59 / 69
覇者 プリースト
ぶっちぎりの強さ
しおりを挟む
近衛が復帰した。
その間、ワイズスは連敗を喫して8位まで転落した。
今日からようやく本拠地のラインハルト神殿にて、昨年の王者でもあり、今年も首位をひた走るクアーズ・プリーストとの連戦がスタートする。
「なぁ、今日戦うチームってそんなに強いのか?」
いくら強いと言っても、この世界の野球はレベルが低い。
その点、近衛は日本のプロ野球球団に所属して(※たまに一軍に昇格する程度)、一流選手の凄さを間近で体感している。
「よくもまぁ、そんな呑気な事が言えるわね、今まで休んでたクセに」
ミリアが嫌味ったらしく返す。
「だから、悪かったって言ってんじゃん!これからは連勝モード突入だぜ!」
すると、ミリアは「はァ~…」と深いため息をついた。
「何でため息なんてつくんだよ?」
「あのねぇ、プリーストってチームはハンパじゃない程強いのっ!今年はまだ2敗しかしてないのよ!
そんな強いチームに、ウチらがどうやって勝てると言うのよっ!?」
「エッ、まだ2敗しかしてないの?」
開幕して既に3ヶ月が経過して、60試合を消化している。
「58勝2敗のチームに、19勝41敗のチームがどう勝てって言うの?」
19勝41敗のチームとはワイズスの事だ。
「いくら首位のチームでも、この先ずーっと勝ちっぱなしってワケじゃないだろ」
「プリーストなら有り得るわよ」
「そんなに強いの?」
またまた深いため息をついた。
「いい、プリーストってチームは、攻撃よりも守備力がとてつもない程、鉄壁なの。
そして、レギュラー全員が俊足で機動力を使った攻撃で得点を奪って、強固なディフェンスで守り勝つスタイルなの」
(ふ~ん…日本のプロ野球では珍しくとも何とも無いけどな)
強いチームは攻撃力よりも、投手力や守備力を強化する。
何だかんだ言っても、野球は攻撃よりも守りだ。
ディフェンスの弱いチームは優勝するのがかなり困難だ。
「なる程ね、守備と走力ね…じゃあ、悪いけど相手チームの主力選手のデータとかすぐに出せる?」
「えぇ、それは出せるけど…どうするの?」
「そりゃ、研究しなきゃ勝てないだろ」
近衛だけは勝つつもりでいる。
その間、ワイズスは連敗を喫して8位まで転落した。
今日からようやく本拠地のラインハルト神殿にて、昨年の王者でもあり、今年も首位をひた走るクアーズ・プリーストとの連戦がスタートする。
「なぁ、今日戦うチームってそんなに強いのか?」
いくら強いと言っても、この世界の野球はレベルが低い。
その点、近衛は日本のプロ野球球団に所属して(※たまに一軍に昇格する程度)、一流選手の凄さを間近で体感している。
「よくもまぁ、そんな呑気な事が言えるわね、今まで休んでたクセに」
ミリアが嫌味ったらしく返す。
「だから、悪かったって言ってんじゃん!これからは連勝モード突入だぜ!」
すると、ミリアは「はァ~…」と深いため息をついた。
「何でため息なんてつくんだよ?」
「あのねぇ、プリーストってチームはハンパじゃない程強いのっ!今年はまだ2敗しかしてないのよ!
そんな強いチームに、ウチらがどうやって勝てると言うのよっ!?」
「エッ、まだ2敗しかしてないの?」
開幕して既に3ヶ月が経過して、60試合を消化している。
「58勝2敗のチームに、19勝41敗のチームがどう勝てって言うの?」
19勝41敗のチームとはワイズスの事だ。
「いくら首位のチームでも、この先ずーっと勝ちっぱなしってワケじゃないだろ」
「プリーストなら有り得るわよ」
「そんなに強いの?」
またまた深いため息をついた。
「いい、プリーストってチームは、攻撃よりも守備力がとてつもない程、鉄壁なの。
そして、レギュラー全員が俊足で機動力を使った攻撃で得点を奪って、強固なディフェンスで守り勝つスタイルなの」
(ふ~ん…日本のプロ野球では珍しくとも何とも無いけどな)
強いチームは攻撃力よりも、投手力や守備力を強化する。
何だかんだ言っても、野球は攻撃よりも守りだ。
ディフェンスの弱いチームは優勝するのがかなり困難だ。
「なる程ね、守備と走力ね…じゃあ、悪いけど相手チームの主力選手のデータとかすぐに出せる?」
「えぇ、それは出せるけど…どうするの?」
「そりゃ、研究しなきゃ勝てないだろ」
近衛だけは勝つつもりでいる。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる