プロ野球選手が異世界に転移したら向こうでも野球をやるハメに… 〜主砲の一振り Another story

sky-high

文字の大きさ
上 下
43 / 69
異世界で恋人っ?

アイリーンの正体 その2

しおりを挟む
「アンタたち、いい加減にしなさいよ!」


アイリーンの声だ。しかし、相変わらず姿を見せない。


「おい、仮にも神と呼ばれる者がウソついていいのかよ!」


「そうだ、そうだ!ウソつくヤツは女神を名乗るな!」


「うるさ~いっ!これには理由があるのっ!」



「理由があれば、ウソついていいのかよ?」


「そ、それは…」



女神がしどろもどろになっている。



「なぁ、クレアちゃんはアイリーンの事知ってるのか?」


「知ってるも何も、毎日顔を合わせているわよ」


顔見知りの間柄らしい。


「チョット、クレア!余計な事言わないでよ!」


焦っている口調だ。


「何でそんなに姿を隠すのよ?出てくればいいじゃない」


「それが出来れば苦労しないわよ!」


「分かった!顔イジりまくって、失敗したんだろ?」


女神が整形するのだろうか。


「そんなワケ無いでしょ!失礼しちゃうわね!」


クレアは何も言わずニヤニヤしている。


「それとも年齢的な事か?」


「ワタシの年齢は23よ!」


「23?」


「…見た目はね。永遠の23歳なのよ!」


実年齢はソレ×100だ。



「じゃあ、何なんだよ一体?」


「そ、それは…」


クレアがその理由を話した。


「アイリーンはね、元々スタイルの良い美しい女神だったんだけど、ここ最近急激に太りだしたせいでダイエット始めたんだけど、全然痩せないから姿を見せたくないのよ」


「何だ、そりゃ?」


「あぁ~、何で言うのよ…知られたくなかったのにぃ」



アイリーンは元々女神の中でも抜群のプロポーションを誇り、モデル並みのスタイルで美の象徴とまで称された。


しかし、女神はストレスが溜まりやすい。


その憂さを晴らす為に毎晩飲んで食べてを繰り返すうちにモデル体型が豊満ムチムチボディに変化していって、現在は更に体重が増えてポッチャリ体型になってしまったという。



「ダ~ッハッハッハッハッwww
自己管理が甘いんだよ!」


「そうだ、そうだwww」



「そんな事は分かってるわよ!でも、こんなに太った姿を見せたくないの!」



「自意識過剰じゃね?」


「エッ…」


「じ、自意識過剰www ホント、その通りよねw」


クレアは笑いすぎて涙を拭いてる。



「ヒドーイ!いくら何でも、自意識過剰はあんまりよ!」


「じゃあ、いい加減姿を見せたらどうなんだよ?」


「そ、それは…」


「じゃあ、自意識過剰じゃん」



「クッ…」



ここまで言われたら、姿を見せるしかない。



「…分かったわよ、それじゃ見せるから笑わないでよね」


ようやく姿を見せる時が来た。





「さぁ、これがワタシの姿よ!」


目の前に突如として現れた女性は、まるでSMの女王様みたいな赤のボンテージファッションにガーターベルトというスタイルだが、とてもボンテージが似合うような体型ではない。



「ギャハハハハハハハハハハ!ボンレスハムみたいな身体じゃないかよ!」


「www ボ、ボンレスハムってw」



とはいえ、顔はかなりの美形だ。


これで痩せれば美しい女神として後世に残る神様かどうかは、アイリーン次第だ。


「うぅぅぅ(涙)かつてこの上ない屈辱だわ!」


「だったら、さっさと痩せろ!」


「痩せろ、痩せろ~っ!!」


「そんな事より、勝手に召喚したらどうなるか分かってるの?」


「問題無いでしょ?」


「今ならまだ間に合うってば!」


「いいの、いいの!勝てばいいんだから、問題無い」





と言うわけで、これから試合を観戦する予定。




「勿論、最後まで観戦するつもり」



「大丈夫なんだろうか」



とにかく、ミリアの姿をようやく見る事が出来た。











しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

リアルフェイスマスク

廣瀬純一
ファンタジー
リアルなフェイスマスクで女性に変身する男の話

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

処理中です...