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オープン戦!
ミラクルうだなぁ〜采配
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翌日はアポロリーグ覇者東京KINGDOMとの一戦で、この日はひろしの助言通り、皐月を先発に南方を6番指名打者でスタメン出場。
KINGDOMの先発は今やエースとして君臨する登坂。
昨年は防御率トップの2.16、14勝6敗の成績。
155を超えるストレートで今年も開幕投手間違いなしの存在だ。
一方の皐月はルーキーとは言え、持ち前の強心臓に加え、真咲を彷彿とさせる緩急自在の投球術でバッターを翻弄する。
まずは登坂が切れ味抜群のカットボールとスプリットでGlanz打線を抑え込む。
それに対し、ルーキー皐月は得意のジャイロ回転をする120km/h台のストレートと80km/h台のナックルカーブを交え、KINGDOM打線を封じる。
皐月の持ち球はジャイロ回転しながら縦に沈むボールとナックルカーブ、そしてフォーシームジャイロと呼ばれるノビのあるストレートのみ。
だが、このストレートが厄介で打席に立つと球速以上の速さを感じ、体感速度では登坂のストレートにひけをとらない。
当初は3回までの登板予定だったが、ひろしの思いつきで5回まで投げさせる事となった。
「おい、勝手な事してんじゃねえぞ!」
監督なのにただベンチでボーッとするだけの榊はやることが無く、暇つぶしにスマホのゲームをやりながら戦況を見ている。
「私わかります(^^)」
必ず最初に言う言葉はこれだ。
「次の回、南方選手がホームラン打ちます(^_^)
んだな(^_^)」
「ホントかよ」
今ではすっかり昔の面影は無いひろしだが、かつては天才プレイヤーと呼ばれ、4割バッターも夢じゃないと称された人物だ。
それ故に、時折勘が冴える事もある。
と言っても、極稀に的中するぐらいだが。
皐月は5回を投げて被安打3、2奪三振、無得点の好投。
皐月の先発はひろしの予言通りとなった。
「ケッ、たまたまだろ。それに、相手は皐月とは初対戦だから抑えただけじゃんか」
榊は面白くない。
次の回、打順は5番の徳川から。
南方に打順は回る。
先頭バッターの徳川は、3番手投手安田のスライダーを上手くレフトへ流し打ち。
ノーアウトランナー一塁の場面で次のバッターは南方。
左打席に立ち、上体をやや捻らせながら右肩に顔を置くような構えで、鋭い腰の回転でのノーステップ打法から放たれる打球は、滞空時間の長い放物線を描いてスタンドに飛び込む。
金属バットから木製バットに変わっても、プロで十分通用するバッティングだからこそ、Glanzは単独で指名した。
マウンド上の安田はプロ14年目のベテラン。
対して南方はプロ1年生。
こんな若造に打たれてたまるか、と言わんばかりの表情で強気にインコースを攻める。
初球は僅かに外れてボール。
2球目もインコース、やや低めに決まってストライク。
3球目はインハイへ。南方が仰け反ってボールツー。
ここまで安田はストレートしか投げてない。
ストレートで抑えてやろうという気が見え見えだ。
4球目、今度は一転してアウトローへ沈むチェンジアップ。
だが、南方はこれを腰の回転を生かした鋭いスイングで一閃。
打球は高く舞い上がり、放物線を描いてライトスタンドへ飛び込んだ。
「オイオイ、アウトコースの球を引っ張ってライトスタンドに持ってったぞ!」
「ありゃ、天性のバッティングだな」
財前ヘッドコーチと畑中野手総合コーチが南方のポテンシャルに驚く。
「私わかります(^_^)
南方選手は朝の朝食にブレックファストを食べました(^^)
だからホームラン打ちました(^ ^)
んだな(^_^)」
「朝の朝食にブレックファストって、同じ意味じゃねぇか!」
予言通りだったが、如何せんボキャブラリーというか、言葉のチョイスが間違い過ぎる。
