろしはお構い無しに続ける。
「今日のドルフィンズは八幡選手よりも、3番の池畑選手の方が手強いですち!」
「んん?」
その言葉に榊が反応する。
「出来れば、池畑選手との勝負を避けて八幡選手で勝負した方がいいですち!」
「どういう事だ、茶坊主」
「私茶坊主違います(^^)
私宇棚ひろし言います(^ ^)」
「何でカタコトなんだよ!お前は何処の国の人間だっ!」
日本人には違いないのだが、いつまで経っても日本語が上達しない。
「池畑選手は反町選手の様なシュート系の球に強いですち!
朝の朝食に、ミートソースに餃子、コーンポタージュにわさび漬けありですか?」
腹を壊しそうな組み合わせだ。
「悪食にも程があるぞ」
「池畑選手の今年のホームランは全てインコースに変化するボールです(^_^)」
「ウソッ!」
「んだな(^_^)」
今年池畑が放ったホームランは5本。
その全てがインコースに食い込むツーシームやシュートといった変化球をスタンドに叩き込む。
シュート系のボールを得意とする反町には分が悪いという事らしい。
「じゃあ、全打席歩かせるってのかよ!」
「んだな(^^)」
「ふざけてんのか、それとも真面目に言ってるのか、見分けがつかねぇよ」
という事で、試合がスタートした。
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