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開幕だぁ〜っ!
ブレーブスの強さ
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対するブレーブスの先発メンバー
1(右)室井 24
2(中)唐澤 1
3(二)鬼束 5
4(一)結城 23
5(指)マクラーレン 44
6(三)梶 7
7(捕)武内 10
8(左)上原 0
9(遊)青島 2
投手 高山 11
なんと言っても、昨年までのチームメイトだった唐澤が古巣Glanzと相見える事だ。
昨年は最低の成績で終わった唐澤だが、今年からブレーブスで心機一転をはかる。
尊敬する櫻井、結城と再び一緒に戦える喜びと、両名からまだまだ学びたい事も多く、心身ともに充実した気持ちで今シーズンに挑む。
3番には強打者の二塁手鬼束。
その打棒と堅実な守備は健在で、今年も中心選手として期待がかかる。
そして4番は、昨年首位打者を獲得したキャプテン結城。
華麗なバッティングと鉄壁の守備、アグレッシブな走塁はブレーブスの支柱としてナインを引っ張る。
普段は穏やかで球界一の紳士として知られるが、一度キレたら手が付けられない程の元ヤンとしても有名。
この3人の後を打つのが、今年から加入した新外国人のマクラーレン。
177cmと助っ人外国人にしては小柄な部類だが、見た目に反してパワフルなバッティングで打球を遠くに飛ばす事に関してはトップクラス。
日本のピッチャーに慣れれば3割近い打率は残せると言われ、日夜変化球打ちの特訓をこなしている。
元々は3Aでファーストと外野を兼用していたが、守備はお世辞にも上手とは言えない。
その反面、俊足で過去には31個の盗塁をマークした事もある。
6番を打つのは、独立リーグからドラフト3位で入団した梶 正俊(かじまさとし)内野手。
右方向へのバッティングが持ち味で、独立リーグでもライト方向への長打を量産。
三塁の守備も上手く、俊敏な動きと強肩を兼ね備えたブレーブス期待のルーキー。
ベースランニングも速く、トリプルスリーを狙える逸材として、櫻井が最も期待をよせる選手だ。
下位打線の武内、上原、青島は小技を駆使してエンドランや右打ちでランナーを進めるバッティングを得意とする。
開幕投手の高山はカーブ、スライダー、チェンジアップとシンカーを持ち球とし、ストレートは140後半で回転数が高く、キレも良い。
昨年はリーグ3位の防御率2.63で、12勝6敗という成績。
最後にチームを率いるのは、歴代最多の4257安打を記録した天才バッター 櫻井大翔新監督だ。
Glanzの監督時代、シーズン途中で辞任した事もあり、監督としての能力は疑問視されていたが、本当の理由は、持病のメニエール病が悪化し、体調不良が続く為に監督を辞任した。
現在は完治とはいかないか、寛解するまでになったお陰で主治医から分からないが、監督を引き受けた。
開幕戦恒例のオープニングセレモニーが終わり、国歌日の丸の斉唱では、何故か宇棚ひろしが抜擢された。
「何でアイツが国歌斉唱するんだ?」
「さぁ…」
「アイツ、前にも国歌斉唱してたよな?」
「とんでもない、人選ミスじゃないっすか」
これも開幕戦の謎だ。
「うだ~、うだ~、うだな~♪…ち!」
「歌えねぇじゃん!」
「毎年このパターンだな!」
とにかく不思議だ。
そんなワケで国歌斉唱も終わり、始球式となった。
「またアイツかよ!」
「もう、メチャクチャだ!」
始球式もひろしが務める。
グラブを右手にはめようとするが中々入らず苦戦する。
「あの、それ右利き用のグラブですよ」
係員が指摘する。
「私わかります(^^)」
「はぁ…」
係員は困惑する。
ボールを受け取ると、センター方向を向いてフォームの体勢に入る。
「いや、あの…ボケるのはいいですから、早く投げてください」
「私、始球式の鬼言われます(^_^)」
「へ?」
「朝の朝食に、納豆とワカメの味噌汁、焼きジャケにチーズフォンデュありですか?」
「ワケの分からねぇ事言ってねぇで、サッサと投げんか、このボケ!」
ドカッ…
「ウギャっ…」
しびれを切らして係員が蹴りをぶっ込んだ。
「アイツを出禁にしろ!」
「チームの恥だ…」
榊は目を覆った。