結局、南方の先制ツーランが決勝点となり、2-1でGlanzが勝利した。
「あの人、天才なのか、天然なのか…」
財前がしきりに首を傾げていた。
KINGDOMの先発は今やエースとして君臨する登坂。
昨年は防御率トップの2.16、14勝6敗の成績。
155を超えるストレートで今年も開幕投手間違いなしの存在だ。
一方の皐月はルーキーとは言え、持ち前の強心臓に加え、真咲を彷彿とさせる緩急自在の投球術でバッターを翻弄する。
まずは登坂が切れ味抜群のカットボールとスプリットでGlanz打線を抑え込む。
それに対し、ルーキー皐月は得意のジャイロ回転をする120km/h台のストレートと80km/h台のナックルカーブを交え、KINGDOM打線を封じる。
皐月の持ち球はジャイロ回転しながら縦に沈むボールとナックルカーブ、そしてフォーシームジャイロと呼ばれるノビのあるストレートのみ。
だが、このストレートが厄介で打席に立つと球速以上の速さを感じ、体感速度では登坂のストレートにひけをとらない。
当初は3回までの登板予定だったが、ひろしの思いつきで5回まで投げさせる事となった。
「おい、勝手な事してんじゃねえぞ!」
監督なのにただベンチでボーッとするだけの榊はやることが無く、暇つぶしにスマホのゲームをやりながら戦況を見ている。
「私わかります(^^)」
必ず最初に言う言葉はこれだ。
「次の回、南方選手がホームラン打ちます(^_^)
んだな(^_^)」
「ホントかよ」
今ではすっかり昔の面影は無いひろしだが、かつては天才プレイヤーと呼ばれ、4割バッターも夢じゃないと称された人物だ。
それ故に、時折勘が冴える事もある。
と言っても、極稀に的中するぐらいだが。
皐月は5回を投げて被安打3、2奪三振、無得点の好投。
皐月の先発はひろしの予言通りとなった。
「ケッ、たまたまだろ。それに、相手は皐月とは初対戦だから抑えただけじゃんか」
榊は面白くない。
次の回、打順は5番の徳川から。
南方に打順は回る。
先頭バッターの徳川は、3番手投手安田のスライダーを上手くレフトへ流し打ち。
ノーアウトランナー一塁の場面で次のバッターは南方。
左打席に立ち、上体をやや捻らせながら右肩に顔を置くような構えで、鋭い腰の回転でのノーステップ打法から放たれる打球は、滞空時間の長い放物線を描いてスタンドに飛び込む。
金属バットから木製バットに変わっても、プロで十分通用するバッティングだからこそ、Glanzは単独で指名した。
マウンド上の安田はプロ14年目のベテラン。
対して南方はプロ1年生。
こんな若造に打たれてたまるか、と言わんばかりの表情で強気にインコースを攻める。
初球は僅かに外れてボール。
2球目もインコース、やや低めに決まってストライク。
3球目はインハイへ。南方が仰け反ってボールツー。
ここまで安田はストレートしか投げてない。
ストレートで抑えてやろうという気が見え見えだ。
4球目、今度は一転してアウトローへ沈むチェンジアップ。
だが、南方はこれを腰の回転を生かした鋭いスイングで一閃。
打球は高く舞い上がり、放物線を描いてライトスタンドへ飛び込んだ。
「オイオイ、アウトコースの球を引っ張ってライトスタンドに持ってったぞ!」
「ありゃ、天性のバッティングだな」
財前ヘッドコーチと畑中野手総合コーチが南方のポテンシャルに驚く。
「私わかります(^_^)
南方選手は朝の朝食にブレックファストを食べました(^^)
だからホームラン打ちました(^ ^)
んだな(^_^)」
「朝の朝食にブレックファストって、同じ意味じゃねぇか!」
予言通りだったが、如何せんボキャブラリーというか、言葉のチョイスが間違い過ぎる。
結局、南方の先制ツーランが決勝点となり、2-1でGlanzが勝利した。
「あの人、天才なのか、天然なのか…」
財前がしきりに首を傾げていた。
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