28 / 183
勝負の年
他球団の戦力その2
しおりを挟む
次は東地区3位の千葉ヤンキース。
相変わらずのヤンキー揃いだが、今年は戦力がガラリと一新。
昨年は主砲の上田が現役を引退。
今年からは切り込み隊長の国分と正捕手の与那嶺、走攻守三拍子揃ったショート久住の三人が中軸となって得点を取る。
長打より繋ぐバッティングでランナーを返すスタイルは今までの大味な攻撃とは違い、小技を駆使したチームプレー重視のスタイルにシフトチェンジするつもりだ。
投手では、エース小橋が今年も開幕投手に名乗りを挙げた。
左の澁谷も負けじと変化球の精度を上げる為にフォーム改造に取り組む。
このチームを率いるのは、ご存知ミスターヤンキーの守山龍二監督と、盟友ではなく朋友(ぽんよう)の陳朕包(ちんちんぽう)ヘッドコーチのコンビは今年も健在。
暴走しがちな若手ヤンキーに睨みをきかせ、今年もボス猿の如く君臨する。
昨年西地区3位の京都Super Phoenixはリードオフマンの刀根が67個の盗塁を記録し、盗塁王に輝く。
主砲の清武、飯伏は昨年12本のアベックアーチを記録。
この二人がホームランを打つと勝利するという、幸運のアベックアーチを今年は何本打てるか。
そして新世代の急先鋒でもある、センターの姫野は昨年打率.309 本塁打29 打点96 盗塁34をマーク。
あと一本ホームランを打てばトリプルスリー達成という成績だった。
1番刀根から4番飯伏までの打順は長打と走力で相手を脅かす。
攻撃陣は申し分ないのだが、問題は投手陣だ。
エース齋藤は昨年11勝を挙げたが、他の先発陣が揃って崩壊。
不動のストッパー大島の出番が少なく、17セーブとイマイチな成績に終わった。
そんな投手陣を何とか底上げする為に、今年から投手総合コーチに就任したのは、通算204勝を挙げた左腕の井上孝太(いのうえこうた)
現役時代、得意のスライダーで完全試合を達成した事もある本格派で、ピッチング理論にも長けている。
井上コーチの手腕で投手陣がレベルアップ出来れば優勝も夢では無い。
西地区最下位に沈んだ北陸の雄、北陸レッズは今年も苦戦を強いられそうだ。
ここ数年、これといった戦力補強もせず、最下位が定位置になりつつある。
経済難で身売りの噂が絶えないが、今年は本拠地のブルーオーシャンドームが老朽化の為に最後の年となる。
来年からは本拠地をお隣の富山県射水市に移動するが、それを機に身売りするのではないかという説が浮上している。
最後は、脅威の存在と他球団がマークする甲府ブレーブスだ。
なんと言っても、監督に就任した櫻井大翔を筆頭に、結城千里、鬼束眞のクリーンアップに加え、新加入した唐澤斗真の旧スカイウォーカーズメンバーで破壊力抜群の打線に生まれ変わった。
櫻井の監督としての能力を疑問視する声が上がるが、ヘッドコーチ時代は様々なアイデアでスカイウォーカーズを優勝に導いた事もあり、チームが変われば能力を発揮出来るだろうという意見もあって、彼を招聘した。
かつての天才が監督になれば、彼を慕う現在の天才が駆けつけた。
昨年鬼束は打率.298 本塁打43 打点99でゴールドグラブ賞とベストナインを受賞。
結城は打率トップの.337 本塁打24 打点106で4回目の首位打者に輝いた。
この二人だけでも要注意なのに、唐澤が加わるのだから、相手投手には気の毒といいようがない。
昨年スランプだった唐澤だが、心機一転で巻き返しをはかる。
打のチームだと思われがちだが、投手陣も負けてない。
先ずは左腕エースの高山。
昨年は防御率2位の2.31をマークし、初の二桁勝利を記録。
得意のスクリューボールで更なる高みを目指す。
もう一人は今年からエースナンバーを付けた3年目の20歳、山本由輝(やまもとよしてる)の活躍に期待する。
昨年、タイ記録となる1試合21奪三振をやってのけた若き右腕は今年も奪三振の山を築く。
MAX158km/hのストレートに、カーブ スライダー フォークとどの球種でも三振が取れるのが魅力。
特にフォークは150を超え、あまりの速さに視界から消える変化の為、【ファントムスプリット】と呼ばれ、奪三振率が高い。
この左右のエースに加え、昨年からクローザーとして君臨する5年目の羽生晶(はにゅうあきら)が今年も守護神として試合を締め括る。
サイドスローに近いスリークォーターから、145km/hと平均速度並みのストレートだが、キレが良く、カットボールにシュートと左右の揺さぶりで強気にインコースを突く。
左打者にはカットボール、右打者にはシュートでバットをへし折るのが彼のスタイルで、昨年は8本のバットをへし折った。
これらの球種に加え、手元で減速しながらフワッと沈むシンカー気味の変化で空振りがとれるのも持ち味だ。
この戦力プラス、櫻井監督のアイデアで今年は優勝を狙う。
以上がネプチューンリーグの戦力紹介だ。
