Baseball Freak 主砲の一振り 7

5月 交流戦前

二刀流の本領発揮

麻生、南方という新戦力を加えたGlanzは快進撃を続ける。

京都Super Phoenixとの3連戦を全勝で飾ると今度は千葉に乗り込み、千葉ヤンキースとの3連戦は2勝1敗と勝ち越す。

その後は北九州に移り、Fukuoka Dodgersとの3連戦も全勝と波に乗る。


この勢いで順位も上げ、気づけばネプチューンリーグ東地区の首位に躍り出た。


個人成績も上向きとなり、野手では白石が打率.386でトップ。

4番の徳川は打率2位の.372でホームランはトップの12本。


新外国人クロフォードは打点38で堂々のトップ。


投手では、中邑が防御率1.73でトップに立ち、片山はハーラートップタイの5勝をマーク。

ドラフト2位の皐月は3勝を挙げ、奪三振43でリーグトップ。


リリーフ陣では、梅澤がリーグ2位の10ホールド。

抑えのジェイクは11セーブでこれまたリーグトップ。


各部門をGlanzが独占するという、好調ぶりを発揮。




Dodgersとの連戦を終えたGlanzは、本拠地さいたま S Villageに戻り、宿敵ブレーブスとの連戦がスタートする。


そしていよいよ、二刀流麻生がマウンドに立つ。


ブレーブスは唐澤、鬼束、結城のクリーンアップに加え、監督はレジェンドの櫻井大翔という、武蔵野スカイウォーカーズ時代のスタメン選手が袂を分かつ因縁の対決でもある。



ブレーブスの先発は左腕の新外国人アルバラード。


156km/hのストレートとカーブ、スライダー、チェンジアップで三振を取るピッチングで4勝目を目指す。


ブレーブスのスターティングメンバーは、


1（右）室井 24
2（中）唐澤 1
3（二）鬼束 5
4（一）結城 23
5（遊）楢崎 3
6（指）ﾏｸﾗｰﾚﾝ 44
7（三）梶 7
8（左）相楽 25
9（捕）武内 10


先発 アルバラード 53


ブレーブス打線の要でもある、2番唐澤、3番鬼束、4番結城の天才スラッガートリオに加え、今シーズンからスタメンに定着した楢崎、梶、相楽の下位打線にも要注意。


スイッチヒッターの楢崎はプロ3年目の21歳、右の万能タイプ梶はドラフト3位の22歳、そしてレフトを守る左のアベレージヒッター相楽は4年目の25歳と、若さと勢いに乗った三人の共通点は、俊足で守備範囲が広く、肩も強い。


攻撃ばかりに目を行きがちだが、櫻井監督は守備力の高いメンバーをスタメンに起用している。


打線は沈黙する事も多いが、守備と走塁に波は無いというのが櫻井の持論らしい。



対するGlanzのスターティングメンバー


1（二）石川 8
2（中）ｸﾛﾌｫｰﾄﾞ24
3（遊）白石 5
4（一）徳川 23
5（右）森高 7
6（投）麻生 22
7（左）南方 1
8（三）吉岡 2
9（捕）滝沢 9


先発 麻生 22


Glanzは指名打者制を使わず、麻生が6番投手として打席に立つ。


麻生自身、二刀流を名乗る以上は投打に活躍してこそ真価が問われるという事らしく、榊に直訴して実現した。


「ワシが投げる時は、指名打者なんぞ要らん！ワシが投げて打って勝てばええんじゃ！」


ビッグマウスは相変わらずだ。


麻生が初登板するとあって、スタンドには大勢の観客に埋め尽くされている。