結局、始球式は中止となり、いよいよプレーボール。
今年からトップバッターに任命された石川が右打席に入った。
1(右)室井 24
2(中)唐澤 1
3(二)鬼束 5
4(一)結城 23
5(指)マクラーレン 44
6(三)梶 7
7(捕)武内 10
8(左)上原 0
9(遊)青島 2
投手 高山 11
なんと言っても、昨年までのチームメイトだった唐澤が古巣Glanzと相見える事だ。
昨年は最低の成績で終わった唐澤だが、今年からブレーブスで心機一転をはかる。
尊敬する櫻井、結城と再び一緒に戦える喜びと、両名からまだまだ学びたい事も多く、心身ともに充実した気持ちで今シーズンに挑む。
3番には強打者の二塁手鬼束。
その打棒と堅実な守備は健在で、今年も中心選手として期待がかかる。
そして4番は、昨年首位打者を獲得したキャプテン結城。
華麗なバッティングと鉄壁の守備、アグレッシブな走塁はブレーブスの支柱としてナインを引っ張る。
普段は穏やかで球界一の紳士として知られるが、一度キレたら手が付けられない程の元ヤンとしても有名。
この3人の後を打つのが、今年から加入した新外国人のマクラーレン。
177cmと助っ人外国人にしては小柄な部類だが、見た目に反してパワフルなバッティングで打球を遠くに飛ばす事に関してはトップクラス。
日本のピッチャーに慣れれば3割近い打率は残せると言われ、日夜変化球打ちの特訓をこなしている。
元々は3Aでファーストと外野を兼用していたが、守備はお世辞にも上手とは言えない。
その反面、俊足で過去には31個の盗塁をマークした事もある。
6番を打つのは、独立リーグからドラフト3位で入団した梶 正俊(かじまさとし)内野手。
右方向へのバッティングが持ち味で、独立リーグでもライト方向への長打を量産。
三塁の守備も上手く、俊敏な動きと強肩を兼ね備えたブレーブス期待のルーキー。
ベースランニングも速く、トリプルスリーを狙える逸材として、櫻井が最も期待をよせる選手だ。
下位打線の武内、上原、青島は小技を駆使してエンドランや右打ちでランナーを進めるバッティングを得意とする。
開幕投手の高山はカーブ、スライダー、チェンジアップとシンカーを持ち球とし、ストレートは140後半で回転数が高く、キレも良い。
昨年はリーグ3位の防御率2.63で、12勝6敗という成績。
最後にチームを率いるのは、歴代最多の4257安打を記録した天才バッター 櫻井大翔新監督だ。
Glanzの監督時代、シーズン途中で辞任した事もあり、監督としての能力は疑問視されていたが、本当の理由は、持病のメニエール病が悪化し、体調不良が続く為に監督を辞任した。
現在は完治とはいかないか、寛解するまでになったお陰で主治医から分からないが、監督を引き受けた。
開幕戦恒例のオープニングセレモニーが終わり、国歌日の丸の斉唱では、何故か宇棚ひろしが抜擢された。
「何でアイツが国歌斉唱するんだ?」
「さぁ…」
「アイツ、前にも国歌斉唱してたよな?」
「とんでもない、人選ミスじゃないっすか」
これも開幕戦の謎だ。
「うだ~、うだ~、うだな~♪…ち!」
「歌えねぇじゃん!」
「毎年このパターンだな!」
とにかく不思議だ。
そんなワケで国歌斉唱も終わり、始球式となった。
「またアイツかよ!」
「もう、メチャクチャだ!」
始球式もひろしが務める。
グラブを右手にはめようとするが中々入らず苦戦する。
「あの、それ右利き用のグラブですよ」
係員が指摘する。
「私わかります(^^)」
「はぁ…」
係員は困惑する。
ボールを受け取ると、センター方向を向いてフォームの体勢に入る。
「いや、あの…ボケるのはいいですから、早く投げてください」
「私、始球式の鬼言われます(^_^)」
「へ?」
「朝の朝食に、納豆とワカメの味噌汁、焼きジャケにチーズフォンデュありですか?」
「ワケの分からねぇ事言ってねぇで、サッサと投げんか、このボケ!」
ドカッ…
「ウギャっ…」
しびれを切らして係員が蹴りをぶっ込んだ。
「アイツを出禁にしろ!」
「チームの恥だ…」
榊は目を覆った。
結局、始球式は中止となり、いよいよプレーボール。
今年からトップバッターに任命された石川が右打席に入った。
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