相変わらずのヤンキー揃いだが、今年は戦力がガラリと一新。
昨年は主砲の上田が現役を引退。
今年からは切り込み隊長の国分と正捕手の与那嶺、走攻守三拍子揃ったショート久住の三人が中軸となって得点を取る。
長打より繋ぐバッティングでランナーを返すスタイルは今までの大味な攻撃とは違い、小技を駆使したチームプレー重視のスタイルにシフトチェンジするつもりだ。
投手では、エース小橋が今年も開幕投手に名乗りを挙げた。
左の澁谷も負けじと変化球の精度を上げる為にフォーム改造に取り組む。
このチームを率いるのは、ご存知ミスターヤンキーの守山龍二監督と、盟友ではなく朋友(ぽんよう)の陳朕包(ちんちんぽう)ヘッドコーチのコンビは今年も健在。
暴走しがちな若手ヤンキーに睨みをきかせ、今年もボス猿の如く君臨する。
昨年西地区3位の京都Super Phoenixはリードオフマンの刀根が67個の盗塁を記録し、盗塁王に輝く。
主砲の清武、飯伏は昨年12本のアベックアーチを記録。
この二人がホームランを打つと勝利するという、幸運のアベックアーチを今年は何本打てるか。
そして新世代の急先鋒でもある、センターの姫野は昨年打率.309 本塁打29 打点96 盗塁34をマーク。
あと一本ホームランを打てばトリプルスリー達成という成績だった。
1番刀根から4番飯伏までの打順は長打と走力で相手を脅かす。
攻撃陣は申し分ないのだが、問題は投手陣だ。
エース齋藤は昨年11勝を挙げたが、他の先発陣が揃って崩壊。
不動のストッパー大島の出番が少なく、17セーブとイマイチな成績に終わった。
そんな投手陣を何とか底上げする為に、今年から投手総合コーチに就任したのは、通算204勝を挙げた左腕の井上孝太(いのうえこうた)
現役時代、得意のスライダーで完全試合を達成した事もある本格派で、ピッチング理論にも長けている。
井上コーチの手腕で投手陣がレベルアップ出来れば優勝も夢では無い。
西地区最下位に沈んだ北陸の雄、北陸レッズは今年も苦戦を強いられそうだ。
ここ数年、これといった戦力補強もせず、最下位が定位置になりつつある。
経済難で身売りの噂が絶えないが、今年は本拠地のブルーオーシャンドームが老朽化の為に最後の年となる。
来年からは本拠地をお隣の富山県射水市に移動するが、それを機に身売りするのではないかという説が浮上している。
最後は、脅威の存在と他球団がマークする甲府ブレーブスだ。
なんと言っても、監督に就任した櫻井大翔を筆頭に、結城千里、鬼束眞のクリーンアップに加え、新加入した唐澤斗真の旧スカイウォーカーズメンバーで破壊力抜群の打線に生まれ変わった。
櫻井の監督としての能力を疑問視する声が上がるが、ヘッドコーチ時代は様々なアイデアでスカイウォーカーズを優勝に導いた事もあり、チームが変われば能力を発揮出来るだろうという意見もあって、彼を招聘した。
かつての天才が監督になれば、彼を慕う現在の天才が駆けつけた。
昨年鬼束は打率.298 本塁打43 打点99でゴールドグラブ賞とベストナインを受賞。
結城は打率トップの.337 本塁打24 打点106で4回目の首位打者に輝いた。
この二人だけでも要注意なのに、唐澤が加わるのだから、相手投手には気の毒といいようがない。
昨年スランプだった唐澤だが、心機一転で巻き返しをはかる。
打のチームだと思われがちだが、投手陣も負けてない。
先ずは左腕エースの高山。
昨年は防御率2位の2.31をマークし、初の二桁勝利を記録。
得意のスクリューボールで更なる高みを目指す。
もう一人は今年からエースナンバーを付けた3年目の20歳、山本由輝(やまもとよしてる)の活躍に期待する。
昨年、タイ記録となる1試合21奪三振をやってのけた若き右腕は今年も奪三振の山を築く。
MAX158km/hのストレートに、カーブ スライダー フォークとどの球種でも三振が取れるのが魅力。
特にフォークは150を超え、あまりの速さに視界から消える変化の為、【ファントムスプリット】と呼ばれ、奪三振率が高い。
この左右のエースに加え、昨年からクローザーとして君臨する5年目の羽生晶(はにゅうあきら)が今年も守護神として試合を締め括る。
サイドスローに近いスリークォーターから、145km/hと平均速度並みのストレートだが、キレが良く、カットボールにシュートと左右の揺さぶりで強気にインコースを突く。
左打者にはカットボール、右打者にはシュートでバットをへし折るのが彼のスタイルで、昨年は8本のバットをへし折った。
これらの球種に加え、手元で減速しながらフワッと沈むシンカー気味の変化で空振りがとれるのも持ち味だ。
この戦力プラス、櫻井監督のアイデアで今年は優勝を狙う。
以上がネプチューンリーグの戦力紹介だ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる